(左)平床の分岐にはまだ標識があり、右手前方にゲレンデが見える。(右)ゲレンデ直下から見上げる。
周囲にスキー場が数多い長野に住んでいても「志賀高原」は別格という感じがする。滑りに出かけるときも、「志賀」となると気合の入り方が違う。雪質・積雪量・眺望や連続したゲレンデの規模などを考えても、日本を代表するスキー場といえるだろう。
2010シーズンの志賀高原のゲレンデマップから笠岳スキー場と前山スキー場が消えたという情報をネット上で見て、調べてみたらやはり今シーズンから営業を休止していたことがわかった。笠岳スキー場は熊の湯スキー場の北側に隣接していて、私も熊の湯に滑りに行ったときに、一番右手の第一リフトから滑り込んでついでに滑るという感覚だった。高速クワッド1本の北向き中斜面はさほど長い距離ではなかったが快適だったと記憶している。最後に滑ったのは2004シーズン。昨シーズンの志賀高原のゲレンデマッブには、笠岳第一クワッドは全長406m、滑走距離500m、最大斜度は21度と記載されている。
平床で熊の湯へと下っていく道に入り、さらに笠岳スキー場の標識に従って右折すればゲレンデ直下まで車道が除雪がされている。傍らの宿泊施設は雪に埋もれたまま。クワッドリフトは椅子がはずされて閉鎖されているが、見上げる斜面の向こうには熊の湯のゲレンデがつづいているはずだ。
志賀高原のすべてのリフト・ゴンドラ・ロープウェイに乗車すると景品がもらえるという、チャレンジカードも今シーズンで終了らしい。「笠岳」といえば、高山村(山田牧場)側では笠岳周辺のツアーコースを整備しようという動きがあることが、先日報じられていた。大規模な開発が歓迎される時代ではないと思うが、素人でも滑ることのできるツアーコースができて、志賀高原と山田牧場が結び付けられることになれば面白いと思う。(現地訪問:2010年2月)
(左)熊の湯スキー場のマップには右端に笠岳への連絡コースの表示。(右)熊の湯から笠岳への進入路にはロープが張られていた。
【追加情報2011年4月25日】
報道によれば「笠越スキーリフト(株)は、4月21日、長野地方裁判所より破産手続開始決定を受けた。(中略)負債総額は申請時点で約1億5500万円。志賀高原の笠岳スキー場の運営とホテル経営を主体に事業展開し、ピークとなる平成4年11月期には約2億7000万円の売上を上げていた。しかし、その後はスキー客の減少に歯止めが掛からず、平成20年11月期売上は約2000万円にまで落ち込んでいた。(中略)平成21年6月に事業を停止し、平成23年3月9日に破産申請していた」
ラベル:笠岳スキー場
2009-2010シーズンで一旦終了しましたが、
2011-2012シーズンから復活しました!
(志賀高原索道協会ホームページより)。
ただ、
オートゲートシステム更新に伴い数基のリフトが廃止になってしまいました。
チャレンジカードは楽になりますが寂しいですね…
20年以上前に1か月ほどアルバイトのため滞在し、ホテルの従業員の出稼ぎのおばちゃんたちと寝泊りを一緒にしました。
標準語のできるおばちゃんを通訳に入れないと会話が通じない青森のおばちゃんからかまぼこやリンゴをもらったことがなつかしいです。
スキー学校はその名前を残したまま木戸池で営業していますね。福田先生一家の名前を久しぶりに確認して少し嬉しくなりました。
いつ行ってもほぼ“貸し切り状態”のゲレンデで、ようやく一人で滑れるようになった息子は思う存分楽しめ、とてもお気に入り。どう滑っても必ず1本しかないリフト乗り場に降りてくるので、親としても安心でした。
高速トリプルリフトは親子3人で乗るにはもってこい。疲れたらホテルの“食堂”ですぐ休憩できて、妻も満足してくれた数少ないスキー場でした。