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(左)ゲレンデ直下より。 (右)「スキー場ガイド4 信越ビッグゲレンデ」をもとに作図。

志賀高原は四季を通じて頻繁に訪れるが、蓮池から硯川の間のこのあたりは、盲点になりがちなところ。あらためて、ほたる温泉を右に折れ、石の湯ホテル・石の湯ロッジを過ぎて、廃屋の石の湯山荘の前にある坊寺山登山口の駐車場まで車を入れる。石の湯ロッジと谷を挟んで反対側にゲレンデの跡が見える。角間川を越えてその麓まで歩いていけるが、この季節でも雪が残っている。坊寺山から左にのびる稜線と、幕岩渓谷に囲まれた斜面にひらかれていたのが、この石の湯スキー場。見上げるとかなりの斜度に思えるバーン。山頂に向かって左手にリフトがあったと思われる。中間降り場があって、そこから上は32度のコブコブの急斜面、下は緩斜面だったらしい。ゲレンデ上部からの志賀高原を一望する眺めは素晴らしかっただろう。

「'86 SKI GUIDE(山と渓谷社)」によれば、「木戸池スキー場の奥、山と山にはさまれた静かな渓谷沿いにある。リフトは1基だが、中間駅を境に中上級者、初級者用にゲレンデはわかれ、多彩な変化を見せる。講習会場があり、スキー学校と一体となった山荘もある」と紹介されている。滑走可能期間は、12月上旬~5月下旬と長かった。ゲレンデ面積は5ha。

志賀高原にはチャレンジ・マスターという全部のリフト・ゴンドラに乗車してスタンプをもらうと、賞品がもらえるという制度がある。そういえば、ずいぶん前にトライしたという友人は、この石の湯がネックだったといっていた。広大な志賀高原スキー場の中で、木戸池とともに離れ小島のようにあったゲレンデだが、石の湯に宿泊するスキー学校の講習生だけのゲレンデに近いものだったらしい。開設は1966年(昭和41)。正確な資料をまだ見つけていないが、90年代には営業をやめていたと思われる。