2023年06月28日

黒川温泉スキー場(石川県能登町)

kurDSC04545.JPG kurDSC04554a.JPG
(左)県道から曲がる地点の案内板。(右)ゲレンデ入口。

能登半島のかなり先の方にあるこのスキー場のことは知ってはいたけれど、なかなか遠くて足を運ぶのを躊躇していた。今回、富山に出かけなければならない用があり、そのついでに能登半島まで足をのばした。のと里山海道や能越自動車道が整備されているとはいえ、富山からもかなりの距離があった。能登空港の入口を通過し、県道26号(珠洲穴水線)を進む。

町野川に沿う道が大きく左にカーブする箇所に「セミナーハウス山びこ 100m→」の案内板がある。以前はスキー場への案内看板も掲げられていたようだ。ここで右折すれば温泉のあるセミナーハウスの前を通る。「黒川温泉」という名から想像していたような温泉地の雰囲気はまったく感じられない。田園風景の中に民家が点在しているだけである。

この先あたりにスキー場があったはずだが、どこかよくわからない。道端で草刈りをしていた小父さんに声をかけてみると、親切にスキー場のあった場所まで案内してくれるとのこと。どこかのTV番組で見たような感じだが、小父さんの軽トラの後を追って山際の道を進む。

kurDSC04556.JPG kurDSC04560.JPG
(左)右手の平坦地にロッジがあったという。(右)斜面の上部。

セミナーハウスから2.1kmほど南に行った地点に左斜面に上がる舗装された坂道があり、その上部がスキー場の跡地であった。ただ、いまは一面の草に覆われ、スキー場らしい斜面が感じられる程度である。斜面右手の平坦地に以前はロッジがあったと小父さんは教えてくれた。ロープトウがあったということだが、その痕跡もわからない。「昔は旧・柳田村の小学校のスキー授業なども行われていた」という。

廃止された年月もわからないが、15年程前だろうか。その後一時期は、マウンテンバイクのフィールドになっていたようだ。最上部まで歩いてみても、その滑走距離は300mほどだろうか。最上部には、反対側から舗装林道が達していた。振り返ると、前方には青々とした小丘陵が連なっている。いまとなっては、かつてスキーとして賑わっていた様子を想像するのは難しかった。(現地訪問:2023年6月)

kurDSC04564.JPG  kur_img038.jpg
(左)斜面中間部から下部を望む。
posted by 急行野沢 at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 石川県 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする