2020年01月10日

武石番所ヶ原スキー場(上田市) [2020シーズン営業中止]

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(左)番所ヶ原スキー場へは左折。直進の武石峠方面はすでに冬期閉鎖。(右)ゲレンデ下の広い駐車場。正面に林間コースが見える。

台風19号は長野県内に大きな被害をもたらした。スキー場もその例外ではなく、いくつかが今シーズンの営業を中止せざるを得ない状況になっている。影響は一時的で来シーズンに向けて復旧するものが多いと思われるが、スキー場をめぐるこうした状況についても記録しておきたい。台風被害により営業中止となるスキー場のひとつが旧武石村の番所ヶ原スキー場である。

ホームページ上では以下のように告知されている。「この度、令和元年10月12日・13日に長野県へ最接近した台風19号により、上田市武石番所ヶ原スキー場は甚大な被害を受けました。今年度の営業につきましては、利用者の安全確保とシーズン前の復旧の 目処が立たないため、営業中止といたします。皆様には、多大な御迷惑をおかけしますこと、心より深くお詫び申し上げます」。

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(左)駐車場から一段高いゲレンデ方向を見る。(右)第1リフト下からゲレンデを見上げる。

リフト付近やコース上の土砂崩落、スノーマシンの導水管が土砂で埋まるなどの被害があったと報道されている。すぐ近くに「練馬区立武石少年自然の家」があり、例年、練馬区の小中学生向けにスキー教室が開催されているが、今シーズンは別のスキー場に受け入れを依頼するということである。

近くまで行く機会があり、番所ヶ原スキー場まで足を延ばしてみる。武石から美ヶ原・武石峠へはすでに冬期通行止だが、番所ヶ原スキー場までは通行できる。ゲレンデ下の駐車場まで行ってみる。ゲレンデは駐車場から一段上がった場所にある。ゲレンデ下のリフト横に立ってゲレンデを見上げても、被害状況は詳しくはわからなかった。リフトのチェアは外され、斜面などにはブルーシートで覆われた箇所もある。すでに復旧工事がなされた部分があるのかもしれない。

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(左)ゲレンデ下の建物と第1リフト乗場。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「コースサイドには初・中・上級コースと揃い、最大斜度30度の上級者用斜面もある。スノーマシンを設置しゲレンデは万全」と紹介されている。県内のスキー場をひととおり訪れてみようと思っていたので、2002年12月に一度だけ滑りに来たことがある。北向きの谷状の地形にリフトが2本直列で架かり、長いフラットバーンであった記憶がある。

スキーをはじめたばかりの子どもたちが練習するには、よいゲレンデではないかと思う。今季は営業中止となったが、来シーズンに向けての復旧を祈りたいと思う。(現地訪問:2019年12月)

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2002年12月訪問時の様子。当時、下部のリフトはシングルだったもよう。

2020年01月07日

飯綱高原スキー場(長野市)[ラストシーズン]

ローカルTVのニュースや地元新聞の報道によると、飯綱高原スキー場の今シーズン限りでの閉鎖が決定したようだ。長野市が譲渡先を探していたがそれも見つからず、今冬がラストシーズンになる。長野市民のホームゲレンデであり、個人的にも最も多く足を運んだゲレンデである。思い出は数知れない。最近は雪不足により営業日数が極端に短くなっていて、それが大きかったと思う。近々、訪問してラストシーズンの滑りを楽しみ、またレポートしたいと思う。

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昨シーズンの様子(2019年2月)
posted by 急行野沢 at 23:04| Comment(1) | 信越沿線 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月21日

大川寺スキー場(富山県富山市)

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(左)案内板には大川寺遊園駅の表示。(右)常願寺川東岸から対岸の段丘が見える。

常願寺川に架かる立山橋の東側から対岸を見ると、富山地鉄の鉄橋越しに一段高い台地を見ることができる。この段丘上に、1996年まで大川寺遊園という遊園地があり、その一角にはスキー場もあったという。古刹の大川寺東側の一帯がその敷地だったようだ。現在の大川寺駅も遊園地があった頃は、大川寺公園駅(さらにそれ以前は上滝公園下駅)という名前だった。

大正年間からスキー場として整備され大会なども開催されたようだが、再整備されて1958年に大川寺公園として開園した。ジェットコースターなどさまざまな遊具があり、その一角にスキー場もあった。地形図で見るとさほどの斜度ではないと思えるが、ロープトウが設置されていたようだ。1996年に客足の減少などにより閉園となり、スキー場も同時に姿を消した。

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(左)大川寺駅。(右)かつての遊園地への入口か。

大川寺駅の脇から段丘上へと登る道をたどり、途中、大川禅寺の案内板で左折して、かつての遊園地の入口と思われる場所に行ってみる。立入禁止と書かれたゲートがあり、その先に立ち入ることはできない。脇には入場料徴収のためのものだろうか、小屋がある。脇から見ると敷地内は平坦で、灌木が茂るがままになっているようだ。

