2011年08月10日

ARAI MOUNTAIN & SPA(その3)(新潟県妙高市)

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(左)大毛無メインステージの斜面。クワッドリフトの支柱・ワイヤーは現存している。(左)大毛無メインステージの斜面から見おろす。左はクワッド乗場、右に膳棚フードガーデン、ゴンドラ山頂駅。

前回に引き続き、今回はARAIの山頂付近のレポート。
ARAIで滑って一番楽しかったのは、最上部の大毛無メインステージだったと思う。そのあたりの様子を知るには、県道をたどって大毛無山の山頂付近まで行ってみる必要がある。

通常はゲレンデの脇を上がって行く林道をたどれば、山頂部まで到達できそうだが、途中工事中で先には進めなくなっていた。地図を見て、スキー場の北側に位置する西野谷の集落から西に上がって行く林道に目をつけた。その林道をたどれば、大毛無山の山頂付近に達する様子なので、膳棚付近の様子もわかりそうだ。途中から結構厳しいダートとなる林道は、結局、あと少しのところで木の幹が道をふさいでいる箇所があり、そこにクルマを乗り捨てて残り2kmほどを歩くことになった。日陰の沢沿いにはまだ残雪が見られ、ここが豪雪地であることを再認識することとなった。

山腹を行く林道がいくつかの尾根を巻いた後、正面には大毛無メインステージの斜面と膳棚クワッドがあらわれた。クワッドリフトは支柱やワイヤーもしっかりしていて、少し整備すれば今年の冬にだって営業できそうに見える。

少し下って、ゴンドラの膳棚山頂駅などがある平地まで行ってみる。ゴンドラの山頂駅、レストラン膳棚フードガーデン、そしてクワッドリフトの乗場の建物もすっかり残っている。一部壁が剥げ落ちているところはあるものの、営業休止後5年を経たにしてはしっかりした状態だ。クワット乗場は、いまにも4人乗りのチェアが滑り込んできそうな錯覚におそわれるほどだ。あいにくと霧のため視界が悪く、ゲレンデ全体を見渡すことはできなかったが、大毛無メインステージの斜面はいまもその痕跡を残し、われわれを誘っているように見えた。(現地訪問:2011年7月)

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(左)手前がゴンドラ山頂駅、奥に膳棚クワッド乗場。(右)クワッド乗場は今すぐにでも使えそう。

こちらもご覧ください→「ARAI MOUNTAIN & SPA(2009年3月15日)」 「ARAI MOUNTAIN & SPA(その2)(2011年7月30日)」「ARAI MOUNTAIN & SPA(その4)(2015年10月13日)」
ラベル:Arai
この記事へのコメント
急行野沢様
いつも拝見させて頂いてます。私もARAIには何度か関西から滑りに行きましたが、もう営業休止になって5年も経つんですね・・・。
滑りに行って2回ほど強風で営業中止になったので、近隣のスキー場に移動したのを覚えています。自分の滑っていたゲレンデが無くなって行くのは寂しい限りです。
Posted by りっちまん at 2011年08月10日 15:53
はじめまして(^_^)
横浜のえふぅと申します。
自分もよくアライに通ってました。
先日自分も寄って見てみたのでブログに書きました。またこちらのブログも紹介させて頂きました。マズいようでしたらお知らせ下さい(^^;。

Posted by えふぅ at 2011年08月20日 15:40
えふぅさん リンクを張っていただき有難うございます。大歓迎です。私もあのあたりに行ったときには、ついアライに寄ってしまいます。
Posted by 急行野沢 at 2011年08月20日 20:49
ありがとうございますm(_ _)m。
Posted by えふぅ at 2011年08月21日 12:13
当時は、翌朝のパウダーゾーン解放に期待して、前日の夜駐車場にはいり、きれいな施設、温水プールとか大浴場とか体感ゲーム機とか利用した後、車中泊し、朝早くに起き、いち番ゴンドラに乗るため、朝早くゴンドラ乗り場へ行き、階段にボードをおいて場所取りしてからリフト券発売開始を待つなどしていたことを思い出しました。

とにかく、ここは、当たれば腰パフが味わえるし、外れても、上から下まて゛一気にすべれば7キロぐらいのロングランが楽しめるので一時期、年越しスキー場にしてました。でも、ちょっと遠かったのと帰りの渋滞が苦になり、徐々に足が遠退いてしまい、風の便りに閉鎖したことは知ってましたが、夏の写真を見たら、逆に懐かしさがこみ上げてきました。



とにかく施設は豪華でまさに、バブルの名残の施設って感じで、特に印象に残ってたのは、中庭の床が、床暖房だったのかはわかりませんが、雪が降っていても雪が積もっているところを見たことが無く不思議に思ってました。
Posted by あゆみ at 2012年01月17日 02:47
続けさまの投稿失礼します。
アライには開業当時に何度か行きました。
一度、雪が降り過ぎて全てのリフトが止まってしまうと言う日に遭遇しました。
とっても悔しかったので、自力でリフト1本分登って、新設を強引に滑走しました。
かなり若かったと思います。
その後、赤倉へいきました。
ゴールデンウィークにも行きました。山頂付近の雪の状態はまあまあでしたが、ほとんどゴンドラ麓駅周辺で「ひなたぼっこ」してました。
まあ、スキー場としては「でかい割には...」の評価でした。
Posted by やまだひさし at 2012年02月01日 08:06
「でかい割には」という評価は理解できます。一部の熱狂的なアライ・ファンには怒られそうですが、滑ってほんとうに楽しい場所はそれほど多くなかったのではないかと思っています。
Posted by 急行野沢 at 2012年02月01日 22:43
はじめまして。石川県在住の者です。いつも更新を楽しみにしております。

