
(左)ゲレンデ中間部から雨飾山(右奥)を望む。(右)第2リフト上のゲレンデ。見おろした左手の杉林の中に第2リフトの乗場があった。右奥には明星山の山頂がのぞく。
長野新潟県境に位置し、全長1000m、最大斜度40度、平均20度と起伏に富み、中級者クラスの足慣らしに格好のゲレンデだったというのが、この宝生(ほうしょう)スキー場。姫川温泉に近く、雪質も良いためビギナークラスにも人気があり、上達が早いスキー場として評判を呼んだ。大糸線平岩駅から近いというアクセスの良さもあり、当時はかなり賑わったようだ。リフト2基(437m、400m)で、大糸線平岩駅から徒歩7分(「’76オールスキー場完全ガイド(立風書房)」による)。糸魚川市誌によれば、1963(昭和38)年12月にオープンし1976(昭和51)年3月まで営業したようだ。
姫川に対して左岸の大糸線平岩駅や宝生スキー場は新潟県糸魚川市、右岸の姫川温泉は長野県小谷村に所在。平岩駅近くで姫川に合流する大所川を1kmほどさかのぼった左手北向斜面に、宝生スキー場があった。この大所川をさかのぼると、北アルプス北部への登山口でもある蓮華温泉に至る。たまたま目にした1970年代末のスキーツアーの記録では、天狗原・風吹大池から一難場山を経由して宝生スキー場にくだると、営業中止後の椅子のないリフトが放置されていて、ゴーストタウンのようだ、と書かれていた。

(左)第1リフトの降場。右の杉林の中に第2リフトの乗場も見られる。
そんな情報をあらかじめ仕入れて、平岩駅前から大所川に沿う県道を蓮華温泉方面に向かう。大規模な砂防工事がおこなわれた様子で、その道沿いからはゲレンデ最下部の様子はよくわからない。さらに進むと道は山腹へとカーブで上るが、カーブの箇所から分岐する林道は東に向かって中腹を水平に進んでいく。荒れ気味のこの林道を歩いていけば、カヤトの広がるゲレンデ中間部に出る。東に紅葉の山並を前景として、雨飾山を眺める展望は素晴らしい。
林道をさらに登って行くと真新しい砂防ダムの上流側のヤブの中に、第1リフトの降場と、第2リフト乗場のコンクリート部分が残っているのを見つけた。昔のゲレンデマップによれば、このあたりに食堂もありゲレンデの中心をなしていたようだ。周囲には草地が広がりゲレンデの雰囲気を残している部分もあるが、植林された杉林が育ち判別が難しくなっている場所もある。思っていたよりも急斜面が多いようだ。振り返れば、明星山が岩に覆われた独特の山頂をのぞかせていた。
こちらもご覧ください → 宝生スキー場(その2)
木造のレストハウスの前で雪に埋もれて一人で遊んでいたことを思い出します。
一度探したのですが、場所がわかりませんでした。
また、探してみようと思います。
小生は、大阪府出身、在住で昭和22年生まれの75歳の男性です。宝生スキー場は初めて経験したスキー場で、合計三度お邪魔しました。
二度の泊りはスキー場の経営者山岸?社長のお宅(平岩駅からスキー場を越えた集落)に宿泊させて頂きました。
一番の思い出は、夜水道の蛇口を止めて就寝したら、朝蛇口が凍ってしまってまして、娘さん(同年配のタカコ?さん)に叱られました。(笑)
二番目の思い出は一晩で1ⅿの雪が降り、回りの景色が変わっていました。そして、帰れなくなり、もう一泊しました。
一度は山岸さん宅の近くで、山崩れが有り、近くのいい温泉を紹介され、宿泊致しました。懐かしい想い出です。