2020年10月10日

村上市ぶどうスキー場[再開](新潟県村上市)

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(左)国道7号線沿いにゲレンデがある。(右)ゲレンデ下から斜面を見上げる。

本年8月、村上市のぶどうスキー場が今シーズン(2020-21)の営業を休止することが報じられた。新型コロナウィルスの感染拡大防止のためと理由は説明されている。昨年は雪不足のため、1988年の創設以来、はじめて1日も営業できなかったが、2年連続で営業しないこととなった。

「同スキー場は(中略)、例年1万人ほどが利用している。運営のため市が毎年計上する4千数百万円に対し、売り上げ1千万円程度と赤字経営だが、レストランに地域住民が携わり、学生の冬のスキー授業に活用されるなど、冬の地域活性化の要となっている。また中上級者向けのコースもあり、熱心なスキーヤーも多い」

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(左)ゲレンデ下のセンターハウスと第1ペア乗場。

「村上市長は『冬のスキー場がオープンできないのは残念だが、市民の命と安全を守るのが最優先』と、やむを得ない判断であることを強調。『これまでも宿泊施設など観光施設には新型ウイルス対策で補助してきているが、冬場に向けて必要なのかも今後検討していきたい』と話した」(新潟日報)

「オールスキー場完全ガイド2000」には以下のように紹介されている。「国道7号沿いで、新潟市と山形県鶴岡市の中間点。ともにクルマで1時間40分の距離(当時は日本海東北道は未開通)。ファミリー向き。中・上級者コース3本とビギナーコースは1本。コンパクトながら変化に富む」

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(左)センターハウス前からゲレンデを見上げる。(右)ゲレンデ下部を見おろす。(いずれも2014年営業時)

2014年1月にはるばる滑りに訪れた。その前シーズンにはリフト運行無届という理由で営業休止しており、そのまま閉鎖になってしまうのではないか……と危惧したための訪問だった。ペアリフト2基だけのローカルゲレンデという先入観とは裏腹に、なかなか滑りごたえのあるゲレンデで驚いた。

直列につながる2本のリフトはいずれも長く、中上級者が楽しめる斜面が多くて、根強いファンが多いのも納得できた。最上部からの展望も素晴らしい。その日は正月休みだったので餅つき大会があり、きなこ餅が振舞われた。子ども連れも多く、賑わいを見せていた

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(左)第2ペア沿いのパノラマゲレンデ。(右)パノラマゲレンデを見上げる。(いずれも2014年営業時)

今回、あらためて訪問してみたが、再開の可能性もあるので施設に変化は見られない。国道7号沿いという立地のせいか、周辺に宿泊施設はあまりみつけられない。また、今シーズン休止の案内も見られなかった。1回滑りに行っただけなのだが、ローカルゲレンデとしてはレベルが高いという印象。休止理由をそのまま解釈すれば、コロナが収束すれば再開ということになるのだろうが、一抹の不安は感じてしまう。(現地訪問:2014年1月、2020年10月)

*村上市ぶどうスキー場のホームページで、2022シーズンの再開が告げられた。
「2021-2022シーズンは12月25日(土)オープン予定です。いよいよウィンターシーズンが近づいて参りました!3シーズンぶりの営業となります。(以下、略)。」ぶどうスキー場の復活は嬉しい限り。一度滑りに行ったときは好印象だったので、また滑りに行こうかな。少々遠いけれど。
posted by 急行野沢 at 23:50| Comment(1) | 新潟県 下越 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする