(左)第2ロープウェイから見たしらかば平駅と左にくだる鍋平ゲレンデの跡地。(右)千石平ゲレンデの跡地。
以前、本ブログで「新穂高ロープウェイスキー場」についてレポートしたが、それは山麓部分だけを歩き回ったに過ぎなかった。9月の晴天の休日、新穂高ロープウェイに乗車する機会を得たので、上部の現在の様子を少しレポートしたいと思う。
新穂高ロープウェイは下部の第1ロープウェイと上部の第2ロープウェイを乗り継ぐかたちになっている。今回は上部の第2ロープウェイから乗ることにして、鍋平高原に車を進める。白樺レストハウスの前で駐車料金を支払い、かつての鍋平ゲレンデの中を進んでその上部に設置された駐車場に車をとめる。第2ロープウェイのしらかば平駅までは、ビジターセンターや日帰り温泉施設の脇を少し歩くことになる。
ロープウェイは混雑していたが、幸いにも山麓側の窓際に立つことができた。正面には笠ヶ岳の姿が美しい。まず、しらかば平駅から左に鍋平ゲレンデの跡地の駐車場が見おろせる。さらに高度を上げると、左手眼下に千石平ゲレンデの跡が広がる。小さな建物が残されているようだが、ヒュッテの跡かはわからない。ゲレンデには草木が繁りはじめているようだ。
(左)鉄塔から右へパノラマコース。(右)西穂高口駅から見た笠ヶ岳。
その上部の第3鉄塔からは右へパノラマコースが続いていることが見て取れた。さらに西穂高口駅まではロープウェイに沿ってコースの跡が続いている。しかし、全体にコースの跡はわかるものの、西穂高口駅周辺にもスキーに関する施設や掲示などの痕跡は残されていなかった。
西穂高口駅からは笠ヶ岳、焼岳、西穂高岳の展望が素晴らしい。北アルプスの稜線(西穂山荘)までは、登山道を1時間ほどたどらなければならない。とはいうものの、ここはもう標高2,156m。上級者向けとはいえ、この標高に一般スキー場が開かれていたことは、いまとなっては驚きというべきだろう。
(左)西穂高口駅からの滑り出し地点。
こちらもご覧ください → 2013年01月01日 新穂高ロープウェイスキー場
に関してですが,
当時の微かな記憶と写真に因れば,駅周辺には何も無かった筈です. 登山者兼用の出入口から出て,駅の脇の狭いスペースでスキーを履き,速やかに滑り降りるだけでした.途中にも施設は無く,ゲレンデ下部に小さ目のレストハウスが一軒有るだけでした.
当時は国道でも冬季閉鎖が多く,私達は神奈川県から向ったのですが,中央高速と国道20号と19号で木曽福島へ行き,国道361号で高山方面に向いました. この国道361号が当時は林道に毛の生えた(雪も"生"えた)程度の道で,この道がしんどかった印象の方が強く残っています!