(左)ゲレンデ下部から見て右手に第1リフト、左奥に第2リフト。
長野市でほとんど雪がなくても、オリンピック道路を走り美麻トンネルを抜けて白馬村に入ると途端に大雪で驚くことがしばしばある。大規模なスキー場が林立するこの白馬にあって、プライベート感覚のプチリゾートという雰囲気で売っていたのが、この白馬ハイランド。1972年(昭和47)オープンし、ペアとトリプルのリフト2基を備えていた。最大斜度24度、最長滑走距離1,500m。
「来シーズンから営業休止」との情報が伝えられていたので、2009年1月にあわてて滑りに行った。白馬駅からもわずかな距離にあり、コンパクトなスキー場だろうと思っていたが、第1リフトは1,000mを越える長さがあり、緩急の変化に富んだコースはなかなか楽しいと思った。正面に、白馬の町をはさんで、後立山連峰の白銀の峰々と八方・岩岳のゲレンデが望める。その景観だけでも存在価値のあるゲレンデだと思えた。ただ、滑っている人は週末にもかかわらずわずかで、これでは営業休止もやむをえないのだろうと感じた。地元ではまだ継続の可能性を探っているようではあるが。
1年たって現地を訪れてみるとセンターハウスやリフトの施設はそのまま残っていて、経営の引き受け手があらわれて施設の再整備がなされれば、営業再開も可能と思えた。ゲレンデ下部の雪の中で犬を遊ばせている人が数人。ゲレンデ直下の白馬ハイランドホテルは営業を継続しているが、「従来から宿泊客の多くはほかのスキー場に出掛けている。(スキー場が廃止されても)大きな影響はないと思う」と少々さめたコメントを出しているのを見たことがある。ゲレンデはホテル直営かと思っていたが、2007年からは別の経営主体となっていたようだ。2シーズン続けて1千万円を越える赤字が発生したため、撤退を決めたという。白馬村観光農政課によると、ピーク時に同スキー場は3万人を超える利用者があったが、昨シーズンは約8900人にとどまったという。
雪に埋もれたゲレンデを眺めている間にも、近隣のスキー場からの送迎バスが発着してホテル宿泊客を降ろしていく。ホテルの案内にはハングルの文字も見られた。(現地訪問:2009年12月)
(左)第1リフト乗場と白馬ハイランドホテル。(右)営業していた昨シーズンの様子(2009年1月)。第2リフト上部から見おろす。正面に白馬の中心地と、その向こうに八方尾根。
こちらもご覧ください→「白馬ハイランドスキー場(その2)(2016年02月26日)」
ラベル:白馬ハイランド
で、まさかと思っていましたが残念です。
家内と独身時代から「民宿よしの」さんでお世話になっていました。
料理が美味しく、目の前がゲレンデで子供たちも気に入っていて沢山の楽しい思い出があります。
またぜひ再開していただきたいスキー場のひとつです。
その後はK氏のテレマーク・スクールなどで、差別化を図っていた様ですが、駄目でしたか。残念です。