2022年10月27日

エコーバレースキー場(その2) (長和町)[2021~2023営業休止]

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(左)スキー場入口。(右)アンデルマットゲレンデ中腹から見下ろす。

エコーバレースキー場のホームページに2023シーズンも営業休止である旨、告知がなされている。これで2021シーズンから3シーズン連続での営業休止である。「弊社は2022-2023シーズンのエコーバレースキー場営業再開に向けて準備を進めて参りましたが、昨今の社会情勢の中、運営内容の見直しが困難と考え、この度エコーバレースキー場の営業を休止する運びとなりました」

「皆様の長年にわたるご支援ご芳情に心から感謝いたしますと共に、今シーズンも引き続き休業でご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」前半の文章を読むと、もう復活の目はないかのような雰囲気も感じられてしまう。

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(左)アンデルマット上部は急斜面。(右)第1・第2リフト乗継ぎ場所。

秋晴れの1日。エコーバレースキー場の様子はどうか見たいと思い出かけた。ゲレンデ最下部には「今シーズンは休止しております。スキー場内への立ち入りはお断り」という掲示。しかし、幸いなことにスキー場の周囲を回るように「姫木平ハイキングコース」が整備されている。この登山道を歩きながら、ゲレンデの様子を見てみたいと思う。

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(左)第2リフト沿いに上部を見る。(右)スキー場上部は4つにセパレート。

レストハウス「ピステ」の前にある広い駐車場に車をとめる。バブル期にはこのだだっ広い駐車場も満車になったのだろうか。片隅にはハイキングコースの案内地図。林道がアンデルマットのゲレンデとリフト2本を横切るようにつけられている。その先では、第1・第2リフトの乗り継ぎ場所が林道脇にみられる。リフトの搬器は外されているが、準備すれば今冬の営業もできそうに感じられる。

スキーとは関係ないと思うが、その先では唐松の伐採作業が進められていた。大笹峰まで登り、北の耳、南の耳へとスキー場上辺の縁を南へ歩いていく。前方左手にはスキー場最上部の様子が見える。樹林によって4本にセパレートされたゲレンデとその上に第4・第6リフトの降場が見える。改めてスキー場の規模が意外と大きいことを知らされる。

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(左)第4リフトの真上から見下ろす。(右)登山道左下がスキー場最上部。第4・第6リフトの降場が見える。

最上部まで行くのにはリフト3~4本を乗り継がねばならず、いまとなってはそれが面倒にも見える。どこかの時点で長い高速クワッドなどに架け替えるなどということは考えられなかったものか。スキー場上部からは蓼科山や八ヶ岳連峰の姿を展望することができた。

スキー場ガイドには以下のように紹介されていた。「日本では珍しい谷間のスキー場。北向きの急斜面のアンデルマット第1ゲレンデからなる下部ゲレンデと、幅の広い変化に富んだ上部ゲレンデで構成されている。晴天率は80%で、標高が高いため、サラサラのパウダースノーが魅力。(以下略)」(「オールスキー場完全ガイド2000」立風書房)

最大斜度35度、最長滑走距離2,500m。直近のリフト本数は、クワッド1、トリプル3、ペア3。かなりの規模であった。10年程前だろうか、上田市在住の知人が「仕事が終わってから、よくエコーバレーのナイターを滑りに行く」といっていたのを覚えている。

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(左)第4リフト降場。(右)入口脇のゲレンデマップ。

こちらもご覧ください→「2020年12月03日 エコーバレースキー場」

2022年09月01日

緑の村御前荘スキー場(石川県白山市)

このスキー場のことを知ったのはスキー場ガイドに載っていたから(全国スキー場ガイド'92(山と渓谷社))。そこには「シングル1基(172m)、1コース、最大20度。白峰温泉の御前荘の前に位置するプライベートゲレンデ。リフトは1基と小規模ながら、じっくり滑りたいスキーヤーにはうってつけだ。1周7.5kmのクロスカントリーコースもある」と記載されていた。ナイター設備もあったようだ。開業・休業時期はわからない。

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(左)緑の村案内板。右上あたりに「リフト」の文字。(右)休業中の御前荘。

