(左)花木園下には四阿がつくられその下まで緩やかな斜面が続いている。(右)花木園の下から斜面を見上げる。
北陸の古都・金沢。北陸新幹線金沢までの開業も間近に感じられるようになった昨今、今後のこの都市の行方が気になるところ。金沢在住の知人は「金沢も東京のようになっていくと考えると、決して歓迎ばかりもしていられない」と話していた。金沢の人は、独自に北陸の文化の中で生きてきたという自負心をもっているように感じられる。幕末から明治維新の頃の金沢は、東京・大阪・京都・名古屋に次ぐ人口を誇る日本第5位の都市だったという記録がある。
そんな金沢市街地の背後にある小丘陵が卯辰山。市街地から見て、卯辰(東)の方向にあることから名がついたという。この丘陵に金沢市民御用達の「卯辰山スキー場」があった。
卯辰山一帯には山稜に車道がつけられ、各所に駐車場や休憩施設などが設備されている。そんな一角にある花木園は、かつての卯辰山スキー場の跡地を造成したもの。ツツジ・ヤマザクラ・ハナミズキなどが季節ごとに花を咲かせ、遊歩道も整備されている市民の憩いの場である。
(左)花木園上部から斜面を見下ろす。(右)花木園最上部の出入口。前は車道が通じている。
いまは最下部に四阿がつくられ、最上部は稜上を走る車道に接している。思ったよりも急な斜度である。前方に小さな山があり、それが風を防いでこの斜面のコンディションに貢献していたと思われる。北東向きの斜面なので、残念ながら金沢市街地を眺望することはできない。
現在までの調査ではリフト・ロープトゥなどの施設があったのかわからない。営業終了の時期もわからないが、30~40年ほど前だろうか。現在ではスキー場の形跡を示すものは何も残ってはいない。大正年間からスキー場として開設された記録があるから、長い歴史をもっていたのだろう。次第に市民スキー場の機能はキゴ山スキー場(医王山スキー場)に移っていったようだ。(現地訪問:2013年11月)
(左)望湖台から見た金沢市街地。卯辰山スキー場とは反対方向。(右)望湖台にあった地図。スキー場の場所は延王子川の北西にある斜面。
今日白馬のヤナバの営業休止のニュースが入ってウチの近くのゲレンデも明日は我が身かと恐れています。
序でにあまり関係ありませんが、立山山麓の運営会社が変わる(?)といった噂話を富山で聞きました。
変わればエコーバレー(姫木平スキー場の近く)や、チャオ御岳などを手放したあの会社らしく・・・
とりあえず、本当かどうかはっきりしません。