(左)ゲレンデ最下部。駐車スペースと思われる場所も。さらにこの先にも広い駐車スペースがある。(右)下部からゲレンデを見上げる。
新潟県の地図を見ていて、このスキー場の名前を見つけた。いろいろと調べたけれど、資料がほとんどというほど見つからず、とりあえず現地に行ってみるしかないと思った。村上市内、国道290号の殿岡付近から東に川沿いに入って行く道をたどると指合(さしあわせ)という小集落に至る。その集落の南東側にある裏山のようなところに開かれていたのが指合スキー場だった。
ゲレンデ下は道を一本挟んでログハウスの作業場のようになっていた。道沿いには駐車スペースの面影のようなものが見られる。少し離れた場所にも駐車場があった。見上げるゲレンデは適度な中斜面に思えたが、植林が進められたようで植樹の記念柱も建てられていた。斜面の途中まででも上ってみようと思ったものの、背の高い草木に阻まれて、あえなく敗退した。
各地のスキー場が営業している1月初旬ではあったが、斜面には積雪がほとんどなかった。標高は村上の市街地とあまりかわらず、もともとあまり雪の多い場所ではなかっただろう。積雪があったときだけ。近くの人たちが滑りに来たという感じのゲレンデであったのだろうか。
(左)裏に平成18年の日付がある記念植樹の碑。(右)遠景から。前方の山腹にゲレンデがあった。
近くの民家の前にいた方に聞いてみると「私は昭和63(1988)年にそのスキー場で滑っていて怪我をしたのだから、その年にはまだ営業していたということになる。ロープトウ1基だけのスキー場だった」という話だった。1990年代に廃止になったのではなかろうか。開設年ははっきりしない。(現地訪問:2014年1月)