(左)第4ペアD線(カラマツリフト)は休止。(右)セントラルゲレンデ。少し雪は重いけれど、快適に滑れた。
「おんたけ2240」は、昨年の御嶽山噴火で立入禁止区域が火口から4kmとなったことにより当初は営業ができなかったが、立入禁止区域が3kmと変更されたことにより、2月26日から営業を開始した。「早く滑りに行かねば」と思っていたが、なかなかその機会がなかった。ようやく3月も終盤になって、遅まきながら滑りに出かけた。「追憶のゲレンデ」の本来の趣旨とは少しずれるけれど、レポートしておきたい。
ゲレンデに出て、しばし黙祷のあと滑り始めた。山岳に親しむ者としては他人事と思えない。駐車場にはけっこう車がとまっているように見えたけれど、ゲレンデはさほど賑わっているとはいえなかった。ゴンドラもクワッドも、ひとりで乗車することができるくらい。空席を運んでいることも多いようだった。雪質はいいとはいえないし、雪が降り続き濃霧で視界も限られるという天候だったせいもあるだろう。
施設も下部のレストラン「ブラザオリオン」が営業しているくらいで、中腹のレストランや展望風呂なども営業していなくて、ちょっと寂しい感じ。また、ゴンドラ乗場横から出ていた第4ペアD線(カラマツリフト)が動いていないので、第5クワッドに乗ろうという時にはちょっと不便に感じた。ゲレンデ最下部から上部に行こうという時には、ゴンドラに乗るか、ちょっと歩いてファミリーペアに乗るか。
リフト券購入時に手渡されたペーパー。
リフト券を購入すると、「非常時の防災対策」「緊急避難場所」が書かれたペーパーを渡された。各所にヘルメットが用意され、各レストハウスは緊急時の避難場所となっていた。噴火が発生した場合の備えがなされていることをあらためて認識して、自然災害の記憶が蘇ってきた。
近隣の宿泊施設は営業しているところもあるし、していないところも見受けられた。地域への影響も計り知れない。御嶽山の噴火活動が沈静化し、来シーズン以降も「おんたけ2240」がフルに営業することを祈りたい。(シニア4時間券:3,100円)
(左)ゴンドラ山頂駅に備え付けられたヘルメット。(右)ゴンドラ山頂駅レストハウスの掲示。緊急時の避難場所になる。
こちらもご覧ください → 2014年12月13日 おんたけ2240スキー場