2017年04月07日

大江山スキー場(京都府宮津市)

大江山スキー場の閉鎖については、昨年11月の京都新聞で報道された。「積雪不足で経営悪化…京都府宮津市は18日、1953(昭和28)年に開設した同市小田の大江山スキー場を閉鎖すると発表した。今季の営業は行わず、63年の歴史に幕を下ろす。近年の積雪不足などで経営が悪化していた」という。

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(左)大平ゲレンデの下部から見上げる。(右)大平ゲレンデ下部にあるレストハウスなどの建物。

同スキー場は福知山と宮津を結ぶ府道の普甲峠を挟んで、東側に長さ400mの大平ゲレンデ、西側に長さ800mの大笠ゲレンデがあった。それぞれにシングルリフト1基ずつが架かり、レストハウスなども備えていた。例年の営業期間は12月から2月。地元の小学校のスキー教室を開くなどして親しまれてきたという。ここ数年の暖冬による雪不足で営業日数は毎年1ヶ月前後。前シーズンも営業開始は1月23日までずれ込み、入込客数はわずか1,576人。記録に残る中で最高だった2005年度の12,890人から大きく落ち込んだ。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には以下のように紹介されている。「眼下に天の橋立と日本海を望む絶景のスキー場。道路を挟んで大平ゲレンデが初・中級向け、大笠ゲレンデが上級向けと二つに分かれる。ナイターは毎日18〜21時」。連日ナイターがあったというのも、いまとなっては驚きだ。

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(左)大平ゲレンデのリフト乗場。(右)大平ゲレンデ中腹から見おろす。前方に大笠ゲレンデが見える。

関西で所用があったので、少し足をのばして福知山市街から大江山を目指した。国道9号から175号へ。途中、「大江山スキー場 直進あと18km」の看板も見られる。府道9号へ左折し旧大江町に入り元伊勢内宮を過ぎる。道脇には何箇所かに鬼の立像が見られる。大江山といえば、鬼(酒呑童子)の伝説が有名。この地が京の都の後背地であることに想像をめぐらす。峠道を登りつくせば、道の左右にゲレンデが広がっている。

今シーズンから閉鎖ということなので、スキー場はまだ現役のままのような状態だ。右に道が分岐し。その脇には思っていたよりも広い駐車場があった。入口の小屋には「有料駐車場 乗用車1,000円」などの掲示も残っている。県道東側の大平ゲレンデの下にはレストハウスやレンタルスキーの建物などかあり、リフト券売場やリフト施設もそのまま。ただしリフトのチェアは外されていた。見上げるゲレンデは初中級者には快適に滑れそうなバーン。ナイターの照明灯が立ち並んでいる。

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(左)大笠ゲレンデ下部から見上げる。(右)大笠ゲレンデのリフト乗場。

西側に広がる大笠ゲレンデは、リフト沿い・右・左と3つのコースが見てとれた。こちらは結構な斜度で滑りごたえがありそうだ。ゲレンデ下にはヒュッテが1軒。ゲレンデ構成や施設を見ても、積雪に難がなければ充実したスキー場だったのにと思う。

地域によってはまだ営業しているスキー場も多い3月下旬だが、見上げる斜面には日陰にわずかに雪が残っている程度だった。連日ナイターがあったというが、どのあたりからのスキーヤーが通ったのだろうか。日本海を遠望できるのかもしれないが、今日は雲に霞んではかばかしい展望は得られない。ただ、どこまでも続いている丹後の山並はしみじみと何かを語りかけてくるようだった。(現地訪問:2017年3月)

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(左)大笠ゲレンデの中腹から見おろす。道路を挟んで前方に大平ゲレンデが見える。
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