2013年10月22日

入広瀬中峰スキー場(その2)(新潟県魚沼市)

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(左)ゲレンデ下にあったかつては駐車スペースの役割をしていたと思われる場所。 (右)ゲレンデ下部から見上げる。

魚沼市内には、小出・湯之谷薬師・須原・大原・大湯温泉という5つのゲレンデがある。ここ数年存続が危ぶまれているが、なんとか現在も5つとも営業を続けている。そんな魚沼市内の廃スキー場として、以前本ブログで中峰スキー場(入広瀬中峰スキー場)を取り上げた。しかしながら、訪問時には雪に覆われ、はっきりとゲレンデの痕跡を確認することができなかった。9月の休日、ちょうど魚沼の田園地帯も稲刈りの時期に旧入広瀬村を再訪した。

魚沼市中心部の小出あたりからはかなり山間に入った印象となる旧入広瀬村。庁舎(旧村役場)を左手に見て、その先の分岐には「中峰グランド」「みどりの体育館」「テニスコート」を示す案内板が立っている。そこを左折すると道の脇に小広いスペースがある。ちょうどゲレンデ下にあたるこの場所は、駐車スペースになっていたのではないだろうか。そこから民家の間を上ったあたりがゲレンデ最下部だと思われたが、リフト乗場の痕跡などを見出すことはできなかつた。ゲレンデ下部は畑地になっていたが、見上げるとススキに覆われた斜面がゲレンデの跡であることを示していた。

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(左)ゲレンデ上部にはグランドやテニスコートなどスポーツ施設が開発されたが、いまはあまり使われていないようす。(右)ゲレンデ上部から見おろす。

車道をたどってゲレンデ最上部まで上ってみた。最上部にかつてあったと思われる体育館は撤去されていた。一帯は一時期、スポーツ広場として整備されたようで、グランドやテニスコート、トイレやシャワー室もある。ただ、照明施設は撤去されその名残のコンクリート柱だけが何本もそびえ立っていて、最近ではあまり使われていない状況を物語っていた。かつてはスキー、その後は各種スポーツのために使われた場も、いまは閑散として寂しげに見えた。

そこから背の高いススキを掻き分けながら、少しゲレンデをくだってみた。眼下には入広瀬の集落とそれをとりまく田畑、そして遠く越後の山並みを見渡すことができた。中峰スキー場は1971年にリフト運行開始。営業休止年月については正確な資料を見つけていないが、1990年代と思われる。最大斜度25度、最長滑走距離は400m。シングルリフト(270m)1基、その上部にロープトウ(100m)1基が備えられていた。リフトやロープトウなどの施設の痕跡は、ゲレンデ上部でも見出すことはできなかった。(現地訪問:2013年9月)

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(左)側面から見上げたゲレンデ。(右)遠景から見たゲレンデ全体。

こちらもご覧ください → 2010年02月27日 入広瀬中峰スキー場

2013年10月04日

新穂高ロープウェイスキー場(その2)(岐阜県高山市)

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(左)第2ロープウェイから見たしらかば平駅と左にくだる鍋平ゲレンデの跡地。(右)千石平ゲレンデの跡地。

以前、本ブログで「新穂高ロープウェイスキー場」についてレポートしたが、それは山麓部分だけを歩き回ったに過ぎなかった。9月の晴天の休日、新穂高ロープウェイに乗車する機会を得たので、上部の現在の様子を少しレポートしたいと思う。

新穂高ロープウェイは下部の第1ロープウェイと上部の第2ロープウェイを乗り継ぐかたちになっている。今回は上部の第2ロープウェイから乗ることにして、鍋平高原に車を進める。白樺レストハウスの前で駐車料金を支払い、かつての鍋平ゲレンデの中を進んでその上部に設置された駐車場に車をとめる。第2ロープウェイのしらかば平駅までは、ビジターセンターや日帰り温泉施設の脇を少し歩くことになる。

ロープウェイは混雑していたが、幸いにも山麓側の窓際に立つことができた。正面には笠ヶ岳の姿が美しい。まず、しらかば平駅から左に鍋平ゲレンデの跡地の駐車場が見おろせる。さらに高度を上げると、左手眼下に千石平ゲレンデの跡が広がる。小さな建物が残されているようだが、ヒュッテの跡かはわからない。ゲレンデには草木が繁りはじめているようだ。

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(左)鉄塔から右へパノラマコース。(右)西穂高口駅から見た笠ヶ岳。

その上部の第3鉄塔からは右へパノラマコースが続いていることが見て取れた。さらに西穂高口駅まではロープウェイに沿ってコースの跡が続いている。しかし、全体にコースの跡はわかるものの、西穂高口駅周辺にもスキーに関する施設や掲示などの痕跡は残されていなかった。

西穂高口駅からは笠ヶ岳、焼岳、西穂高岳の展望が素晴らしい。北アルプスの稜線(西穂山荘)までは、登山道を1時間ほどたどらなければならない。とはいうものの、ここはもう標高2,156m。上級者向けとはいえ、この標高に一般スキー場が開かれていたことは、いまとなっては驚きというべきだろう。

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(左)西穂高口駅からの滑り出し地点。

こちらもご覧ください → 2013年01月01日 新穂高ロープウェイスキー場