解体前の志賀高原ロープウェイ発哺温泉駅(8月中旬)。
2012シーズンより営業を休止した志賀高原ローブウェイ(蓮池~発哺温泉)。かつては志賀高原になくてはならない存在だった。特に道路事情があまりよくなかった時代には、重要な交通手段であった。1960年に運行開始。しかし、機械設備の老朽化や利用者数の激減により、2012シーズンから(厳密には2011年のサマーシーズンから)営業を休止した。
ほんの半月ほど前に発哺を訪れたときには、ワイヤーははずされていたもののロープウェイ駅はまだ残っていた。それが今回訪れてみると駅舎はすっかり解体されてしまったようすだった。
道路事情が格段に良くなって、いまや蓮池から高天ヶ原・一の瀬・東館山方面に向かうのにこのロープウェイに乗る必要はないのだろう。発哺温泉自体も、志賀高原の中ではすこし忘れられたような存在になりかけているのかもしれない。スキーシーズにも蓮池~ジャイアント~西館山クワッドなどと乗り継げばいいのだから。私自身もこのロープウェイには乗車したことはあるのだが、最後がいつだったか思い出せないほど。
ただ、蓮池を中心とする志賀高原の地図の中で、このロープウェイは象徴的な存在であったと思う。それがなくなることが、志賀高原の地盤沈下を示しているのではないことを祈りたい。日本を代表するスキー場なのだから。(現地訪問:2012年9月)
解体が進んだロープウェイ発哺温泉駅。
【追記】
コメント欄にご指摘いただいたので、蓮池駅のようすも見に行ってみた。蓮池駅舎は改装されて「志賀高原ゲートウェイステーション」となっていた。地産地消のメニューを揃えた山の食堂や、お土産売店・そば店が入っている。建物の横から発哺方面を見ると、発哺側の斜面に鉄塔が残り発哺駅舎の跡地がむき出しになっているのが見えた。(現地訪問:2012年9月)
(左)志賀高原ゲートウェイステーション。(右)発哺側の斜面を見る。右奥は東館山、左奥は西館山。中央奥に鉄塔とその上に発哺駅舎の跡地。
発哺駅舎は取り壊すようですが
蓮池駅舎は改装し
志賀高原ゲートウェイステーションとして
今年6月に再スタートしましたよ
ここが解体されたなんて知りませんでした。
お化け屋敷にせず、きちんとお片付けをしたところは大変評価できます。まあ他の施設は今後も営業するのだから当然といえますが・・・。
記述されているとおりシンボル的な存在だっただけに残念です。
学生のころ、(今から約25年ほど前)一度利用しました。
ロープウェイの中で、案内をしている女性に「ナンパ」なんてほど遠い友だちが積極的に声をかけていた様子に爆笑した思い出があります。
旧ロープウェイ搬器も見学できて
昭和をイメージした
とてもレトロな施設になりましたね
また ライブカメラを覗いてみたら
遂に鉄塔も撤去作業準備に
取りかかっているようでした
これでロープウェイ線下の切り開き以外は
現状復帰しますね………
あとは老朽化が激しい東館山ゴンドラが
二の舞にならないことを願うばかりです………
でも寂しいこともあれば
嬉しいこともありますね
ローカル新聞情報で
ロープウェイ廃止により
初心者の行動範囲が縮小したので
ジャイアントスキー場に
初心者コースを新設するそうです
ゲートウェイステーションと繋げる構想も
あるようですよ
長々とすみませんでした
寂しいですね。
15年前(オリンピック前)は志賀に行くとこのロープウェイに乗って一之瀬方面へ行ってました!!
2011年の夏に久し振りに志賀へ行ったらロープウェイが動いてなくて残念な思いをした記憶があります。
これからも楽しみにブログ見ます!!
志賀高原ゲートウェイステーションの北側に隣接して志賀高原リゾートゴンドラの駅が新設されており、これでジャイアントのゲレンデベースに降り、ついでブナ平ゴンドラ、東館山ゴンドラと乗り継いで東館山山頂駅に至る一連のルートが整備されたようです。
蓮池から発哺温泉までひとまたぎとはいかないですが、志賀高原リゾートゴンドラとブナ平ゴンドラを乗り継げば、ほぼ同等の移動ができるので、これもまた形を変えた復活と言えるでしょうか。