地元の方から伝え聞いたのですが、スキー場の管理はもうやめてしまったそうです。ということは、復活の可能性もほぼなくなったということでしょうね…残念です。
Posted by lng at 2012年02月07日 23:36
復活の可能性ほぼなしとのこと。ARAIの復活を夢見ていた人は多いのではないかと思うと、残念です。
Posted by 急行野沢 at 2012年02月09日 14:59
こんにちわ。急行野沢さんのブログだここを知りましたが綺麗で充実した施設や皆さんのコメントを読むと廃決定は寂しい限りです。調べると悪名高きソニー御曹司英夫氏が500億の巨費を投資して開業したもののスキー人口の下火とともに閉鎖へと向かった行ったようですが初期投資があまりにも大きかったようですね。(同時期同規模での開業費用は100-200億前後とか)英夫氏はARAIの赤字を埋めるためもう陰りのでていたF1への投資を断行して巨額損失をしていったようですがこれをそのままARAIに投入していれば今も立派に営業中ではなかったでしょうか。投資対象だけではなくスキー愛のある経営者によって運営してほしかった。当時最新のバリアフリー設計で内閣総理大臣賞までとったホテルやスパが完全廃墟になるのが惜しいです。
Posted by KUMA at 2012年02月10日 11:49
はじめて投稿させていただきます。

僕はオフピステ思考のパウダー大好きスキーヤーにとって ARAIはアバランチ(雪崩)対策をしている数少ないゲレンデで 朝一ゴンドラでのカウントダウンスタート記憶が印象的で一番復活して欲しいスキー場です。
スキー30%、スノボード70%とどちらかといえばボーダーが多く、降雪後の朝はファーストトラック狙いでゴンドラに行列が出来てました。
ただし、高級ホテルやSPAを利用する事はなかったです。

Posted by まさおちゃん at 2012年09月14日 16:17
すっごく懐かしいです!! 遠かったけど、大好きなゲレンデでした…。パフパフのパウダーはここでしか味わえなかったですよ~。よく手入れの出来ているゲレンデでした。 
それから日本で数少ないバリアフリーのゲレンデでしたよね。エレベーター完備のゴンドラを利用して、障碍のある方も生き生きと滑ってましたよね~。
復活してほしいです。
Posted by せーこ at 2013年01月27日 03:06
ARAIが閉鎖されたと聞いたときは本当にショックでした。
マジか?マジで?と思ったことを覚えています…
私はここで3年間務めていました。
リフト係をしながら、非番の日にはボードに明け暮れていました。大毛無での朝一のファーストトラックは忘れられません。

当時は屋外の庭が床暖房付きだったり、高級ホテルが増設されたり、社員用地下通路があったり(某夢の国の様なバックヤードでした)、まさに一大リゾート施設で、他のスキー場ではあまり見ることができないバブリーさがありました。(バブルは過ぎていましたが…)

私の記憶が正しければ、確かハーフパイプ用のパイプマシンが国内で初めて導入されたと聞いたような…。また、ゲレンデに音楽は一切かかっていなかったと思います。これは自然を満喫してほしいというオーナーの考えだときいていました。
当時ボーダーのレベルは高く、多くのARAIファンを魅了していたスキー場だったと思います。

現在の状況を見ると、とても残念です。積雪500cmを超えるスキー場はかなり貴重でした。

また奇跡的にオープンすることがあれば、是非訪れたいスキー場です。

そんな夢を願っています。
Posted by Tプロ at 2013年09月11日 23:07
水面下ではいろいろ動きがあるようですね、過度の期待はしないほうがいいかも、ですが注目です。

妙高市、旧新井リゾート公売へ
http://www.j-times.jp/news.php?seq=9659

旧新井リゾート~公売は来春以降に
https://jcvmobile.jp/news/detail/id:6513

もう一つ、ソースがイマイチですが・・・

ソニー創業家の失敗作を中国系資本が購入…止まらぬ“日本買い”
http://dmm-news.com/article/901974/

外国資本が海外富裕層をターゲットに、北陸新幹線延伸に合わせて来シーズン再開・・現状では一番よく出来たシナリオではないでしょうか(笑)
Posted by ワイゾウ at 2014年12月24日 16:29
スキー仲間の友達がここでパトロールをやっていて、上級者にはヨダレものの斜面だと言われた記憶があります。
最近ではニセコルールなんて言葉を良く聞きますが、ここでもツボ足で頂上へ登れるケートがあったみたいです。
とうとう一度も滑ることなく終わってしまいましたが、閉鎖後の施設内の惨状はすさまじいものがあったようです。
一年で水漏れなんかで使えないような状態になったようです。
この地域は地元では神聖な山神としてあがめられていたとも聞きます。そのたたりだという人もいました。
オフピステを滑るためのもっとコストのかからない簡素な施設で運営していたらバックカントリーのメッカとして現在も生き残っていたんでしょうね。
Posted by スラ at 2015年08月13日 10:41
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