2015年01月25日

あだたら高原スキー場・あだたらエクスプレス(福島県二本松市)

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(左)リフト乗場にあったゲレンデマップには、あだたらエクスプレスに沿うコースは「今期閉鎖」と表示。(右)子ども連れが多い印象を受けた。

1990年2月に職場の仲間と奥岳温泉に宿泊して、あだたら高原に滑りに出かけた。ちょうど「あだたらエクスプレス」というゴンドラが登場して、スキー雑誌などにも大きく取り上げられたシーズンだった。それまであまり知名度が高くなかったこのスキー場も、このゴンドラの登場によって一気にメジャーなスキー場の仲間入りをしたかに思えた。

この年はあいにく雪が少なく、あだたら高原のゲレンデも至るところに、草や土が顔を出していた。あだたらエキスプレスで上った最上部からのコースは急斜面が多くて、雪の付きがよいとはいえず、結構滑るのに苦労した記憶がある。その後も夏に安達太良山に登山する際には、この「あだたらエクスプレス」のお世話になった。

「日本のスキー場・東日本編1991(山と渓谷社)」によれば「昨シーズン、リフト名もコース名も一新してファッショナブルなイメージのスキースポットに生まれ変わったあだたらスキー場。今シーズンは'90シーズンのゴンドラリフトの新設にともなって登場したハリケーンスラローム上部とミルキーウェイのコース整備が行われ、いずれも滑りやすくなった」と紹介されている。当時はゴンドラのほか、ペア3基、シングル2基のリフトを備えていた。現在はクワッド1基、ペア3基。東北道・二本松ICからは16kmのアクセスである。

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(左)あだたらエクスプレスの乗場のシャッターは閉まっていた。(右)ゴンドラのワイヤーには搬器は取り付けられていない。

2013年11月、あだたら高原スキー場の公式サイトに「あだたら高原スキー場2013-2014スノーシーズンのゴンドラリフト運行休止について 今シーズンは諸般の事情でゴンドラリフト『あだたらエクスプレス』の運行を休止いたします」と掲示された。2015シーズンも引き続き、スキーシーズンの運行はストップのままだ。ただし、4〜11月は登山用として運行されている。

あらためてトップシーズンにあだたら高原を訪れてみる。あいにくと雪が激しく降り続き、「あれが安達太良山、あの光るのが阿武隈川……」という智恵子抄に登場する風景を楽しむことはできない。年末の休みでもありファミリー層を中心にスキー場は賑いを見せている。以前のイメージに比べ、圧倒的に子ども連れが多く、そこにターゲットを絞ったことが見て取れる。ゲレンデ最下部のゴンドラ乗り場のシャッターはおろされていて、ゴンドラが走らないワイヤーが虚しく空中を横切っていた。あだたらエクスプレスの運行休止が、この間のスキー場をめぐる情勢の変化を物語っているように感じられた。(現地訪問:2014年12月)
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2015年01月01日

横向温泉スキー場(福島県猪苗代町)【再開】

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(左)箕輪スキー場入口の案内板。(右)左にホテルマウント磐梯。右は第1ペアリフト乗場。

福島県の会津と中通りを区切る土湯峠。その西南側直下に位置していた横向温泉スキー場。リフト2本の小規模ながら、ゆっくりと冬の休日が過ごせるところではなかったかと思う。その横向温泉スキー場が2014シーズンから営業を休止している。原発事故による風評被害により、団体のスキー旅行など客足が大幅に落ち込んだことが当時、新聞に掲載されていた。

隣接する場所に箕輪スキー場がある。80年代にバブル期を象徴するような豪華ホテルを備えて華々しく登場し、横向温泉はそのエスケープ・ゲレンデのようなポジションになってしまった。私自身は周辺のスキー場に出かけたところ積雪が少なく、やむなく箕輪に転戦したことも何回かあったものの、横向温泉にまで足を伸ばすことはなかった。当時、箕輪ではリフト待ち30分などということもあったと記憶している。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「スパ施設をもつホテルマウント磐梯直営のスキー場。バラエティーに富んだ浴槽のある温泉施設が人気。ゲレンデをはさんで初級者向きと上級者向きの2つに分かれ、隣の箕輪スキー場から滑り込める」と記載されている。ペア1・シングル1のリフトがあったが、シングルリフトのある第2ゲレンデはずい分前から休止になっていたようだ。

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(左)ホテル前の第1ペアリフト乗場から、第1ゲレンデを見上げる。ペアリフトはチェアをはずされた状態。(右)第1ゲレンデの全景。

あらためて現地を訪れる。福島方面からは国道115号線の土湯トンネル出口から右に折れ、箕輪への入口を見送って直進すれば左手にホテルがあらわれ、その目の前に第1ゲレンデ、背後に第2ゲレンデの痕跡があらわれる。駐車している車も多く、ホテルとしてはそれなりの客が訪れてはいるようだ。ホテルのフロントでスキー場について尋ねると「今シーズンは休止しています」との返事だったが、言外に来シーズン以降の復活を期していることをうかがわせた。

ホテルの正面にはゆるやかな第1ゲレンデが広がっている。ゲレンデ右手に位置しているペアリフトはチェアをはずしただけの状態で、来シーズン以降の再稼働も可能と思われた。その先、磐梯吾妻スカイラインへと続く道は冬期閉鎖で除雪がされていない。左手にはずいぶん前に休止になった上級者向きの第2ゲレンデが広がっているが、その脇のシングルリフトは錆びついているようだ。小雪が降り続き周囲の展望は開けないが、晴れていれば気持ちの良い眺望が開けるのではないかと思った。

ふと第1ゲレンデを見ると数人のスノーボーダーが滑り降りてきた。箕輪からこちらに滑り込んできたものと思われる。そのまま車道を滑って、箕輪の下部まで降りて行った。帰り際に箕輪のゲレンデを覗いたが、それなりの賑わいを見せていた。横向温泉にも復活の日が来ることを祈りたい。(現地訪問:2014年12月)

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(左)以前に休止となった第2ゲレンデ。ゲレンデ左端にあるシングルリフトは錆ついているようだった。

【追記】
マウント磐梯のホームページには「2015年冬 横向温泉スキー場が再オープン」と記されている。まずは、再開を喜びたい。
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