

(左)第1リフト乗場付近 (右)第1リフトの鉄塔


(左)第2リフト乗場からゲレンデを見上げる (右)第2リフトの鉄塔
北飯山スキー場は飯山線の北飯山駅から北西の方向にすすんだあたりに所在した。現在の交通路でいうと、国道292号線を国道117号との分岐から西に進み、トンネルをすぎて少し進んだあたりの南側の丘陵の北面ということになろうか。何の痕跡もないだろうと寄り道をしてみると、錆びついたリフトの鉄柱などがすっかり残っていた。
麓には「民宿」の看板を掲げた家もみられる。そんな一角に、赤錆びた第1リフトの乗場がある。鉄柱には「北飯山スキー場 第1リフト 昭和39年11月 北飯山観光開発」の文字が読み取れる。第1リフトの途中から右手前方に向かって、第2リフトがあったようだが、それもすっかり残っている。ゲレンデの多くは畑地になっているようだが、その雰囲気は地形から読み取ることができた。
記憶は曖昧だが、昭和40年代に飯山にいた伯父につれられてこのスキー場に来たことがあると思う。その頃のことだから、飯山の市街からここまで歩いて来たはずだ。1964年12月に営業を開始。1976年の春をもって営業を終了している。実際に営業していた期間は10数年にすぎない短命のゲレンデだったようだ。1973年には飯山国際スキー場が開設され、相互のゲレンデを連絡するロープトロイカを整備して再起をはかったが、各地に大規模なスキー場が誕生する中、スキー客の獲得は思うにまかせず閉鎖に至った(「飯山市スキー史」)という。


(左)第2リフトの中間部とゲレンデ
こちらもご覧ください→「北飯山スキー場(その2)」