2018年06月28日

野沢温泉スキー場のリフト改廃(その4 山頂部)(野沢温泉村)

野沢温泉スキー場の廃止リフトについて、山麓部・中間部の稚拙なレポートを掲載したのは2月のこと。案の定、事情に詳しい方々からのご指摘をいろいろいただいた。山頂部については、さらに正確さを欠く話になりそうで躊躇していた。

雪解けを待って車で上ノ平まで上がってみたが、新たな発見はほとんどなかった。推測の域を出ないレポートだけれど、詳しい方々からのご指摘をいただく契機にでもなればと思う。
→ その後、コメント欄でご指摘いただきました通り、以下の記載には正しくない点があるようです。コメント欄をあわせてご覧ください。

■第20ペアリフト
日影ゴンドラ上ノ平駅駅付近から、上ノ平ゲレンデ上部に向けてに掛けられていたリフト。現在の上ノ平ゲレンデの最下部をカバーしていたと思われる。

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(左)日影ゴンドラ上ノ平駅前。このあたりから前方に架けられていたのではないだろうか。(右)上ノ平フォーリフトから上ノ平駅付近を見おろす。
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■上ノ平第1リフト
チャレンジリフトから接続して、その上部に架けられていたリフト。当時のチャレンジリフトは現在のチャレンジペアよりも少し短かったのではなかろうか。現在の呼び方では、パラダイスゲレンデ下部左側ということになる。正確な位置はわからないが、左手にロッヂなどが立ち並ぶあたりを横切っていたのだろうか。

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(左)現在のチャレンジペア降場。この付近を通り上部に向かって架けられていたはず。(右)左手にはロッヂなどが立ち並ぶ。
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■上ノ平ロマンスリフト
上記の上ノ平第1の中間点あたりから上部に向かっていたリフト。終点は現在の上ノ平フォー乗場あたりか。付近はパラダイス上部の快適な斜面である。

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(左)上ノ平フォーリフト乗場付近。(右)パラダイス上部の快適な斜面を上から見おろす。
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■第21・22ペアリフト
現在の上ノ平フォーリフトでカバーされる位置にペアリフトが2基あったと思われるが、上ノ平フォーより東側に位置したのではないだろうか。第22は山頂部に向かってやや左の斜面に架かり、第21との接点は巣鷹湖への道が分岐するあたりだったのではないか。(→21と22は接続していなかったらしい。コメント欄参照ください)

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(左)第22が架かっていたと推測する斜面を見上げる。(右)第21は少し東側のこのあたりに架かっていたか。

■上ノ平第2リフトA・B線
現在のパラダイスフォーでカバーされる場所にあったと思われる。

nozawa_map02a.jpg
(現地訪問:2018年2月・6月)

こちらもご覧ください → 野沢温泉スキー場のリフト改廃(その1)  野沢温泉スキー場のリフト改廃(その2) 野沢温泉スキー場のリフト改廃(その3)
posted by 急行野沢 at 20:03| Comment(2) | 飯山線沿線 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 急行野沢様にプレッシャーをかけてしまっていたようで申し訳なく思っております。しかし情報共有も大切なことと思い、今回も知るところを述べさせて頂きます。

 まず第20・21・22リフトについてですが、現在の上の平フォーの経路にあったのは第20・21リフトになります。第20リフトの乗場は日影ゴンドラを降りて正面やや右手にありました。降り場は上の平ゲレンデの奥の方でした。ここで第21リフトにつながり、その乗場跡は今でも監視小屋を活用したと思われるトイレがあります。第21リフトの降り場は現在の上の平フォーの降り場とほぼ同じ場所で、結構長めのリフトでした。
 この第21リフトはペアとTバーのパラレルリフトという全国的に見ても相当に珍しい形態でした。ペアリフトの方が楽なのですがTバーの方がスピードがあり、同時に乗ると降り場では
100m近く差がついたような記憶があります。なので私はTバーを好んで乗りましたね。

 第22リフトはというと、現在の上の平フォー乗場の裏手の斜面にかかっていて、孤立したような場所でした。なぜこんな所に?という感じのリフトでしたが案の定、平成の初め頃に撤去されました。
 しかし何と数年後に、ほぼ同じ場所に再びペアリフトが設置されました。どういう意図があったのかは分かりませんが、やはり需要が無かったのか2000年代半ば頃に再び撤去されました。

 上の平第1は残念ながら私はその存在を見ておりません。しかし、それに接続していた上の平ロマンスは私が初めて野沢に行った1990シーズンまでは稼働していましたので乗りました。乗場は現在のチャレンジ高速ペアの降り場のやや上(だったか?)パラダイスゲレンデ寄りで、降り場は上の平フォー乗場の近くだったと記憶しています。
 上部へ行く経路は高速ペア→パラダイスフォーで確立していたのと、上の平ロマンスの降り場が他のリフトへの乗り継ぎにやや難がある場所だったので積極的には利用されておらず空いていました。

 なお参考ですが、YouTubeに1989年頃の野沢温泉のゲレンデが移っている映像がありますので(私がアップしたものではありません)、ご覧頂くと面白いかと思います。今回のエリアが映っているものもあります。「野沢温泉」「ゲレンデは眠らない」で検索すると出てきます。

 今回も長文になってしまい、大変失礼いたしました。
 色々と積極的に現地調査などなさっている急行野沢様の姿勢には敬服しております。今後もちょくちょく見させて頂きますのでよろしくお願いいたします。
Posted by DOKA at 2018年08月18日 12:36
DAKAさん、いつも詳細な文章を有難うございます。事情をよくご存じの方からのコメントは大変うれしく思います。
上の平は20~21リフトで網羅されていたんですね。私は22~21リフトが接続していたように書いていますが、それは誤りだったわけですね。
今後もお気づきの点があれば、書き込んでください。
Posted by 急行野沢 at 2018年08月18日 18:42
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