(左)案内板。(右)ゲレンデ下。
本年2月には「千葉市保養施設『高原千葉村』を廃止へ」と報道された。施設の老朽化や利用者の低迷により、平成30(2018)年度末(2019年3月)に千葉市の施設としての運営を終了、廃止となるということである。みなかみ町に売却されるものの、その後はキャンプ場メインの運営方針とされ、スキー場は廃止されるものと推測されていた。
しかし、それに先立って2017年9月にはホームページ上でロープトウの廃止が告げられていた。「スキー場のロープトウについては、故障により使用を中止しておりましたが、古い型式であることから復旧のメドが立たず、利用者の安全に配慮した結果、平成28年度をもちましてロープトウを廃止することといたました」。ただし、ロープトウを使用しないで、スキーやソリ遊びをすることは可能である。
スキー場だけを日帰りで利用することはできず、施設への宿泊が前提となるようである。あくまでも高原千葉村のためのゲレンデという位置づけ。千葉市の小中学生が団体で訪れて、スキー教室が開かれ賑わうということもあったようだ。
(左)ゲレンデ下から見上げる。中央の小屋がロープトウ乗場。
アクセスする県道の少し奥にあるゲレンデは緩やかな斜面で、初めてスキーをする子どもたちの練習にはうってつけに思われた。広さも十分である。問題のロープトウは、少し歩いて登ったところに乗場の小屋がある。下から乗場まで歩く距離と滑走距離はほぼ同じではないかと思えるほど。いずれにしても、少子化やライフスタイルの多様化、スキー人口の減少などにより、ゲレンデの必要性は低くなったということなのだろう。(写真は2014年4月)