(左)第1リフト下に咲くニッコウキスゲ。関東平野を一望する。(右)第3リフト乗場。
日光の街の北側にある霧降高原は、ニッコウキスゲの季節が始まっていた。前回の霧ケ峰のレンゲツツジといい、まるで花めぐりをテーマにしたブログと間違えられそうだ。
霧降高原スキー場は1965年12月に市営スキー場として開業。スキー客の減少や暖冬による雪不足のため、2004年度から冬期の営業を休止した。話を聞いた売店のおばちゃんは「雪不足」を強調していたが、スノーマシンも何台かあったのではなかったかと、あとから思い返した。スキー場としての営業を休止したとはいえ、4~11月の間は夏山リフトを運行しているので、錆びたリフト施設が朽ちている他の廃スキー場と様相は異なる。特にニッコウキスゲの季節には賑わいをみせる。
私は東京在住していた1991年1月に一度だけスキーに訪れたことがある。ひなびたローカルなスキー場という印象で、豪華なリゾート施設などとは程遠い雰囲気だったが、それはかえって好ましいものに感じられた。リフトはシングル4本。最下部の駐車場から上る連絡リフト的な第1リフト。第1リフトを降りたところにある高原ハウスがゲレンデの中心だった。高原ハウスの下にあったそりゲレンデ沿いに第2リフトが設置されていた時期もあるようだ。高原ハウスの上に2本並列で架かる第3リフト。このリフト沿いがメインゲレンデで3本ほどのコースが並列であった。その上の第4リフト沿いには最大36度の斜面があったが、ここは特に風が強いところでもあり、雪質は良いものの雪のつきが悪かった。関東平野を一望する雄大な眺めは素晴らしく、滑るのを止めて風景に見入ることもしばしばとなった。
夏にも2000年7月にニッコウキスゲを見に家族で訪れたことがある。その時は大変な人出で駐車場が満車状態。帰り際にこの地方特有の激しい雷雨に見舞われ、濡れネズミになった。今日も観光客でなかなか賑わっていて、ニッコウキスゲの季節としてはこれからがちょうど見頃だろう。なお、先日の報道によれば「日光市はこの市営リフト事業について、来年度末で廃止することを明らかにした。その後の観光振興策については、26万株のニッコウキスゲ群落を中心とした高山植物を生かした基本構想を今年8月をめどに作成する。」とのことだった。
(左)第3リフト下部から見上げたゲレンデ。上部は第4リフト沿いの最大36度の小丸山コース。 (右)高原ハウスの前にあったスキー場案内。
霧降高原スキー場のことです。夏山リフトニッコウキスゲのことが高速道路で配っている「ハイウェイウォーカー」に記載してありました。
(湯元は当時の紐留めゴムブーツだと、バリバリに凍って脱げなくて泣きました)
その後、ということでご報告します。
私は登山もするのですが、2009年にここから女峰山に登った折にはリフトが動いていました(私は乗らずに横を登りましたが)
今年霧峰道路を走った時にはリフトが消えていました。
霧降高原は90年代後半に3年連続お世話になりました。
普段、仕事柄平日スキーが多かった私にとって、休日に行かざるをえない場合、いかに空いてるゲレンデを探すのがポイントで、ここはその期待を裏切らない閑散具合でいつも快適でした。
正月期間にもかかわらずリフト待ちはなく、同じ日にハンターマウンテンに行った友人の話しでは30分以上の待ち時間があったと聞き自らの選択が正しかったと自己満足したものです♪
まぁ空いてるにはそれなりの要因があり、いつも雪はガリガリボコボコだし、コースも少なく緩斜面主体で物足りなさもあるのですが、ゲレンデ人口密度がそれらを上回り実に快適でした!
そういえば3回とも最上部ゲレンデは閉鎖されてましたね……