(左)第2ペアリフト下からゲレンデを見上げる。
1999年2月に一度だけ滑りに来たことがあるが、そのときの印象は決して悪いものではなかった。スノーボーダーが多かったものの、正面のメインバーンは適度な斜度と広さがあり、いろいろなコース取りができて楽しかった。それより上のブリザードコースとか、エキサイティングコースはいまひとつだったのだけれど。
まだ東京に住んでいて、湯沢・石打のちょっと先にある行ったことのないゲレンデで滑ってみようか、という感じで出かけた。実際は湯沢・石打あたりからもかなり距離があり、東京から出かけていくのはなかなか厳しいと思われた。しかし、ここからさらに奥に須原や関越国際大原(魚沼市営大原)などもあり、現在も営業している。上越新幹線・浦佐駅からシャトルバスもあり、スノーボーダーを集客の中心として、ちょっとお洒落でメジャーなスキー場に脱皮しようとしている様子もうかがえた。
ペアリフト4基と、それなりの規模でもあった。緑・白・赤の塗り分けをイメージカラーにしていて、レストランの屋根がその色に塗られているのが印象的だった。1972年(昭和47)に地元を中心とした「権現堂観光開発(株)」によって、第1リフト(551m)・ロッジ・駐車場(300台)が完成して営業を始めたが、経営が行き詰まり2001シーズンを最後に営業を中止している。
合併して魚沼市の中心となった小出の町から只見方面に向かうと、いっそうローカル色が豊かになるのを感じる。国道に併走する只見線は日に数本の列車しかないローカル線で、周辺の印象は10年前とあまりかわらない。この季節、こんな呑気なことをしているのは私のような余所者で、地元の人々は農作業に忙しいらしく軽トラをしきりと走らせている。右手前方にひときわ目をひく下権現堂山の山容があらわれる。アクシオムはこの山麓の北西斜面に開かれていて、むかしは権現堂スキー場と名のっていた。
(左)ゲレンデ東側にはリフトの残骸。(右)ひときわ目につくレストランの3色屋根。
今回訪れてみると、リフトの施設はほぼそのまま残されているし、ゲレンデ西側の一段下にあり、ちょっと不便な立地だと思ったレストランの建物も3色屋根のまま存在していた。東側に少し離れた場所にはファミリー用のリフトの跡だろうか、コンクリートの基礎部分が残されていた。ゲレンデは背の高い草に覆われていたが、営業をやめてから8年を経ているものの、今冬も営業するゲレンデだといっても信ずる人はいるだろう。すぐ隣接する神湯温泉には、10年前に滑りに来たときに入浴したが、こちらは営業を続けていてそれなりの賑わいを見せているようだった。
こちらもご覧ください → 2013年11月5日 越後アクシオムスキー場(その2)
2021年4月14日 越後アクシオムスキー場(その3)
最高でしたね。北側で雪が良く、リフト待ちがない。ただし、初級者には、下のリフトを
降りる斜面でも手こずっていましたから、
あまり良いとは言えませんでした。
毎シーズン2~3回、日帰りで滑っていました。近くの須原スキー場よりリフト代が安く、駐車料金も無料で大好きでした。よいスキー場から消えていくのが寂しいです。
旧センターハウスはまだ残っているので、アクシオムの名残を味わうなら今が最終チャンスかもしれません。
明日あたりから、そこに雪がふりそうですが、残念なことです。