(左)白樺平ゲレンデを遠望する。(右)以前はシングルリフトが架けられていたヴィラの建物に挟まれたゲレンデ。上部にペアリフトが見える。
苗場は日本を代表するスノーリゾートといっていいだろう。ひとつのスキー場でこれだけの集客があるのは、他には志賀高原くらいではないだろうか(志賀高原は複数のスキー場の集合体だが)。コンサートなどさまざまなイベントも開催され、いまでも多くの話題を提供している。そんな苗場も、最近は休止したリフトが寂しげな姿であるという指摘もされている。そうはいいながらも、リフト待ちが生ずるほどの人気を維持しているスキー場でもある。
これだけの規模のスキー場なので、周囲には、三国・浅貝・白樺平などのエスケープゲレンデが存在していた。その中の白樺平ゲレンデが今シーズンから営業を休止している。苗場のメインゲレンデとは国道17号と浅貝川を挟んだ東側に位置する西向き斜面。私はこのプログを書くような天邪鬼な性格なので、苗場に滑りに行ったのは東京在住時代に1回だけ。そのとき白樺平では滑らなかった。
ちなみに、南へ1kmほどの浅貝ゲレンデはクワッドリフト1基で今シーズンも営業を続けている。さらにその南側にかつてファミリーゲレンデがあったが、その跡はいまや別荘分譲地になってしまっている。
(左)国道17号沿いの第2ロマンスリフト乗場。(右)第2ロマンスリフト沿いの斜面。
「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には、苗場スキー場の項の中で、「白樺平ゲレンデ:初中級。ホテルの逆側、国道17号線をはさんだ斜面にリフト2基で中級コース2本、ビギナーコース2本をもつ」と紹介されている。リフトの構成はシングルからペアへと変わったが、最後はペア2基(508m、1087m)であった。
久しぶりに苗場を訪れてみると、少し離れた駐車場には空きがあるものの、リフト待ちの列やゲレンデを滑る人の数も他のスキー場の比ではないように見える。国道17号の反対側、すぐ道沿いには白樺平の第2ロマンスリフトの乗場がそのまま残っている。上部の第1ロマンスリフトも含め、チェアが外されただけの状態のようだ。
かつてシングルリフトが架けられていた緩やかなゲレンデの両側には、バブル期を象徴するかのような苗場ヴィラの建物が何棟もそびえている。シングルリフトの痕跡は見あたらない。それにかわって設置されたペアリフトは、左手のヴィラの裏側から、その上部に向かって架けられている。下部はなだらかな初級ゲレンデだが、上部はそれなりの斜度をもっているように見える。ヴィラの駐車場に車は少なく、時代の流れを感じさせた。(現地訪問:2013年1月)
(左)白樺平から見た苗場スキー場。
いつも拝見させていただいてます。
苗場スキー場は1度も行ったことはありませんが、廃業はしていないものの1部のゲレンデ閉鎖は結構あるようですね。(白馬コルチナもそうでしたね。)
ところでおんたけ2240もセンターハウスの下にあるゲレンデ(チャンピオンゲレンデと名前は忘れましたがもう1つゲレンデがあってこちらも閉鎖)も2箇所ゲレンデが閉鎖になっています。
もし可能ならレポートお願いします。
まぁ、リゾートマンションの専用ゲレンデみたいなものでしたから、リゾートマンションの過疎化にひきづられる感じでしょうか…。
斜面は広々として雰囲気は良かったと思います。
スノーパークに特化して生き残りをかけた浅貝ゲレンデとの差が出てしまった感じで残念です。
この上部から浅貝ゲレンデへ、また、浅貝ゲレンデからこちらへ、スキーツアーができるのですが、このリゾートマンションから行くのは面倒になりますね。