(左)スキー場入口には「歓迎」の文字。(右)センターハウス前には広い駐車場。
おもに中京方面からの集客で賑わっていたと思うのだが、本年9月に今シーズンの営業中止がホームページ上で告げられた。「本年度のあららぎ高原スキー場の営業は中止とさせていただきます。楽しみにされていた皆様には、多大なご迷惑をおかけしますこと、心より深くお詫び申し上げます」1989年オープンで、近年はスノーボーダーの利用が多かったと思う。
(左)クワッド乗場からゲレンデを見渡す。(右)クワッド乗場横のゲレンデマップ。
また、11月には新聞でも営業休止が報じられた。それによると、入場者数の減少や、暖冬や重油高騰による経費の増加が要因。オープン当初は、近くの国道に車列ができるほど賑わったが、スキーやスノボ人気の衰退に加え、5~6年前の暖冬を機に入場者数が一気に落ち込み、経営が苦しくなった。今後は未定だという。
(左)クワッド乗場とセンターハウス。(右)上部の第2ペアリフト。
国道153号を南下して、あららぎ高原を再訪する。飯田市街からもけっこう距離がある。国道から西に入る場所や、その後のアクセス道の分岐には「スキー場」の表記がある。いまとなっては少々過剰と思える4段分もの広さがある駐車場を過ぎ、センターハウス前に車をとめる。スキー場内には「営業休止」等の表記は見あたらない。
センターハウスの左を回り込んでゲレンデ下に出る。ゲレンデ下に置かれたままのスノーマシンや圧雪車も所在なさげ。リフトはチェアを外されている。ススキが揺れるゲレンデは緩やかで広い。上部左手には第2ペア沿いのコースが斜度をもたげている。大川入山の登山口にあたり、治部坂峠からは登ったことがあるけれど、いつかこちらから登りたいと思っている。
(左)第2リフト付近から見おろす。(右)ソリゲレンデにはスノーベルトが残る。
ゲレンデ下部右手にはソリゲレンデがあり、スノーベルトが風除けのシートを被ったままになっていた。来シーズン以降の動向が未定なので、ゲレンデ施設について当面大きな動きはないと思う。晩秋の気配の中、ゲレンデの風情は何となく寂しげに感じられた。(現地訪問:2018年11月)
営業していた頃の様子は→こちら
いつも興味深く見させていただいてます。
あららぎスキー場記事ありがとうございました。
ここはマックアースとの業務提携でシーズン券に含まれていて今シーズン行く予定してましたが、シーズン券事務局から営業見合わせの連絡にがっかりしていたところでした。
1度も滑れずに終わってしまい残念です。
以前このスキー場へは大川入山の登山で1度利用したことがありました。
話は変わりますが、岐阜県奥美濃の「しらおスキー場」が6月に突然廃業の告知がありました。
是非こちらも追憶のゲレンデの中に入れていただきたいです。
「しらおスキー場」廃業の話は聞いていますが、なかなか訪問の機会がありませんでした。近々、現地を訪れてレポートしたいと思います。