2013年02月23日

八箇高原スキー場(新潟県南魚沼市)

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(左)上ノ原温泉付近から遠望したゲレンデ全体。(右)アネックスの看板は残るが建物はなくなっている。

米どころ南魚沼の中央市街地でもある六日町。その中心街から西方に位置する六日町スキーリゾート。「六日町ミナミ」といった方がわかりやすいかもしれない。国道253号を挟んで、そのミナミスキー場のサブゲレンデのような位置にあった八箇高原スキー場が営業を休止している。さまざまなデータから推測すると2006シーズンが最後だったようだ。経営主体がかわるなど、ミナミスキー場自体の存続も危ぶまれた昨今、こちらまで手がまわる状況ではなかったのだろう。

「SKI GUIDE '86(山と渓谷社)」には六日町ミナミとは独立した「八箇高原スキー場」として掲載されている。当時は経営主体も別だったようだ。「八箇峠の稜線北斜面に10haが、正面ゲレンデ、中央ゲレンデ、北側ゲレンデ、高原ゲレンデにわかれ、6コース(上級者向き1、上中級者向き2、中級者向き1、初級者向き2)となり、三角形の広がりとなって展開する。高原ゲレンデに大会・ポール専用バーンが新設され、スキークラブの合宿には最適な条件となっており、日曜日でも大会の開催が可能となった。プラスチックポールの貸し出しもしている」と紹介されている。

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(左)国道253号よりゲレンデを見上げる。(右)国道の分岐から六日町スキーリゾートへのアクセス道。こちらからメインゲレンデへの連絡は少々距離があった。

スキー場開設はミナミスキー場より早い1958年(昭和33)。直近ではペアリフト1基(712m)が設置され、ミナミスキー場と一体の運営となっていた。スター高原ホテルのアネックスがゲレンデ下部にあり、やはりグループレッスンや合宿・大会用のゲレンデというイメージが強い。ミナミスキー場のメインゲレンデを「西ウィング」、こちらを「北ウィング」と称していた時期もあった。双方を移動するには少し距離があり、「連絡コースがあればいいのに」という声も聞かれたが、国道を挟んでいたので難しかったのだろう。私は1996年に一度だけミナミスキー場にすべりに来たことがあるが、そのときも八箇高原側には足をのばさなかった。

1月の休日、現地を訪ねてみた。六日町スキーリゾートは駐車場にも多くの車が並び、それなりの賑わいを見せている。国道253号沿いの八箇高原側はリフトが撤去され、「アネックス」の看板は残っているものの、その建物もなくなっていて、周囲はただ深い雪に覆われている。それと知らなければ、ここにゲレンデがあったことに気づかないかもしれない。少し離れた上ノ原温泉街から遠望すると、リフト跡の左右にいくつかのコース跡が認められ、思っていたよりもコースバリエーションに富んだゲレンデだったことがわかった。(現地訪問:2013年1月)

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(左)国道沿いには食堂の建物なども残っている。
この記事へのコメント
八箇高原も休止でしたか。地元にいる時、
中斜面が左右2コースあり、レベル的にも気持ちよく滑れ、空いていたので、回数券練習
に良かったです。逆に言えば、営業が難しかったのでしょう。
余談ですが、十日町から六日町に出る八箇峠
は、昔は路面の雪で事故が多く、私もスリップしてガードレールに当てました。今は、
スノーシェイドやトンネル等で良くなりました。
思い出のスキー場が次々と「追憶のゲレンデ」に入ってしまい残念ですが、それでも残ったミナミには頑張ってもらいたいですね。それにしても急行野沢さんの御活躍には頭が下がります。
Posted by ロシアスキー at 2013年03月02日 13:46
またまた一身上の都合でご無沙汰しております。
アネックスの建物が撤去されていたんですか、ちょっと驚きました。

手持ちの写真を確認すると2006年2月25日に行った時は八箇ゲレンデで滑っているので、その後休止→廃止になったんですね。
自分のブログをちゃんと更新しなくては…。
Posted by まてぃ at 2013年03月16日 03:54
Posted by あくあまりん。 at 2015年01月15日 18:56
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