白山市の中心部から手取川沿いに遡った山奥の白峰にあり、以前本ブログで取り上げた白山白峰温泉スキー場とは至近距離。しかし、あらためこのスキー場のために出かけるには遠すぎる。と思っていたら白山に登山する機会があり、その帰路に立ち寄ることができた。

国道157号の白峰信号から県道33号に分岐。しばらく進むと、右手に「御前荘」「天望の湯」の入口を示す看板がある。いったんそれを通り過ぎた道の右側に「白峰村緑の村案内板」があった。よく見るとその地図の中に「リフト」の文字を発見。御前荘の奥あたりの斜面がスキー場だったことがわかった。

先程の分岐に戻り、一段上の各施設へと上って行く。しかし天望の湯の入口には「営業を終了させていただきました」という掲示があり、その上の御前荘も使われている様子がない。調べてみると御前荘、展望の湯、緑の村キャンプ場とも2019年4月より休業となってしまったようだ。かつてはこの地域を担う集客の中心地だったのではなかろうか。

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(左)放置されていた圧雪車。(右)ゲレンデと思われる斜面を見上げる。前方左にナイター照明が見える。

御前荘の上部(南側)の斜面がどうやらゲレンデだったらしい。脇の空地には「白峰高原上原スキー場」という文字のある壊れかけた圧雪車が放置されていた。斜面にはナイター照明もそびえていた。リフトが正確にどこにあったか、痕跡はよくわからなかった。各施設とも休業になっていて寂しい限り。この小さなゲレンデが賑わっていた時代を想像するのは、いまではなかなか難しかった。
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2022年08月20日

御嶽スキー場 チャンピオンゲレンデ復活(王滝村)

以前、本ブログでもレポートした御嶽スキー場のチャンピオンゲレンデが、来シーズンから復活するという。復活したら、滑りに行かねば。
 → https://www.snownavi.com/topics/news/news_220818/

以前のレポートはこちら
 → 「おんたけスキー場 チャンピオンゲレンデ」

2022年08月08日

霧ヶ峰沢渡スキー場(諏訪市)(その2)

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(左)前方木立あたりが斜面最上部。(右)リフト降場の跡地。

霧ヶ峰沢渡スキー場について、本ブログで取り上げたのはもう13年前のこと。そのときはリフトの残骸もしっかり残っていた。その後、軽い山歩きに霧ヶ峰には何回も訪れているが、いつの頃からかリフトが見えなくなっているような気がしていた。自信がなかったので、あらためて霧ヶ峰を訪問してみた。やはり、リフトは撤去され、スキー場の痕跡は感じられなくなっていた。

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(左)リフト上部から見下ろす。(右)沢渡への登山道から。斜面を横から見る。

車山肩から西方向の緩やかな丘に登って行く。前方の木立の脇にリフト降場があったはずだが、撤去されて何もなくなっていた。見おろす斜面は適度な斜度の草地である。いまでも降雪さえあれば快適な滑走ができそうだ。車山肩から沢渡へ下る登山道に入れば、左手にゲレンデ斜面を横から眺めるかたちとなる。電柱が続いているあたりが、リフトが架けられていた場所だと見当がつく。

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(左)斜面下部のユートピア山荘の横から。(右)下部から斜面を見上げる。

沢渡まで下り、草を掻き分けながら斜面の下部へと進む。「ユートピアハウス」という建物は、いまは使われているのかどうか、わからない。その近くにリフト乗場があったはず。しかし、リフト乗場もすべて撤去され、どこにあったかもよくわからない。見上げると快適な中斜面が広がっていた。夏休み中とあって、霧ヶ峰の広々とした景観の中、登山道を行きかうハイカーの姿も多かった。(現地訪問:2022年8月)

こちらもご覧ください → 「霧ヶ峰沢渡スキー場(2009年6月21日)」

2022年06月26日

鹿沢スキー場[その3](群馬県嬬恋村)

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(左)「鹿澤スキー場」の石碑。(右)第1ゲレンデ下。草木が茂っている。

