(左)万座ハイウェー沿いには案内看板が残る。(右)クワット終点を遠望。
万座の手前にあった西武系の表万座スキー場(表万座スノーパーク)が今シーズンの営業を休止している。ホームページにも「表万座スノーパークにつきましては、2012シーズン(2011年12月~2012年3月)から一時営業休止をさせて頂きたく……」と掲載されている。「環境が好転次第営業再開すべく、メンテナンス等を維持し準備を続けてまいりたく存じます」と記されているが、環境(経済情勢やスキーをめぐる状況)がすぐに好転することは考えにくく、このまま閉鎖となる可能性も高いのではないかと考えられる。
標高2,130mのゲレンデトップから約3kmの滑走を楽しむことができた。針葉樹林に囲まれたムーディな林間コースを備える一方、周囲に遮るものがないので浅間山をはじめとする眺望にもすぐれたスキー場だった。女性の人気も高かったのではないかと思う。私は何回も滑った記憶があったが、調べてみると1989年、1999年の2回訪れただけだった。バブル直前の1984年開業。最大斜度は29度。リフトがどれも長く、風の強い場所でもあるので、とにかく寒かったことが記憶に残っている。メインゲレンデは第3ロマンス沿いのパノラマゲレンデだが、冷たい風が吹きつけてアイスバーンになることも多かった。人工降雪機も備えていた。
駐車場のキャパに限界があった万座のエスケープゲレンデの位置づけでもあった。レストラン(西武系なので当然、アリエスカ)・売店・化粧室などの施設はゲレンデ最下部にしかなく、当初は朝や昼食後の時間には一番下の第1ロマンスが大混雑となっていた。当時のことなので、リフト待ち20分などというのはあたりまえのことだった。その後、平行してクワッドが架けられた。また、万座ハイウェーの通行料もデメリットとなっていた。リフト券を購入すると帰路は無料となったが、負担感があったと思う。
営業休止のニュースを聞いて、万座ハイウェーを通って表万座の入口まで行ってみた。「表万座スノーパーク」の看板は健在だが、アクセス道路への入口には鎖があり除雪もされていない。ツボ足で少し歩き始めてみたが、吹き溜まりとなった雪道をゲレンデ下まで進むには、冬山の装備が必要と思われた。遠くクワッドの降場付近を見ることができたが、リフト施設はそのまま維持されているようであった。雪解けの季節を待って、再訪したいと思う。(現地訪問:2012年1月)

こちらもご覧ください → 2012年10月3日 表万座スノーパーク(その2)(群馬県嬬恋村)
ラベル:表万座
雨が降る中、クアッド1本のみ運行していて、数本滑ったところで心が折れました…。
上部へのリフト乗り場が猛烈なガスの中でいきなり現われて驚いた覚えがあります。
復活を望む一人ですが、やはりあの有料道路をなんとかして欲しいですね。
お札の往復ビンタは痛すぎます(泣
表万座は大好きなスキー場で、まだラーメンコーナーがあった頃から毎シーズン必ず一度は訪れていました。第2リフトの1435mは、低速ペアでは国内屈指の長さで、ロングコースを滑ったあとに、リフトの足掛けに足を載せておくと、終点に着く頃には足の疲れがとれる感じでしたね。
身が引き締まるような寒さの中、静かに雪の降る林間コースや、晴天のパノラマコースからの眺めは、ここでしか味わえない格別なものだっただけに、つい復活を期待してしまいます。
休止最大の原因は、私も「往復ビンタ」だと思います。心を入れ替えて再開してほしいと切に願っております。
娘と就学前から日帰りで東京から出かけました。寒いけど長いリフトに乗ってゆっくりとおりてくるなだらかなロングコースは年取った自分と幼い娘には本当に格好なゲレンデでした。滑った後、万座の湯につかって渋滞をこらえいつも帰りは夜中でしたが、また行きたい。