段丘上部にまわってみる。スキー場の上部にあたるはずである。農道を歩いていくと左手の樹林の中に四阿が建っていた。この四阿あたりがスキー場の上部で、そこから南側へとゲレンデが下っていたと推測される。いまは、樹林が生い茂り、当時の様子を思い起こすことは難しかった。段丘の上からは立山連峰が眺望できたのではなかろうか。(現地訪問:2019年11月)

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(左)ゲレンデ上部であったと思われる四阿。(右)雲に霞んでいる立山方面の展望。
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(2) | 富山県 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月01日

勝原スキー場 (その2) (福井県大野市)

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(左)斜面の下からゲレンデ跡を見上げる。(右)少し上がった場所から斜面下を見おろす。

11月下旬に荒島岳に登山した。山頂からは白山や北アルプスなど、360度の展望を満喫することができた。その登山口には以前もレポートした勝原スキー場があったのだけれど、今回訪れてみるとリフト施設などがすっかり撤去されていた。登山道を歩いて、ゲレンデ最上部の様子も分かったので、あらためてレポートしたいと思う。

7年半前に訪問した時は、まだ第1ロマンスリフトは残されていた。いまはすっかり撤去されて、その跡地には桜の植樹が進められていた。登山者用駐車場の脇にはトイレや案内板が整備されている。斜面中央にまっすぐ舗装道がつけられていて、その道を登っていく。振り返ると右下にレストハウスの建物がまだ残っているのが見えた。

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(左)レストハウスを見おろす。(右)第1リフト終点の痕跡。

舗装が終わり、登山道は右折する。その角に第1リフト終点のコンクリートの残骸があった。登山道はしばらく右上へ上った後、左右に数回折り返して高度を増していく。足元は石がゴロゴロしている。その途中の道脇に「ガケあり転落注意」という看板があった。この箇所を第2リフトが横切っていたのだろう。前回訪問時に第2リフトはすでに撤去されていた。

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(左)第2リフトが横切っていた箇所か。(右)第2リフト終点の痕跡。

登山道はやや直登気味になり、小広い平坦地に出る。傍らにリフト施設の残骸があり、ここが第2リフト終点がったことがわかる。この地点の写真は、以前コメント欄にも寄せていただいたことを思い出した。前方には小荒島岳が望める。西側を見下ろすと、大野盆地が雲海に覆われているのが見えた。休日でもあるので、次々と登山者が登っていく。その多くはスキー場の痕跡には関心がないように見えた。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には以下のように紹介されている。「冬の九頭竜川を見下ろす景観が素晴らしい。30度の壁があるギンレイメインコース以外はビギナーバーン。ファミリー向きの日帰りスキー場。駅から徒歩でも近い」スキー場の営業休止から10年近い年月が流れ、その痕跡も次第に少なくなっているように感じられた。(現地訪問:2019年11月)

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(左)ゲレンデ最上部から見おろす大野盆地の雲海。

こちらもご覧ください → 「勝原スキー場(その1)」
posted by 急行野沢 at 09:00| Comment(1) | 福井県 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月09日

和田峠スキー場(その2)(長和町)

ビーナスラインから古峠(旧和田峠)にかけての斜面に広がっていたのが和田峠スキー場。今年の2月と10月に和田峠から三峰山への登山道を歩く機会があり、あらためてゲレンデの脇から現地を見ることができた。前回レポートからもう10年が経過し、斜面の大かたは唐松の植林幼樹に覆われて痕跡は薄れている。知らなければゲレンデがあったとは気づかないだろう。

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(左)ゲレンデを下から見上げる。右手にスキー学校の看板を掲げた廃屋。(右)植林された唐松の幼樹が広がる。

ちなみに旧和田峠では旧中山道と、太平洋と日本海に流れ落ちる水を分ける「分水嶺トレイル」が交差する。分水嶺のすぐに北側(日本海側)に位置していて、本州のど真ん中にあるような感じである。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には以下のように紹介されている。「ビーナスライン入口。近くに車山高原などの大きなスキー場があるためすいており、ファミリーや日帰りスキーヤーに人気。最大斜度28度で上級者コースも揃う。ソリ専用ゲレンデ、スクール。レンタルあり」シングルリフト1基があった。2000年版掲載されているが、1998年を最後に営業を休止したはずである。

ゲレンデ下部に建つレストハウスやスキー学校の建物は、廃墟となりながらもまだ残っている。左側にあったリフト施設の痕跡は、樹木に覆われ遠目にはわからなくなっている。旧和田峠に登りつく直前に左方向に樹木のない斜面が見える。このゲレンデ上部は斜度が急なため、植林が行われなかったのだろうか。旧和田峠には中山道についての説明板がいくつも立てられていて賑やかである。峠の向こう側は諏訪湖まで望むことができた。(現地訪問:2019年10月)

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(左)ゲレンデ上部はけっこう急斜面。(右)古峠(旧和田峠)。

こちらもご覧ください→「和田峠スキー場(その1)」