(左)千ヶ滝温泉の駐車場から。右手にスケート場のさまざまな施設があり、その先にボードパークなどがあった。(右)東側から見る。手前は建物の屋根。その向こう左手に白樺コース、右手奥にから松コース。
数年前に軽井沢スケートリンクが廃止となった。そのスケートリンクに併設というかたちで、スノーボード・ゲレンデと雪遊び広場があった。
軽井沢スケートリンク(室内リンク)は1956年に開業。西武の軽井沢開発における中心的なポジションを占めていて、その後、屋外の400mリンクや千ヶ滝温泉、ホテル、テニスクラブなどを次々と開業させていった。軽井沢でスケートをするというのが一種のステータスとなった時代であり、これをきっかけに西武は全国的にスキー場やゴルフ場を次々と開発していった。このスケートセンターが西武グループによるレジャー産業のベースであったといってもよい。しかし1997年11月に屋外の400mリンクは廃止され、その跡地にスノーボードパークと雪遊び広場が開設された。2009年3月には、このボードパーク・雪遊び広場も含めスケート場全体が廃止となっている。
なぜボードパークを開設したのかは知らないが、スノボ人口の増加に目をつけたのかもしれない。過去の記録を調べてみると、スケートリンクなど諸設備の北側に雪遊び広場があり、そこから左手(西側)に「白樺コース」、右手(東側)に「から松コース」があった。両コースにはスノーエスカレータが設置されていた。「白樺コース」は90m×40mでスノーボード・ショートスキー専用。「無理なくスノーボードデビュー!」といううたい文句。「から松コース」は120m×50mでスノーチュービング・ソリ専用。土休日の入場料金はおとな1,500円、こども1,000円であった。
現在、営業を続けているのは日帰り温泉施設としての千ヶ滝温泉だけである。全国的な大雪が降った翌週、千ヶ滝温泉を目指す。ふだんあまり積雪が多くない軽井沢にも大雪が降り積もり、車の行き違いに苦労する箇所もまだのこっていた。長野方面からは中軽井沢駅前を左折して、星野リゾートを過ぎたあたりを左折する。その先、千ヶ滝温泉の駐車場には、まだ午後早い時間帯のせいか数台の車がとまっているだけだった。
(左)から松コース側から見る。途中、右手にある斜面が白樺コース。
スケートセンターの施設があった敷地には厳重に「立入禁止」の標識が立っていて、何よりまだ雪が深くて立ち入ることができない状況だ。東側や北側の道沿いから、かつてのボードパークの様子をうかがい知ることしかできない。しかし、建物越しや木の間越しに見ると、雪をまとった白樺コースやから松コースのようすを見ることができた。距離や斜度はわずかなものではあるけれど、スノーボードデビューには十分だったのだろうか。見上げると雪をまとった浅間山が美しい姿をみせていた。(現地訪問:2014年2月)
このブログの手書き地図のおかげで確認できてよかったというかでも残念というか
二度ほど風呂につかりました。
(星野リゾートの発祥ですか???)
スケートセンターは400メートルトラックを有しており、
バックの浅間山がきれいに見えるロケーションは申し分なかったです。
スキーの道具が買える身分となってからはスケートに行くことは無くなりましたが、閉業したのを本記事で知りました。