2021年07月30日

Mt.乗鞍スノーリゾート 休暇村エリア(その2)(松本市)

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(左)休暇村第一ペア乗場から。(右)休暇村付近から。

休暇村・乗鞍高原のホームページで、2022シーズンの営業休止が告げられたのは、前回レポートした通り。松本方面へ出かける機会があり、少し足を延ばして乗鞍まで出かけてみた。休暇村ゲレンデの記憶がいまひとつ曖昧だったので、それを確かめる意味もあった。当然ながら、リフトなど各施設はまだそのままの状態である。

乗鞍高原に入り、畳平へのシャトルバス乗場と湯けむり館を過ぎれば、乗鞍スキー場のゲレンデ最下部。山麓駐車場の前を左折して上がっていくとやまぼうし駐車場へ。最近はこちらの方がメインの入口という感じがする。さらに進むと左手に駐車場、右手に休暇村第一ペアの乗場。ここが休暇村ゲレンデの最下部にあたる。リフト乗場の他にパトロールとレストランの建物がある。

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(左)第一ペア最上部。(右)反対側を見ると第二ペアリフト。

そのすぐ先が休暇村の建物と駐車場。右手は第一ペア沿いの斜面である。目の前の斜面はここから見ると少々急に見えるが、大したことはなかったはず。休暇村宿泊の場合はここから少し下って、先程の第一ペアに乗ることになる。さらに車で上り右手の脇道に入れば、第一ペアの終点と、反対側の眼下に第二ペアの乗場が見える。第二ペアの全体を見上げ、その向こうには乗鞍岳がそびえている。

一般車が入れるのはその先の三本滝レストハウスまで。周辺には観光客らしき人々も見られる。その手前には第二ペアの終点がある。三本滝レストハウスの前に立つと、ここが休暇村・かもしか・夢の平といったゲレンデの分節点であることがわかる。ペアリフト2本を乗り継がないと、メインゲレンデ側に滑り込むことはできず、その点が少々面倒だった。

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(左)第二ペアリフト最上部(三本滝手前)。(右)ゲレンデ内にあったマップ。

雲が多い天気で乗鞍はしっかりその山頂を見せてくれないけれど、周囲の景観は素晴らしい。かもしかゲレンデ下部にはニッコウキスゲが咲き、それを楽しむ人の姿も見られた。休暇村ゲレンデは乗鞍全体からはサブゲレンデ的な位置づけだったと思うけれど、それなりの規模だったことが確認できた。このようなかたちでスキー場の規模が縮小していくのを見るのはつらい。(現地訪問:2020年7月)

2021年07月09日

Mt.乗鞍スノーリゾート 休暇村エリア(松本市)

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(左)やまぼうしリフトから乗鞍岳を見上げる。(右)休暇村ゲレンデは緩斜面が多い(2018年2月)。

休暇村・乗鞍高原のホームページで、2022シーズンの営業休止が告げられた。「Mt.乗鞍スノーリゾートの一画にある休暇村エリア(第一、第二リフト)については、2021-2022シーズンの営業を休止することとなりました。休暇村エリア以外の乗鞍エリアにつきましては、現在未定となっております。皆様にはご心配をおかけいたしますが公式の発表をお待ちください(2021/6/25)」

Mt.乗鞍スノーリゾート全体としては、従来の経営主体がスキー場の売却を検討していることが、ホームページ上で明らかにされている。「我々現地スタッフは、地元のりくら観光協会や松本市、長野県、環境省の方々と協力しながら、最後までお客様をお迎えする体制をとっていきたいと思っております」としているが、その動向によらず休暇村部分は来シーズンの休止を決めたことになる。

休暇村エリアはゲレンデトップに向かい左側に、メインゲレンデとはやや離れた位置にあった。私はやまぼうし駐車場に車をとめることが多かったので、休暇村エリアを滑るにはいったん三本滝レストハウスまで上る必要があった。ただ、目の前のゲレンデにすぐ滑り込める休暇村に宿泊してのスキーには便利だったと思う。緩斜面が多いので、家族連れやグループ練習などには適していたと思う。

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(左)かもしかリフト沿いから見おろす。右手奥が休暇村エリア。(右)夢の平クワッドから。

「長野県民割」など平日はリフト券が割安だったこともあり、近年は何回も滑りに出かけた気がしていたが、調べてみると訪問は4回だけだった。そういわれれば、ゲレンデが混雑していた記憶はない。志賀高原や野沢温泉に外国人が目立つようになったときも、乗鞍には外国人の姿は少なかった。

乗鞍本体の動向も大いに気になるところ。老舗スキー場のひとつといっていいと思うし、雪質も良く、乗鞍岳を望む雄大な景観はなかなか他にはないものだと思う。気持ちの良い温泉も備えている。難をいえば、松本ICからの距離が少々遠いことか。そんなことにはならないことを願いたいが、乗鞍全体が営業休止になれば、歴史ある老舗スキー場を失うことになる。(特記以外の写真は2016年1月)

こちらもご覧ください → Mt.乗鞍スノーリゾート[休暇村エリア](その2) 2021年7月30日 

<追記 2022年12月>
休暇村ゲレンデは2023シーズンも営業休止。また、鳥居尾根ゲレンデもクローズとなる。