2011年06月20日

清川高原スキー場(新潟県阿賀町)

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(左)阿賀野川対岸より、斜面全体を見る。

新緑がまぶしい5月の休日。新潟方面から阿賀野川に沿う国道49号に車を進める。安田の町を過ぎると道は川にへばりつくようになり、大型車のすれ違いに苦労するようなトンネルもあらわれる。津川にある麒麟山に狐が多く住んでいたことに由来して、毎年5月3日には狐の嫁入り行列という祭事がおこなわれている(今年は大震災の影響で中止となった)。「狐の嫁入り屋敷」という体験施設もあり、伝説に彩られた土地でもある。津川の町の手前で標識に従って曲がり、清川高原に上っていく。このあたりの阿賀野川は途中に設けられたダムのせいもあるのだろうか、水量豊かに大河の風格を備えている。清川高原からは、滔々と流れるこの川の姿を見おろすことができる。遠く、残雪をまとった御神楽岳の姿が美しい。

津川の町から北の山腹に登ったような場所にある清川高原。その中心となる施設は「津川温泉・清川高原保養センター」。温泉を訪れている人も多いようだ。その受付でかつてあったスキー場のことを聞いてみると、「このあたり一面の斜面がスキー場だったそうですよ」という答え。そこから、斜面下にある京ノ瀬の集落にくだり、農作業をしている小父さんに声を掛けてみる。「あの保養センターの左側にスキー場の斜面があった。それから、あの杉林の左側にはジャンプ台があったよ」と教えてくれた。

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(左)山麓から斜面を見上げる。右手一段上が保養センター。その左側にゲレンデが広がっていたらしい。(右)保養センターから山麓を見下ろす。

「SKI GUIDE '86(山と渓谷社)」には、「県立自然公園阿賀野川ラインの中心麒麟山を眼下に滑走する周囲環境の素晴らしい丘陵南斜面に、11ヘクタールが変化に富んだ初・中級者向きゲレンデとなって広がる。近くに昔の小学校を改装した新潟市山の家があり、ここを宿にしてのスキー合宿も多い。標高150〜100m、スキー場開設は昭和45年」と記載されている。シングルリフト(335m)1本の施設があった。滑走距離350m、最大斜度18度、平均斜度15度。さらに「リフト上部は初心者にはちょっとキツイが、尾根づたいに迂回コースをのんびりと楽しめる。下部はファミリーがソリ遊びをするのにも適している」とある。営業終了年は不明だが、1990年頃だろうか。

麓の集落から見上げる斜面にはしかし、リフト施設の跡などは見つけることはできなかったし、ゲレンデの様子をうかがい知ることは難しかった。この集落の一角に「山の家」もあったのだろうか。斜面を斜めに横切っている車道は、スキー場廃止後に道をつけかえたものではなかろうか。ゲレンデの一部を横切っているように見える。雪深いこの地でもようやく農作業によい季節となり、田畑で仕事をする姿がぽつりぽつりと見受けられた。(現地訪問:2011年5月)

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(左)津川温泉・清川高原保養センター。(右)津川付近を流れる阿賀野川。赤い橋は「麒麟橋」。
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