(左)道沿いの広い駐車場から見上げる高原ゲレンデ。(右)高原リフトの終点と思われる地点から斜面を見おろす。
前回に引き続き「おんたけ2240」。今回は高原ゲレンデ・白樺ゲレンデについてのレポート。こちらは、2009シーズンから営業を休止したと思われる。現在も営業しているゲレンデから左下に展開していたゲレンデである。
王滝村の中心部から「おんたけ2240」や御岳の田の原登山口に向かう道(御岳スカイライン)をたどると、やがて左手に広い駐車スペースがあり、その奥に「ようこそおんたけスキー場 高原コース」と書かれたパーキングハウスが建っている。ここが高原ゲレンデの最下部であり、かつてはスキー場全体のメインの入口だった時期もあるのではなかろうか。ここから高原ペアリフト(448m)・白樺高速ペアリフト(1184m)を乗り継ぐと現在の第4ペアD線下部の駐車場横まで上ることができた。それに沿って、高原ゲレンデ・白樺ゲレンデが開かれていた。高原ゲレンデは最大斜度30度のAコース、25度のBコース、25度のCコースの3本が並列していた。また、白樺ゲレンデは最大斜度32度の白樺コースと、その途中から入る最大斜度15度の白樺迂回コースがあった。
高原コースのパーキングハウスからゲレンデを見上げる。樹林帯をはさんで3つのけっこう急な斜面が立ち上がっている。残念ながら、高原リフトは撤去され、跡形もない。そこから車で御岳スカイラインを上って行き、途中で左折してダートの林道に入れば、白樺ゲレンデの中間部に出ることができる。その林道からは白樺ゲレンデ中間部の結構急な斜面が見える。白樺リフトの施設もすっかり撤去されていた。そこから白樺ゲレンデは幅を狭め、緩斜面となって、白樺リフト乗場と高原リフト終点のあったやや広い場所までくだっていく。
(左)白樺ゲレンデ中間部の斜面。(右)白樺ゲレンデ下部。このあたりは緩斜面で幅が狭い。
そのあたりの東側のやや小高い場所が、高原リフトの終点があったと思われる。その場所から下をのぞくと、先ほどのパーキングハウスを眼下に見ることができた。また西よりの白樺リフトの乗場があったと思われる場所から上の方を見ると、はっきりと樹林の切り開きの跡が残っていて、白樺リフトのルートを示していた。
最後に白樺ゲレンデの最上部に行ってみる。現在の第4ペアD線直下の駐車場から中斜面のゲレンデが下っている。目を凝らすと前方の斜面中間点に案内標識が残っていて「白樺コース 中級 迂回路」と書かれていた。高原・白樺ゲレンデはリフトも撤去されているので復活は現実的ではないと思うが、最上部から高原ゲレンデ下部までのロングコースをあらためて滑ってみたいと感じた。(現地訪問:2013年7月)
(左)白樺リフトの跡。樹林の切り開きが続いている。(右)最上部の第4ペアD線したの駐車場から白樺ゲレンデ上部を見おろす。
白樺、高原ゲレンデは私のデビューゲレンデであり且つおんたけはホームゲレンデでもありました。(今は違うゲレンデがホームです)
当時は第四リフトD線もなくABのみで高原からシングルリフト3本で第四まで繋がってました、だから第四なんです。
時期は失念しましたがブームの終盤近くだったと思うのですが3本のシングルリフトをペア?トリプル?リフト2本に架け替え上部駐車場を拡張、温泉施設を開場した時から下部ゲレンデの人気が一気に落ち込みました。
原因はリフトの接続が悪かった事です。
リフト2本の終点から第四リフト乗り場まで延々駐車場を経由して板を外して歩く事になってしまったのです。
その距離の長さは300Mは有ったと思います。
地図があれば説明できるのですが・・
ブームが去り更に国道からの距離の遠さからなのか?来場者が減りそのうち運転を止めてしまいました。
下部ゲレンデは上部やチャンピオンとは趣の違うゲレンデで善かったのですが残念な事になってしまいました。
一昨年まではチャンピオンも営業していたり一部で有名だった食堂も閉まってしまいました。
当時を知る者としてはさびしい限りで且つ今の運営形態も納得に行くものではないのですが・・
コレも時代の流れでしょうか。
思い出話になってしまい申し訳ありませんでした。
おんたけへは今も現役で滑りに行ってます。
そうですねぇ~。
確かに高原、白樺ゲレンデの上の大駐車場からはリフトを降りて歩いた記憶があります。
高原、白樺、チャンピョンへは上部のコースを攻めてから降りていくことが多かったので、リフトを降りて歩くことがなかったのであまり不便は感じていませんでした。
やはり下のゲレンデの閉鎖は単なる暖冬による雪不足の影響だけではなさそうですね。
昔は第四リフトDがなく、中腹の駐車場の拡張、大浴場がなかったことは知りませんでした。
貴重な情報ありがとうございました。
ホームにしていたおんたけが出ていたので、思わずコメントをしてしまいました。
私は、名古屋から足蹴に通っておりました。
先輩からの勧めもあり、白樺ゲレンデに車を停めて、スキーをするのはメインのゲレンデ。最後にトップからの約8キロのダウンヒルを毎回楽しんでいました。
先にも書かれているように、その後のリフトの架け替えによる不便感の増大によるものが、閉鎖の一因であることは間違いないですね。
それにしても、白樺ゲレンデは広すぎたので、管理も大変だったのではないでしょうか。
それにしても、再開を望みます。
学生時代に初めて、本格的にスキーを滑った場所だし、滑れなくて、必死に降りた記憶があります。
懐かしい。
あんなに有名でも、全面滑走は、難しんですね。
当時は内陸部の乾いた軽い雪を求めて、初めておんたけに行ったのがちょうど2009年だったのか…
既に高原ゲレンデは営業してなく、ロングコースを滑れずにがっかりしたのを覚えています。
ちょうどこの頃から運営が村から以前の指定管理会社に変わった時だったと、宿泊先のオーナーに聞いたような…
2011~2012年頃まで施設や支柱がまだありました。
やはり、トップシーズンでも高原ゲレンデの降雪は
少なかったです。
チャンピオンゲレンデにおいても来シーズンからの
復活を願っております。
木曽のスキー場がいつまでも賑やかであってほしいです。
御嶽山周辺の「おんたけ2240」「チャオ御岳」「開田高原マイア」の各スキー場では、現時点まで大きな被害は報告されていない模様です。また、御岳ロープウェイは、入山規制となったのにともない当面運休とのことです。
今でも八海山登山口の名称が残っていると思います。
自治体の財政状態が悪くて近隣と町村合併ができず、加森観光に譲渡されたと記憶していますが、最近では加森も撤退したとか?????
道路インフラに影響を受けることは理解していますが、チャオのようにJRが経営参加していると電車、バス、リフト券セットで安くするような奥の手もあるんですね。
観光産業で生き残るには常に次の手を打っておかないと手遅れになるのかも・・・・・・
現在高原ゲレンデは太陽光パネルが置いてるみたいですね…
どうせ切り開かれてる場所ですから、原状回復義務がないなら有効利用でしょうか