(左)殺生クワッドから見た山頂方面と右手に青葉山ゲレンデ。(右)ロープウェイ乗場。これより上部は閉鎖中。
最初の噴火の後、草津村長により上記ゲレンデを廃止する方針が明らかになった。1月24日には山麓部の天狗山・御成山・青葉山ゲレンデは営業再開していたが、上部ゲレンデはしばらく状況を見ることもなく廃止方針となったことに驚いた。安全を優先させるべきではあるが、スキー場規模のスリム化をはかりたい判断もあったのかもしれない。
草津国際スキー場は縦長のスキー場である分、運営の負担が大きかったのだろうか。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「なかでもいちばん人気はロングダウンヒル。山頂の本白根から最下部の天狗山ゲレンデまで。ノンストップで標高差は926m、全長8kmのロングコースがとれる」とある。この滑り方はもうできない。
(左)清水沢コースを見上げる。「閉鎖中」(右)青葉山ゲレンデからロープウェイ駅を見おろす。
噴火から2ヶ月弱が過ぎた3月の晴天の土曜日、草津国際に滑りに出かけた。混雑しているとはいえないが、思ったよりも賑わっていて少し安心。ファミリー層が多く、これなら上部ゲレンデは不要かもしれない、と思われた。さっそく天狗山クワッド・殺生クワッドを乗り継いで、青葉山の下のロープウエイ駅まで行ってみる。途中、硫黄の匂いが強くなる。
ロープウェイ駅はシャッターが閉まり、「白根火山ロープウエイは本白根山噴火のため暫くの間運休といたします。(後略)」と貼紙があった。破損したものも多いと思われる搬器は取り外されている。上部のコースに向けては、「閉鎖中」と掲示されネットが張られていた。見渡す範囲では、噴石や降灰の形跡はわからない。本白根ゲレンデの様子も不明。山頂部に噴煙などは見られず、山容が青空に映えていた。(現地訪問:2018年3月)

(左)天狗山クワッドからゲレンデ最下部を見おろす。思ったよりも賑わっていた。