2010年06月01日

上宝高原スキー場(岐阜県高山市)

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(左)下部に建つ石碑付近から、ゲレンデを見上げる。(右)ゲレンデ下にあるレストハウス。いまは農機具置場となっているようだ。右手奥に第1リフト乗場のリフト券売場が見える。

旧国府町から旧上宝村の中心部に向かう県道76号。その道沿いからわずかに南側に入った北斜面に上宝高原スキー場は開かれていた。2000シーズンを最後に営業休止(閉鎖)。最後のシーズンの集客は1700人との話を聞けば、やむを得なかったのだろうと思う。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「大雨見山(1336m)の北斜面に展開する。家族揃ってのファミリースキーに最適。最大斜度35度の上級コースもあり、豪快な滑りが楽しめる。車で5分に上宝トーカイリゾートホテル日帰り入浴可。標高差は300mある。リフト券が安価(1日券2,500円、11回券1,000円)」と案内されている。シングルリフト2基の施設があった。

ゲレンデ下には「上宝高原スキー場」と書かれた石碑がある。下部はファミリースキーに適した緩斜面だが、上部はスリバチ状の上級コースと見受けられる。ゲレンデ下のレストハウスは、農機具置場と化してしまっているようだが、食堂のメニューが掲示されたままになっているのがもの悲しい。その左に第1リフトの乗場があったようで、リフト券売場の建物が残されている。

見上げるとゲレンデ中央には、第2リフトの乗場と思われる建物が残っている。ゲレンデは少しずつ、草や潅木に覆われ始めているようだ。ふとゲレンデに動くものを感じて目を凝らすと、鹿が地面を穿り返して何かを食べているのが見えた。次第に野生のものの往来する場に戻ろうとしているのだろうか。(現地訪問:2010年5月)

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(左)リフト券売場。上方には第2リフト乗場と思われる建物が見える。(右)リフト券売場に掲げられていたゲレンデマップ。
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