(左)北側遠景から見た大崎山スキー場の跡。(右)案内図にはスキー場の表記が残っていた。
新潟県三条市の市街地南東にある大崎山。一般的には永明寺山とも呼ばれている。標高は123m。景観と自然に恵まれ、グリーンスポーツセンターを中心に、芝生広場・テニスコート・野外ステージ・頂上広場などがある。春には1900本の桜が咲く市民憩いの場。頂上広場には、日蝕観測碑や遊具もあり、また展望台からは市街地や弥彦山を一望できる大パノラマを堪能できる。この大崎山にかつてスキー場があった。長岡の悠久山などと似た立地であり、かつてはこのような市民に身近な小丘陵にも多くのスキー場が開かれていた。
永明寺山の北西側から、山頂の公園まで車道が通じているので車で上って行く。しばらくすると山頂下の北側斜面が開けた。現在はこの傾斜地は区画された畑地になっているが、畑で農作業をしているおじさんに聞いてみると、この斜面がかつての大崎山スキー場だったという。ロープの設備をつけたがそれも数年程度で、降雪が少なくなって休業ということになってしまったという。山頂から右側に降りるのは急斜面で上級者用、左に行くほど斜度は緩くなっていた。
(左)ゲレンデ跡は現在は畑になっている。(右)ゲレンデ上部から斜面を見おろす。三条市郊外の田園地帯が眼下に広がる。
開設・休業の年月はさまざまな資料を調べてもわからなかったが、話を聞いたおじさんが「滑ったことがある」といっていたから、おじさんの年齢などから推測して1970年代頃が大崎山スキー場が賑わった時代ではないだろうか。そこからキャンプ場のあるグリーンスポーツセンターに向かう分岐には案内板があったが、その案内板にはスキー場の位置が表記されたままになっていた。
グリーンスポーツセンターから取って返して山頂部に向かう。山頂部には遊具も備えた大崎山公園が整備されているが、その手前あたりがゲレンデの最上部。そこには木柱に滑車がついたものが残っていた。はっきりとはわからないがスキー場のロープの跡ではないだろうか。見おろす斜面は段々の畑になっているが、ゲレンデだった当時をなんとなく連想することができた。その先には米どころ越後の稲田がどこまでも広がっていた。(現地訪問:2012年7月)
(左)ゲレンデ上部には、ロープ施設の跡(?)と思われる滑車。(右)大崎山山頂部は公園として整備されている。
ところで我が町の小出スキー場が、ついに60年の幕を閉じました。ぜひ取材にお越し下さい。
地域のゲレンデが廃墟化するのを、指をくわえて眺めることができなかったんでしょうね。応援に行ってやろうかな。
これで魚沼市内のスキー場はとりあえず安泰ですね。
リフトには座席はなくロープに掴まって引っ張り上げるタイプだったかと、当時は2階まで雪が積もった年もあったはずですが今ではスキー場は考えられないですね。
加茂市に加茂山公園がありますが、あそこも
昔は地元の小学生が授業などでスキー遊びを
していたようです。但し、ロープ施設はなかったようです。
下田八木スキー場情報どこから仕入れたのでしょうか。おそらく、現在も地元の小学校が
授業で利用しているハズです。校内スキー大会が行われているので、ポールは、その学校のものだと思います。先生方は、スキー授業の前に、スキーで踏んで上がって必死でゲレンデづくりをするのが冬の仕事と言っていました。
常設営業は1970年頃までらしいですが。スキー授業の時だけエンジン式仮設ロープ塔を地元スキークラブが設置し意外と近年!?まで使用していました。