(左)膳棚第一クワッドの降り場。遠目には営業時とあまりかわらない様子に見えるが。(右)新井ゴンドラ終点・膳棚第一クワッド乗場があった膳棚付近のようす。
ふと思い立って、このARAI MOUNTAIN & SPAの背景をなす大毛無山への登山に向かった。このスキー場がなければ、この山に登ることもなかったと思う。地図を見ると、登山道は最上部の大毛無メインステージのゲレンデの上部につけられていて、登山道からゲレンデのようすを見おろせるのではないかという期待もあった。掘割登山口から1時間強で山頂。その途中の登山道の脇に、膳棚第一クワッドの最上部があるはずだ。
結論からいえば残念ながら、この登山でゲレンデのようすをあまり知ることはできなかった。登山道は終始樹林帯の中を行くので、斜面下のようすはわからない。膳棚第一クワッドの降り場は確認できたものの、リフトに沿うコースは草木の中に埋もれつつあることぐらいしかわからなかった。
この大毛無山の掘割登山口まては、このスキー場内を上っていく大毛無林道を延々と車でたどる必要がある。そこでゲレンデ内の各ポイントについて、再度、下山途中に林道から写真を撮ってみた。遠目にはそれぞれの施設はまだしっかりしているように見えるが、近寄るとガラスや壁などが崩れている様子が見てとれる。
(左)小毛無第一クワッド終点。(右)山麓第二ペア終点。
今年に入ってから、このARAIをめぐってはさまざまな動きが出てきた。3月には期間限定で「大毛無山の魅力再発見ツアー」がおこなわれた。日本初のクラブフィールド化によって、このARAIをよみがえらせようという動きの始まりであった。しかし、不動産公売により18億円にて落札者が決定。クラブフィールド化は困難になったとされている。落札者がどのようにスキー場を復活させようとしているのかは、いまのところ聞こえてこない。完全復活の日は来るのか、あるいはもう少し別のかたちで姿をあらわすのか、この広大な斜面を見ていると、いずれにしても必ず復活の日が来ることを信じたくなってしまう。(現地訪問:2015年10月)
(左)ゲレンデ上部の全体。右下に新井ゴンドラ中間駅と小毛無第一クワッド乗場。中央上部に新井ゴンドラ終点と膳棚第一クワッド乗場。こう見るとあらためて規模の大きいスキー場だったことがわかる。(右)下部から見た新井ゴンドラ中間駅。
こちらもご覧ください→「ARAI MOUNTAIN & SPA(その1)(2009年3月15日)」「ARAI MOUNTAIN & SPA(その2)(2011年7月30日)」「ARAI MOUNTAIN & SPA(その3)(2011年8月10日)」
廃墟になったリゾートを取材?しているブログがありました。
http://d.hatena.ne.jp/lettuce_chan/searchdiary?word=%2A%5B%C7%D1%D4%D2%5D
傾斜を使った排水設備を完備していたみたいですが、水が溜まったしまった部分はあるようですね。
ゲレンデとして再開されたとき冬山山岳救助隊が必要になるんではないかと最近の兆候から心配してしまいます。
リーシュコードなど必要地帯でしょうね。