(左)国道161号沿いにある敦賀国際スキー場の廃墟と化した建物。大型車も前を頻繁に通過する。ゲレンデは建物の裏側。(右)ゲレンデ側から見た下部の建物。
関西(滋賀県)と北陸(福井県)を結ぶルートさまざまあるが、国道161号もそのひとつ。県境の滋賀県側には営業を続ける国境高原スキー場があるが、それと国道を挟んで相対する場所にあったのが敦賀国際スキー場。国道沿いにあるため目に付きやすく、多くの廃墟マニア的サイトに画像が掲載されている。いまさらではあるけれど現地を訪れてみた。
「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には以下のように紹介されている。「京都から車で2時間。R161に面する初中級向けスキー場。ゲレンデは初級、中級、上級コース各1コースずつ」シングルリフトが1基あった。
(左)ゲレンデ左手にあるリフト。部分的に新しく見える。(右)側面から見たゲレンデ全体。規模は小さいもののさまざまなコース取りができそう。
国道沿いのスペースに車をとめて、ゲレンデに向かう。向かい合う国境高原は、並列に何本ものリフトが並び現役の貫禄を見せている。大型車も頻繁に行き交う国道を渡り敦賀国際の前に出る。国道沿いに建ち、至るところガラスが割れて廃墟と化している「敦賀国際スキー場」と書かれた建物は、リフト1基のスキー場にはやや不釣合いに大きく思える。レストランや宿泊施設であったようだ。向かって左手には三角尾根のロッヂ風建物。貸しスキーなどいくつかの建物が並び立っている。
左手には一段高く駐車場がとられていて、そこから程近く、ゲレンデトップに向かって左側にシングルリフトの残骸が残っている。チェアははずされているものの、機器や支柱・ワイヤーなどは稼動時そのままだ。最上部のリフト降場まで見通すことができる。左手の山腹はゲレンデをつくる際に造成したためだろうか、土が削り取られた斜面がむき出しになっている。ゲレンデ規模は思っていたよりも小ぶりだが、さまざまなコース取りができたようすが見て取れる。
2003シーズンを最後に閉鎖となった。滋賀・福井県境付近には他にもいくつものゲレンデが点在している。その影響もあったのだろうか。この規模では集客にも限界があったということだろうか。(現地訪問:2015年6月)
(左)ゲレンデ中腹から見下ろす。建物の向こう側には国道を挟んで、国境高原スキー場が広がっている。
小3のころですから、おぼろげな記憶しかないですが、プラスチックスキーで、春だったので雪に穴が開いてこけたように思います。
80年代でした。
昔は、国境に行っても積雪3mとかあったのが、今は、夢のようですね。
こちらのサイト、実は以前よりちょくちょく見させていただいておりました。
紹介のありました廃墟と化している建物ですが、その昔、ユースホステルを兼ねていたんじゃないでしょうか。宿泊できるスペースがあるならば、の話ですが。
ツーリングでここの横をよく通るのですが、少し前にレストハウスは解体され更地になってしまいました…。
現状の姿はストリートビューで確認することができます。
こうして一つ一つ遺構が消えて行くのはなんとも物悲しいですね…。
それはそうと、福井県の越前市武生に押田公園という公園があるのですが、そこがかつてスキー場であったということに言及するブログをいくつか発見しました。
ある方は「村国山スキー場」と呼んでおられたのですが、まるで聞いたことのないスキー場だったので気になりました。
もしよければ調査などしていただければ嬉しく存じます。
私も聞いた水戸のないスキー場ですので、少し調べてみたいと思います。武生は遠いので、現地を訪問できる機会があるかわかりませんが……