久しぶりに角間山へ登山した。その途中に、鹿沢スキー場の跡地を通るので、現在のようすを知ることができた。以前の本ブログでも触れた通り、30年ほど前にホームゲレンデのようにして使っていたスキー場である。全体に草木が生い茂り、かつてここにスキー場があったことを示すものはほとんどなくなっていた。ただ、自然に帰って行くのなら、それはそれでいいように思えた。

県道74号線脇の駐車スペースに車をとめる。道の西側には「鹿澤スキー場」と書かれた石碑が健在。群馬県出身の当時の首相・福田赳夫の名前がある。少し登るとゲレンデの最下部に出るのだが、リフト乗場やその傍らにあった小屋の痕跡はまったくなくなっている。第1リフトの切り開きやゲレンデの跡も、草木に覆われて、もうわからない。

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(左)第1ゲレンデの痕跡?(右)第1リフト終点があった場所。

ゲレンデやや左に付けられた登山道を登ると第1リフトの終点だった場所に出る。かつては食堂などが入ったロッヂがあったけれど、いまはあずまやが建てられている。右手には角間山の山容が見える。正面の斜面が第3ゲレンデだった場所。第3リフトの切り開きの跡は、はっきり見ることができた。

右手の林道は第2ゲレンデを結ぶ連絡コースになっていたところ。進んだ先は第2ゲレンデの下部のはずだが、そのあたりもスキー場の痕跡はなく、レンゲツツジの花が咲き誇っているだけだった。(現地訪問:2022年6月)

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(左)あずまやから正面に第3ゲレンデ。(右)第2ゲレンデ下部付近。

こちらもご覧ください→「鹿沢スキー場(2009年3月22日)」

2022年05月26日

那須温泉ファミリースキー場(栃木県那須町) 

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(左)ゲレンデ下から第1ペアと茶臼岳を見上げる。(右)路側にある駐車場。

本年1月の新聞報道で、那須温泉ファミリースキー場の営業が休止されることがわかった。「那須町は27日の定例記者会見で、湯本の町営スキー場『那須温泉ファミリースキー場』の営業を3月末で休止すると発表した。老朽化したリフトなどの修繕費が確保できないと判断した。今後は年間を通した誘客施設への転換に向け、跡地の活用法を検討する」とのこと(下野新聞)。

1961年に町営のスキー場として開業。1970~80のピーク時には毎年5万人ほどの利用者がいたが、近年は客足が減少。小雪だった2019年には1日もリフト運行ができなかった。今年3月にはリフト券とソリパークが無料となり、抽選会もある大感謝祭が開催された。

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(左)休暇村。(右)休暇村からゲレンデへの砂利道。駐車場は右側階段下。

私は1994年1月に一度だけ滑りに訪れたことがある。職場の仲間と東京から出かけ、1日目は羽鳥湖で滑って那須国民休暇村で宿泊。2日目は赤面山(白河高原)あたりに行く予定だったが、ひとりが体調を崩してしまい近場で軽く滑って帰ることになった。

休暇村のすぐ目の前にあり、当時は那須岳スキー場という名だったのではないだろうか。そのときはあまり積雪が多くなくて、雪質はあまり楽しめるようなものではなかった。緩斜面中心のリフト2本のコンパクトなファミリースキー場であり、じっくり滑るというよりは仲間で雪遊びするような感じで半日を過ごした。茶臼岳を間近に眺める素晴らしい景観が記憶に残っている。

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(左)ゲレンデ下にあるセンターハウス。(右)第1ペア乗場。

スキー場ガイドには以下のように紹介されていた。「茶臼岳南斜面山麓に開かれた那須温泉ベースのファミリー向きゲレンデ。首都圏から日帰り可能な距離にある」(オールスキー場ガイド2000、立風書房)直近ではペア2基、スノーエスカレータ1基を備えていた。

2017年3月に付近で発生した雪崩事故が記憶に新しい。春山登山講習会に参加していた高校生ら8人が亡くなった。スキー場のすぐ近くで発生したもので、大きな衝撃を受けた。そんな事故も暗い影を落としていたのだろうか。那須連峰を眺める景観だけでも、清々しい気分にさせるゲレンデであったが……。

