(左)ゲレンデ全体を俯瞰する。
木曽から飛騨高山にぬけるときに使う国道361号。その最奥部の標高1,000mを超える開田高原や日和田高原は、信州や飛騨の一般的なイメージとは少し異なる印象がある。その標高にありながら、北海道の原野などに通じる視界の広がりを感じるからだろう。長峰峠を越えて岐阜県に入ると間もなく、左にチャオ御岳に向かう道が分岐する。その分岐点の右側にあったのが、日和田高原オケジッタスキー場。
周辺にはグランドや体育館があり、各種スポーツの高地トレーニングの場となっているようだ。体育館の横からゲレンデを見上げると初中級斜面が2本あったのがはっきり分かる。リフトはきれいに撤去されていて、その痕跡はわからない。営業休止年月ははっきりしないが、2005年前後ではないだろうか。
「オールスキー場完全ガイド'93(立風書房)」には「ヤナギラン(1,000m、最大斜度26度、平均11度)、シラカバ(500m、最大13度、平均10度)の2コースで、初中級向けにできている。子ども用にソリコースもあり、ファミリーに適する。北に乗鞍岳、南に御岳を望む。スノーマシン7基あり、スノーボード可」と紹介されている。眺望にも恵まれ国道361号に面してクルマの便もよく、家族連れにも気軽に滑れるスキー場だったようだ。シングル1基(第1)、ペア1基(第2)。
(左)ゲレンデ下にはグランドと体育館がある。右手に斜面が広がっていた。(右)高地トレーニングエリアの案内板。
スノーボード解禁のスキー場が少なかった時期に、周囲のスキー場に先駆けていちはやく全面解禁。公認ハーフパイプもあり、ひそかに人気があったようだ。その後、多くのスキー場がスノーボードの解禁に踏み切ったため、そうしたメリットも薄れたようだ。
名鉄系が経営していたようだが、すぐ近くにオープンしたJR東海のチャオ御岳に敗北するような結果になってしまった。アクセスはあまり良いとはいえないのだが、チャオ御岳の手前だから、それよりは良いといえるかもしれない。眺望や周辺の景観は素晴らしいところだが、南斜面で積雪はそれほどでもなく、だからスノーマシンも設置されていたようだ。多くのスキー場のスノボ解禁後、それに次ぐ特色を出さねば集客は難しかったということだろうか。(現地訪問:2010年10月)
ラベル:オケジッタスキー場
もっと手前(R19から)に大きなスキー場がいくつもあるので、いつも比較的空いててスキー場のイメージがあります。
職場の部署の年1スキーは、いつもこのオケジッタスキー場でした。
余裕のある駐車場でBBQやらおでんを作ったりしながらゆっくり滑ったものです。
スキー最盛期に近隣のゲレンデは駐車場へも入れずしかたなくその先にあるゲレンデを目指して行き着いたところでした。
子供をだっこしながら滑り、食堂も激混みで、あまりいい印象は残っていません・・・・・
名鉄が一帯を所有して、木曽馬の繁殖と観光牧場をやっていたと思います。
チャオができたころゲレンデとしては消えていったようですね。
人生を振り返ってみるとスキーが占める比重が大きかったんだと改めて感じます。