(左)左端は第5高速ペア(ダイナミックコース)に沿った斜面。そこから右に下っている斜面がこまくさゲレンデ跡。(右)こまくさゲレンデ上部から見おろす。右手に数件のレストラン、ロッヂ。
尾瀬戸倉は古くから熱心なファンをもつスキー場。1962年の開設で、このエリアでは老舗的な存在といえるだろう。最近はスノーボーダーの比率が高いゲレンデになったようだ。
そんな尾瀬戸倉の古いゲレンデマッブを見ていて、「並木ゲレンデ」「こまくさゲレンデ」といういまはないゲレンデが記載されているのに気がついた。1990年代の途中までは存続していたようだ。私は1回だけ尾瀬戸倉に滑りに行ったことがあるが、それは1990年のことだったから、その時はこの両ゲレンデは存在したはず。しかし、はっきりとした記憶はない。記憶にあるのは、上部のダイヤモンドゲレンデが雪質も良く楽しく滑れたことなのだが。
6月の休日、尾瀬戸倉スキー場を訪れた。スキー場の駐車場は尾瀬への登山者の車が多数とまっていた。尾瀬の入口である鳩待峠へはマイカーで入ることができないので、多くの人はここでシャトルバスなどに乗り換えるからだ。2つの廃ゲレンデはここから少し国道401号方面に戻った道沿いからアプローチできる。
まず、メインゲレンデ前からアクセス道を少し下ったところから山側にはいると、数件のロッヂが立ち並んでいる。このあたりが「こまくさゲレンデ」の跡地。一部はサッカーグランドとして整地されている。斜面上部は第5リフトの乗場までつながっている。村営こまくさリフト(シングル、270m)は斜面トップに向かって右側にあったようだが、その痕跡は見あたらない。いまや廃墟と化したレストランもゲレンデ沿いに建っている。
(左)並木ゲレンデ跡。下部から見上げる。(右)並木ゲレンデ跡。中腹から見おろす。一部はテニスコートなどとして造成されている。
さらにアクセス道を国道401号との分岐点近くまでくだると、ちょうどその分岐点付近から見上げる斜面が「並木ゲレンデ」の跡地だ。現在はテニスコートや野球場として整備されている。かつてはファミリーゲレンデの位置づけだったようだが、造成されたためかかなりの斜度があるように見える。他のゲレンデとは独立していて、並木リフト(シングル、640m)が架けられていたのだが、すっかりその跡は消されてしまったようだ。
並木ゲレンデ最上部に造成された野球場では少年野球の試合が行われていた。その声がかつてのゲレンデにこだましているのも、考えてみれば奇妙な感じがした。(現地訪問:2013年6月)
(左)メインゲレンデの第2ペアリフト。(こちら側は当然ながら営業存続中)
いつも大変楽しく拝見させていただいてます。
一昨年「群馬プラチナチケット」に当選したときに初めてこのスキー場で滑りました。
帰りに「リフトのりば」の案内板があり、こんなところにリフト?とその時は通り過ぎ、春に確認のため再来訪しましたが案内板もなく、地図でも確認できなくモヤモヤしていました。
やっと胸のつかえが解決できてホッとするとともにゲレンデが減っていく事に寂しさを感じています。
少し前の「マウントパーク津南」の記事でも、古いナビに津南駅前を案内され、小一時間車でウロウロした覚えがあります。
今のうちに少しでも滑走しなければと猛暑の中焦っております。
これからも楽しい記事を楽しみにしております。
カミオンと申します。
毎回、楽しく拝見させて頂いてます。
もう、15年ほど前でしょうか尾瀬戸倉に滑りに行きました。
その時は、まだこまくさゲレンデ、並木ゲレンデ共に閉鎖はしていましたが、シングルリフトは残されていました。般器は外されていましたがトラス支柱とワイヤーは残っていました。ピステン(圧雪車)も廃車?で残されていた記憶があります。
これからも、楽しい記事を
期待してます。