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(左)ゲレンデ下から第1ペア上部を見る。(右)ソリゲレンデ。

5月にあらためて現地を訪問してみた。那須ICから茶臼岳のロープウェイを目指す。硫黄の匂いが漂ってくる。平日なのに殺生石あたりは。それなりの観光客の姿が見られた。休暇村の建物を左手に見ると、すぐに左側路側に駐車場があり、「那須温泉スキー場・駐車場」の掲示。車をとめて左手の階段を上ると、休暇村とゲレンデをつなぐ砂利道に出る。右手にわずかに歩くとゲレンデ下に出た。

ペアリフト2基はいずれも搬器が付いたままで、いまにも動きそうである。正面には茶臼岳がそそり立っている。左右に振り分けられたゲレンデはいずれも緩斜面だが、全体を見渡せるゲレンデレイアウトはファミリーゲレンデとしては最適だっただろう。茶臼岳に上っていくロープウェイの姿が見えた。小雨混じりの天候が、周囲の新緑をいっそう際立たせていた。(現地訪問:2022年5月)

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(左)第2ペア乗場。
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2022年04月08日

なかさと清津スキー場[2023シーズン営業休止](新潟県十日町市)

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(左)ゲレンデ下のヴィレッジハウス(2010年1月訪問時)。(右)古くは上越国際のマップにも記載されていた(1989シーズンのパンフレット)。

なかさと清津スキー場のホームページで来シーズンの営業休止が告げられている。「来シーズン(2022-2023)は3年間のコロナ禍による来場者数の減少や設備の状況により、誠に勝手ながら営業を休止いたします。来シーズン以降の営業につきましては今後の状況等を見ながら判断いたします」となっている。2024シーズン以降の動向はわからないものの、予断を許さないのではないだろうか。

なかさと清津は当初、広大な上越国際スキー場の一部として計画されていた。当時の上越国際のゲレンデマップには清津ゲレンデとして掲載され、いずれ当間ゲレンデとつながるのだろうと考えられていた。実際、当間山を挟んでリフトを数本架ければつながりそうである。しかし、バブル崩壊の時期にあたり、その計画は頓挫したものと思われる。

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(左)ゲレンデ内にあったマップ。ペア2基はすでに稼働せず。「上越国際清津ゲレンデ」の表記のままだった。(右)稼働していない「ファミリーロマンス」沿いから信濃川方面を見下ろす。(いずれも2010年1月)

その後、「なかさと清津スキー場」と独立したスキー場を名乗るようになり、現在に至っている。運営は現在まで上越国際と一体でおこなわれているのではないだろうか。最盛期にはクワッド1本の他、ペアリフト2本もありそれなりの規模であったが、後にペアリフトは休止となりクワッドだけの営業となった。

私は2010年1月に滑りに出かけた。国道117号から南東部の山中へと入る。駐車場の目の前にあるヴィレッジハウスという建物は、上越国際のグリーンプラザの縮小版といった趣き。レストランなどが入ったいわゆるセンターハウスである。稼働していたのはクワッド1本だけ。コースは初中級中心だったが、気持ちよく滑ることができた。一部、圧雪されていないコースもあった。

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(左)クワッドリフト乗場(2010年1月)。(右)アクセス道の案内板。前方にスキー場を俯瞰する。(以下、2022年4月)。

当時、すでに曜日を限定しての営業になっていた。土曜日にもかかわらず滑っている人は少なくて、少々寂しかった。しかし、ゲレンデ上部から見おろす信濃川の河岸段丘の眺めはなかなかのもの。「上越国際清津スキー場」という表記も残っているなど、各所に上越国際の名残が感じられるのも面白かった。

「オースキー場完全ガイド2000(立風書房)」には上越国際スキー場の紹介ページに「清津ゲレンデ」として紹介がある。「当間ゲレンデの裏側の穴場的スキー場。'98シーズンに新コースが3本できてリニューアルオープンした。全体的に初中級者向きの緩斜面だが、ハーフパイプやワンメイクにもチャレンジでき、スキーポール専用バーンもできた」。

