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(左)レストラン・サンシャトレ1の下からゲレンデを見上げる。

1997年3月に一度だけ滑りに来ている。当時のスキー場ガイドには「良いスキー場なのだけれど知名度が低くて残念」と書かれている。どうもイメージのはっきりしないスキー場という印象があり、周辺の「スキー道場」を自認する『浦佐』、ダウンヒル・ロングコースを誇る『六日町八海山』など、個性的なスキー場の影に隠れていた感がある。

そのときは、関越道沿いのスキー場で行ってないところを探して出かけたのだが、豪雪地であるものの標高の高いゲレンデではなく、3月に入ってあまり雪質がよくなかったせいで印象がはっきりしないのかもしれない。

4本のペアリフトが設置されていたが、それほど奥行きは感じられず、営業をやめる直前にはリフト2本だけになったようだ。右側を大きく迂回する「トライアングルコース」、トップからまっすぐ滑り降りるいくつかの上級コース、さらに下部の緩斜面で構成されていた。

ひとつ面白いと思ったのは、「スペース・カプセル」というカプセル型の屋外の小部屋がレンタルされていて、小グループの利用には楽しそうだったこと。バブル崩壊後とはいえ、滑っている人は少なくどちらかというと閑散としていたと記憶している。開設は1975年。最大斜度32度。2006シーズンを最後に営業を休止した。

上越線八色駅(新幹線停車駅・浦佐駅のひとつ新潟寄り)から五箇の集落の中を通って、西側の山ぎわに上るとゲレンデ下に出る。遠目にはゲレンデの跡がはっきり分かったが、近づいてみるとススキをはじめ背の高い草に覆われている。リフトも早々と撤去されたようで、レストラン・サンシャトレ2の横に第1リフトのコンクリートの痕跡を見つけたが、それ以外はわからなかった。

サンシャトレ1・2という2つのレストランは廃屋になって残っている。ゲレンデを見上げると中腹にあったレストラン・サンシャトレ5の建物も残っているようで、これほどの数のレストランを設けるほど、かつては集客があったということだろう。ゲレンデの一部は墓地に転用されているようで、真新しい墓石が並んでいた。米どころ魚沼の田園風景を見おろしながら眠るのも、悪くないかもしれない。(現地訪問:2009年9月)