2013年04月21日

下条中峰スキー場(新潟県十日町市)

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Tバーリフトが動いていた2010年1月の訪問時のようす。

2013年3月14日の十日町新聞によれば、「中峰スキー場感謝とお礼の会が3月17日、午前10時半から同スキー場で開催される。中峰スキー場は下条地区の身近なスキー場として幼児、児童、生徒を中心に40年間にわたって親しまれてきたが、諸般の事情からスキー場機能を停止し、下条地区振興会(長谷川肇会長)が中心となって感謝とお礼の会を開くもの。今後は有効活用出来る方法を研究協議することにしている。当日は設立時の有志に感謝状の贈呈や、下条小・中学校の児童生徒の感謝の言葉を述べ、全員参加の宝探しやゲームが行われる。」と報道された。「十日町市民」さんからも、本ブログのコメント欄に「今年の3月いっぱいをもって閉鎖」という投稿があった。

長く地域の力によって運営されてきたスキー場だった。どのような経緯で廃止となったのか詳細はわからないが、地元の負担もそれなりに重いものになっていたのだろうか。数年前からは、地元では負担しきれない部分もあるため、スキー場の位置づけを明確にして、行政などにいっそうの負担を依頼しようという動きもあったようだ。なお、同じ新潟県内の魚沼市(旧入広瀬村)にも中峰スキー場(入広瀬中峰)があったため、区別するために「下条中峰」とも呼ばれる。

2010年1月の休日、この下条中峯スキー場を訪れたことがある。十日町周辺のこのような小さなスキー場のようすを、丹念に調べはじめようとしていた頃のこと。ゲレンデに到着した頃は1本だけあるTバーリフトも止まっていたが、やがて地元のボランティアと思われる小父さんが何処からともなくあらわれて動かし始めた。そうすると、雪が降りしきる悪天候であったが、地元の子どもたちが5〜6人滑りはじめた。まさに地元の子どもたちのためのスキー場だった。

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(左)スキー場手前には案内掲示がまだ掲げられていた。(右)ゲレンデ下から見上げる。

閉鎖のニュースを聞いて、現地を再訪してみた。十日町の中心部から北に位置する下条の集落。そこから信濃川支流の貝ノ川に沿って東の山中にわずかに進んだところ。東京ではサクラもとうに散った季節だが、このあたりではこれから春がはじまろうという気配である。ゲレンデ手前には「中峰スキー場」の案内看板がまだ掲げられていた。ゲレンデ下には10数台は駐車できそうなスペース。ゲレンデ沿いにはロッヂも建ち、ひととおりの施設は備えている様子。快適に滑れそうな緩斜面のゲレンデにはまだ雪が残っており、傍らには圧雪車が置かれたまま。そして、Tバーリフトもそのままになっていた。

近くで何かを燃やしているらしく煙が漂っている。そんな埃っぽい雰囲気も、春らしいといえなくもない。しかし、このゲレンデに再び歓声があがる日はこないのかもしれない。(現地訪問:2013年4月)

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(左)Tバーリフトはそのまま残されていた。(右)ゲレンデ中腹のロッヂ付近から見おろす。
この記事へのコメント
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Posted by らら at 2013年08月20日 13:23
一度訪れたことがあります。また滑ってみたい。
Posted by あ at 2014年02月12日 18:12
懐かしい記憶を思い出させてくれてありがとございます。
地元の小中学校に通っていました。今は埼玉。
当時はTバーではなく、1本のロープ。軍手にゴム手袋で、必死に捕まっていました。
学校の授業では、まずは生徒がスキーを履き横一列になって上まで登りゲレンデ整備。それから授業でした。
ゲレンデ横の森の中の滑走。年に何人か落ちるロッジ横の川。心に残る思い出です。
最後の時を迎えて、地元の子供達が感謝の会を開いてくれたことに、思わず涙です。
ブロクオーナーさんも体調や車の運転には気をつけて下さい。
Posted by こんちゃん at 2014年02月28日 19:25
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