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(左)以前とデザインが変わったヴィレッジハウス。左手にクワッド乗場。(右)以前から稼働していない「からまつロマンスリフト」。

あらためて現地を訪れてみた。さすがに車道に雪はないが、両側の田畑にはまだ多くの雪が残っていた。正面にゲレンデの姿を見ながらアクセス道を進む。道脇の「なかさと清津スキー場」の案内板も健在。ゲレンデ下に建つ印象的なヴィレッジハウスの外観デザインは少し変更されたようだ。まだ多くの緩んだ雪が残っていて、ヴィレッジハウスの脇からゲレンデを見上げることしかできなかった。

2024シーズン以降の動向は未定のため、建物やリフトなどの施設にはいまのところ変更は見られない。雪を運搬するダンプが走り回っている、と思ったら、スキー場の駐車場脇が雪捨て場になっているためだった。随分暖かくなったが、周囲にはまだまだ多くの雪が残っていた。(現地訪問:2022年4月)

2022年03月16日

猪苗代リゾートスキー場(福島県猪苗代町)

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(左)猪苗代リゾートの案内板。(右)アクセス路手前からスキー場を俯瞰する。

猪苗代リゾートスキー場が2021~2022シーズンにかけ、2期連続して休業中である。猪苗代リゾートホテルも含めて、廃止が濃厚と考えられる。すでにホームページは削除されているが、2020年4月時点では「新型コロナウィルスには全国的に感染防止の為、当社も休館休業となります。(中略)再開に向けてガンバリます!」と掲載されていたのだが。

猪苗代リゾートスキー場は、バブル初期の1985年に京急と猪苗代町の共同出資により設立。その運営会社は2003年に解散し、以後、運営は次々と別会社に引き継がれた。猪苗代湖に向かって滑り込むようなダウンヒルが売り物であった。「湖に向かって滑る」といえば、同じく休業となった京急系の青木湖スキー場(長野県大町市)も連想してしまう。

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(左)除雪されておらず進入できなかった地点。(右)アクセス路分岐付近から、ホテルとゴンドラ、第1ペア。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「猪苗代湖を見下ろす磐梯山南西斜面に位置する。1730mの6人乗りゴンドラとスノーボード全面滑走可のスキー場。ゲレンデ下のリゾートホテルも洗練された雰囲気の都会派ホテルで、ラウンジバーも華やかなムードをもつ。温泉を引いたパブリックバスもあり、ナイターはオレンジ色のナトリウム照明で、金・土曜日は21時まで営業」と紹介がある。

「都会派ホテル」「ラウンジバー」など、バブル期を彷彿とさせるワードがいまとなっては郷愁を誘う。ゴンドラとそれに平行する3本のペアリフトを設置。最長滑走距離3,800m、最大斜度40度。上級から初級まで各レベルのコースが用意されていた。ネット上で見かけた、最終営業2020シーズンの訪問記録によると、経営難のためか、ゲレンデ整備や施設内の清掃も行き届いていないと書かれていた。

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(左)別ルートから駐車場下までは入れたが。(右)ホテルやゴンドラ前にも駐車場があったらしい。深雪でそちらには進めず。

猪苗代・磐梯周辺のスキー場の中で、ここだけは営業中に足を運ぶ機会に恵まれなかった。今回、会津方面訪問のついでに訪れた。県道から「猪苗代リゾート」の案内板で北側に曲がり、磐梯山の山麓に向かって上って行く。予想していたが、案内板がある右折箇所から先は除雪されておらず進入不可。それならばと、少し先から回りこむ道は除雪されていて、駐車場下まで進むことができた。

しかし、そこからホテルやゴンドラ乗場までは距離があり、深い雪の中、ツボ足では進めそうもない。諦めて山麓を走る道路まで戻り、遠目にゲレンデの様子を眺めるにとどめた。ゲレンデ内の施設に変化はないようすで、静かに雪の中に埋もれていた。アルツ磐梯・猪苗代など周辺に大規模なスキー場も多い。このまま廃止ということになってしまうのだろうか。(現地訪問:2022年3月)

