(左)センターハウス前からゲレンデ全体を見上げる。左にファミリー用のペア。右にクワッド。その上部(中央に見える尾根の上)に並列にペア。センターハウス前はサッカーの練習場になっている様子。
「恋の病以外は何でも治す(?)」といわれる草津の湯。泉質・湯量など、何をとっても日本を代表する名湯であることは間違いないと思う。その草津温泉には、天狗山ゲレンデや振子沢コースなど個性ある斜面を備えた草津国際スキー場が古くからある。ただスキー人口が多かった頃は、駐車場のキャパが小さいとか、ゴンドラ待ちが長いとかいう話があって、このあたりにもう少し気軽に行けるスキー場があればいいのに、と思っていた。隣り合う万座方面は有料道路を経由しなければならないのがネックだった。そんなことを考えていた矢先にできたのが、このシズカ山だった。草津白根山の南山麓にあたり、草津温泉への入口に位置している。
バブル末期の1990年12月に営業開始。しかし、2005シーズンから営業を休止した。バブル期にできたスキー場に共通に見られるように広い駐車場とセンターハウスを備え、クワッド1本・ペア3本という施設で登場。私は1993年3月に訪れたがあまり強い印象が残っていない。最大斜度28度で、あまり特徴のない中斜面を滑っているうちに下までおりてしまう感じだったと思う。第2期・第3期としてさらにゲレンデを拡張する計画があったことが、今も見ることのできるこのスキー場のホームページ(2004年を最後に更新はされていない)でわかる。そうなっていたら、草津国際に匹敵するほどの大規模なスキー場が出現していたはずだ。

(左)上部のペアリフトの乗場の上からセンターハウスを見下ろす。(右)上部のペアリフト乗場。右端にクワッド。
草津道路が草津の温泉街に到達する少し手前に、「静可山」を示す標識があり、それに従って左折する。アクセス道路に問題はなく、今でもそのまま広い駐車場まで車を入れることができる。その先のセンターハウスや各リフトもそのまま残っていて、少し手を加えれば営業再開ができるように見える。右手にクワッドとその上部にペアが2本。その左に沢を挟んで、ファミリー用のペアリフトが1本。ペアリフトにはまだ、椅子が付けられたままだ。真ん中の沢沿いの荒れ気味の林道を歩いていくと、やがて右手のゲレンデを登って行く。この季節、ゲレンデは一面の花畑となっている。白い花を咲かせているのはノリウツギだろうか。雨が強くなり山頂にあるはずのレストハウスを見ずに途中で引き返したが、花を見ながらの軽い山歩きもできそうなところだと感じた。(現地訪問:2009年8月)
先日、本白根山を登った際にこのスキー場を訪れました。
第2期、第3期の拡張が行われずに閉鎖されてしまったのは少し残念ですね。
このスキー場がオープンした頃は、私は大学生でしたが、ここまでスキー人口が減って、スキー場がバタバタと潰れてしまう時代が来るなんて想像もしませんでした。
来年からは聖パノラマも廃業してしまうとのことで、近場のスキー場が次々と廃止されてしまう現実に悲しさを感じてしまいます。
聖山パノラマは今シーズン限りということで、私は2回も滑りに行ってしまいました。