(左)第1ゲレンデ・アクセス道への案内板。(右)ペアリフト下から見上げる。
野沢温泉にほど近い北竜温泉ファミリースキー場(北竜湖)は、2016年に第2ゲレンデが、2018年に第1ゲレンデがそれぞれ営業休止となった。飯山方面にでかけたついでに、いまはどうなっているのか再訪してみた。飯山付近もまだ雪は少なく、路面にも雪は見られない。
野沢温泉に向かう県道から第1ゲレンデに右折する箇所には、まだ案内看板が残ったままだった。狭い舗装車道をセンターハウスの脇まで進んでみる。白いセンターハウスも営業時と同様のたたずまいそのまま。そういえば、当初はセンターハウス脇にロープトウが設置され、練習用コースがあったはずだが、いまは野沢菜の畑になっているあたりだろうか。
予想に反して、正面に見えるペアリフトはまだ撤去されておらず、搬器も脇に重ねられていた。まだ、何らかの機会に動かすことを想定しているのだろうか。リフト乗場に掲げられている料金表や注意文言が郷愁を誘う。リフト脇のゲレンデはなかなかの斜度を見せている。
(左)センターハウス。(右)リフト乗場の掲示。
細い山間の道を車で進み、少し離れた第2ゲレンデに向かう。いいやま北竜温泉・文化北竜館の脇にあるスロープが第2ゲレンデ跡。こちらはずっと前にリフトは撤去されている。気持ちよい斜面が山麓まで下っている。正面には関田山脈と戸狩温泉スキー場が見える。その山並にもまだ雪はさほど多くはなかった。
(左)文化北竜館の脇から第2ゲレンデを見おろす。(右)第2ゲレンデ下から見上げる。
スキー場ガイドには以下のように紹介されていた。「(北竜湖スキー場)千曲川のゆるやかな流れを眼下に見おろす標高600~400mに15haが2つのゲレンデと、上級者向き1、中上級者向き1、中級者向き2、中初級者向き1、初級者向き1の6本のコースとなって展開する。」
「スリバチ状で底部も広く、初心者コース、講習ゲレンデが滑走コースと分離された安全性は、ファミリー、講習会に最適。標高が低いので気象の激変もなく、野沢温泉スキー場が近くにあるせいか混雑もなく、気楽に気安く滑れる穴場。スキー場開設は昭和37年。」(SKI GUIDE'86、山と溪谷社) (現地訪問:2022年12月)
こちらもご覧ください → 「北竜温泉ファミリースキー場(2018年5月16日)」