(左)第3リフトのさらに東側にはジャンプ台が残っている。(右)ゲレンデ最上部レストハウス前から、南側にリフトの痕跡などが見える。
前回に引き続き、妙高パノラマパークのレポートをお届けする。
前々から気になっていたのは、小高い山頂でもあるゲレンデトップに建っている建物。遠めに見ると立派なレストハウスがいまでもそのまま建っているように見える。地図を見ると東側から山頂部まで林道が通じているようだ。車を乗り入れることは難しそうだが、歩けば山頂のこの建物までたどり着くことができそうだ。
第3リフトの東側にはジャンプ台と競技用の小屋が残されている。その下を通り過ぎ、山麓の東側を北に向かう林道を歩き始める。杉林に囲まれた道は、今となっては軽トラでも乗り入れるのは難しそうだ。やがて道は左に折り返して斜面の南側から西側へと山頂部を目指す。だが、いたるところ草木に覆われ真夏のヤブ漕ぎを強いられることとなった。
ようやく草木に覆われた山頂部に到着すると、レストハウスの建物が、予想していたよりも激しく崩壊したようすで建っていた。ガラス窓なども粉々になり屋根の金属も錆びついている。2階は食堂・喫茶、1階にはトイレのほか、宿泊ができる部屋もあったようだ。
(左)ゲレンデ最上部には廃墟と化したレストハウス。(右)ゲレンデ最上部から西側には妙高高原駅や杉の原・赤倉などのスキースキー場が見える。
周囲は背の高い草木に覆われていてゲレンデ下部まで見おろすことはできなかったが、建物の南側にはリフトの痕跡も残っていた。西側眼下には妙高高原駅が見え、まさに駅前ゲレンデ。さらにその向こうには、杉の原・赤倉などの斜面が広がっているのが見えた。(現地訪問:2013年8月)
こちらもご覧ください → 2009年03月07日 妙高パノラマパーク
こちらもご覧ください → 2013年09月06日 妙高パノラマパーク(その2)
車での行動になってすっかり忘れ去られたゲレンデでした。
赤倉も老舗の旅館・ホテルが立ち行かなくなったり、ゲレンデ運営会社が民事再生になったりで恵まれていると思われる地域も厳しいんでしょうね。