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(左)山麓の猪苗代町内から遠望。
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2022年03月09日

ファミリースノーパークばんだい×2[2022シーズン営業休止](福島県猪苗代町)

まだ、「磐梯国際」を名乗っていた1998年2月に一度だけ、滑りに行ったことがある。福島県内のスキー場踏破のひとつとしてであった。その時の記憶は不鮮明ながら、特徴の少ない緩中斜面中心のゲレンデで強い印象が残っていない。当時から既に少々さびれた雰囲気だったと思う。

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(左)「ばんだい×2」の案内板。(右)ホテル下の駐車場。

その「ばんだい×2」が今シーズンは営業を休止。ホームページでは「2021-2022 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、今シーズンのスキー場営業は休止いたします」と告げられている。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」では「磐梯国際」として以下のように紹介されている。「磐梯国際観光ホテルをベースにしたリゾートスキー場。磐越道猪苗代磐梯高原ICから10分ほどで、アクセスの便は抜群。整備がいきとどき、ファミリーや初心者向き」。リフトは最盛期にはペア4基、シングル1基。現在はペア2基のみとなっている。

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(左)ホテル脇から一段上のゲレンデへ。(右)リフト乗場。

2002年に運営会社が倒産して、一時的に休止。その間、周辺には大規模ゲレンデが続々とオーブンした。その後、2008年に新たな運営会社があらわれ、「ばんだい×2」としてホテルともども再開。最上部のリフトは廃止され、ペア2本の直列となった。再開後はさらに子ども連れ・ファミリー層を明確なターゲットとし、ファミリー向けの割引などを設定していた。

ひさしぶりに会津を訪れ、「ばんだい×2」を訪問してみた。幹線道路からの分岐には「ばんだい×2」の案内板があり、ホテル下の駐車場まで除雪されていて車で入ることができた。しかし、そこから一段上のゲレンデ下までは深い雪の中、ツボ足で進むしかなかった。

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(左)ゲレンデ下から斜面全体を見上げる。(右)ゲレンデ下にセンターハウス・パトロールなどの建物。

ゲレンデ下からはなだらかで何となくとりとめのない斜面全体を見上げることができた。今シーズンは雪が多かったはずだが、ゲレンデ下から見上げると整備されていない斜面にはところどころブッシュが出ている。周囲に人の姿は見られない。正面に磐梯山方面の雪景色を見ることができた。

それにしても、磐梯山周辺エリアにはある時期(猫魔ができた頃)から、スキー場があまりに多く造られ過ぎたと思う。その前は、他に猪苗代・裏磐梯くらいしかなかったのではないだろうか。「コロナのため」と理由は告げられているが、過去の経緯もあり、他の周辺のスキー場は営業しているので、今後について不安を感じてしまう。(現地訪問:2022年3月)

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(左)上部の第2ペアを見上げる。
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2022年03月01日

づなっち広場(飯綱高原スキー場・その5)(長野市)

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(左)ゲレンデを見上げる。(右)づなっち広場入口。

ひさしぶりに飯綱高原スキー場の跡地がどうなっているか、確かめるために立ち寄ってみた。第1クワッド下の駐車場はきれいに除雪されている。1年前のレポートでも触れた通り、ゲレンデの一部はそり遊び場として使われている。その斜面(第2リフト下あたり)は、「づなっち広場」と名付けられたようで、有志の力により、市の確認もとって整備されているらしい。あいにく平日だったので、人の姿は見られなかったけれど。

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広場は旧第2ペアの下。

第1クワッドや第2ペアも、撤去が進んでいるのではないかと危惧していたが、搬器は外されているもののそのままの姿で少々安堵する。再び稼働することはないのだろうけれど。ハイランドホールのあった第3ペアの下に行ってみるが、そちらはまったく除雪されておらず高い雪の壁で駐車場に入ることもできない。第4ペアの下も同様で、リフトに近づくこともできなかった。(現地訪問:2022年2月)

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(左)第1クワッド下。まだ、リフトは残されている。(右)ハイランドホール前の駐車場は除雪もされず雪に埋もれている。
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