2015年03月12日

芦ノ牧温泉スキー場(福島県会津若松市)

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(左)介護老人施設の建物の右手に広がるゲレンデ斜面が見える。(右)施設の裏(南側)から斜面を見上げる。

会津盆地を国道121号で南下する。平地が尽きて山間に入ったあたりに位置するのが芦ノ牧温泉。阿賀川を見下ろす高台、国道が阿賀川を横断するあたりに温泉街が広がる。開湯は1200年前、僧・行基による発見とも弘法大師によるともいわれている。蘆名家の牧場がこの近くにつくられたことからその名がつけられたとする説と、温泉街を流れる阿賀川が渦を巻いていたことに由来するという説がある。温泉には子宝に恵まれる効能があるともいわれている。江戸時代には近隣の利用のみの温泉であったが、明治35年に道路が開通したことにより温泉地としての発展を見せていった。

土曜日の午後3時、大規模な温泉ホテルでは到着するお客様を玄関前で迎える風景が見られる。現在は10数件の温泉ホテルが営業をしている。しかし、シャッターを閉ざした土産店やスナック、廃業したホテルも垣間見られ、少々寂しさを感じさせる界隈もある。昭和を感じさせてくれる町並みといえなくもないが。温泉街周辺の自然を楽しめる散策路も周辺に整備されている。

この芦ノ牧にスキー場があったことを知ったのは、「'76オールスキー場完全ガイド(立風書房)」による。同誌には、「コースというほどのものではなく、リフトの左側が整地してあり、300mほどのスロープができている。コブも少なく、傾斜も12〜20度と初級者や家族連れに向いている。規模からいっても、やはり家族そろって温泉を楽しみながらスキーを……といったところ。中級以上にはまったくものたりない。リフト1基(200m)ナイターなし、土日祭日にスキー学校開校」と記載されている。

芦ノ牧温泉街の下を通過するトンネルの北側で、芦ノ牧温泉街には右折するが、そこを左折する。坂を上って行けば介護老人施設の駐車場に導かれる。その施設の南側にある斜面が「芦ノ牧温泉スキー場」の跡地ではないかと、事前に地図を見て見当をつけていた。その施設の職員の方に聞いてみると、やはりそこがスキー場の跡地だということだった。ガイドには「リフト1基」と書かれているが、簡単なロープトゥのようなものがあっただけのようだ。

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(左)施設の駐車場から芦ノ牧温泉街を見下ろす。(右)遠景からゲレンデ付近を見る。中央の杉林に隠れたあたりがゲレンデ跡。

ガイドにあるように「300mほどのスロープ」といった規模である。初級者が練習のために、あるいは家族連れで楽しむといったようなゲレンデだったのだろう。施設の駐車場からは眼下に芦ノ牧の温泉街を見おろすロケーションであった。施設の除雪車がさかんに駐車場周辺の除雪作業をしていた。周囲の山並みはまだ雪に覆われ、会津の山間に本格的な春が訪れるのは、もう少し先のことになりそうだった。(現地訪問:2015年3月)
posted by 急行野沢 at 01:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 福島県 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎回の更新を楽しみに拝読させていただいております。

さて、手前みそ?ながら筆者ブログより、リンクを貼らさせていただきました。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by &h3f3f at 2015年03月15日 12:03
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