(左)ホテル本館前から見上げたゲレンデ全体。(右)ゲレンデ左側にあるペアリフトは雪に埋もれている。
ペアリフト1基を備えたホテル角神のプライベートゲレンデ。温泉ホテルがメインでスキー場は付随施設のような感じだった。今シーズンからスキー場の営業を休止している。阿賀野川沿いの景観が素晴らしいところで温泉とスキーの両方が楽しめるところだったはずだが、ホテル宿泊者でスキーをしたいという人は最近ではあまりいないのかもしれない。あるいは、本格的にスキーを楽しみたいという人にはもの足りなかったのかもしれない。
「SKI GUIDE'86(山と渓谷社)」によれば「赤崎山麓、角神高原の南斜面に10ヘクタールに最大斜度35°平均斜度20°の上級向きチャレンジコース、最大斜度18°平均斜度8°のなだらかな初心者、ファミリー向きのゲレンデがあり、整地芝張がされているので、積雪10cmでも全面滑走可能となる。休日の前日にはナイタースキーも楽しめる。県立自然公園阿賀野川ラインの景勝の地にあり、温泉施設もある近代和風旅館があるので、一段と充実した休暇を楽しめる」と紹介されている。日曜は無料スクール、子どもスクールあり。初級80%、中級20%。スキー場開設は1969年(昭和44)。

(左)遠景から見たゲレンデ全体。
磐越道を津川ICで降りて津川の街を通り過ぎ、阿賀野川に沿う国道459号を進む。このあたりは以前「SLばんえつ物語号」に乗りに来たりしているが、そのときには阿賀野川の大きな流れに沿って寂しそうな集落が点在しているという印象しか残らなかった。今日も間断なく雪が降り続いて、風景は沈んで見える。鹿瀬の街を過ぎると阿賀野川が大きく蛇行する箇所にさしかかり、右手に鹿瀬発電所のダムが見えてくる。そのダム湖から西側に一段上がったところにホテル角神がある。
国道からアプローチする道を進めば、右手に車寄せのある立派な本館の建物があり、その左手奥にゲレンデがあったが、当然ながらスキーをしている人の姿はない。初級者向けのなだらかな斜面が1面だけのゲレンデのようだ。ゲレンデ左側にペアリフトがあるが、今シーズン休止をしたばかりなので、少しリフトの整備をし斜面の圧雪をすればすぐに滑走可能と思えた。
リフト乗場の下には「TSUNOGAMI SKI LODGE」と書かれた建物があり、ゲレンデに面してリフト券売場の窓口がある。この建物はいまは宿泊者のための卓球場などになっているようだった。正月休みなのでホテル宿泊者は多い様子で、新潟・福島ナンバーの車が多く見られた。温泉ホテルに宿泊に来た一組の家族連れが、ゲレンデでソリ遊びをしていた。(現地訪問:2011年1月)
ラベル:角神温泉