(左)ゲレンデ下から正面に御嶽山が見える。右はゴンドラ、左は第1リフト。
12月10日になって、「チャオ御岳マウントリゾート冬季営業延期のお知らせ」が同スキー場のホームページに掲示された。「チャオ御岳マウントリゾート(岐阜県高山市)は、運営体制の再構築および施設の復旧が完了するまで、2018-19冬季シーズンのスキー場営業を延期いたします」とのこと。
延期の理由としては「昨シーズンまでの収益の減少に加えて冬季営業を平日休業したことによりお客様の入込数が大幅に減少し、さらに収益の悪化が進む中、新たな経営体制として運営してまいりましたが、本年7月から10月に発生した集中豪雨や大型台風災害でスキー場施設に損傷が生じ、復旧工事に時間と費用を要しております」と述べられている。
「今後は運営体制の見直しを行い、3月以降の春季営業と夏季の高地トレーニング事業を軸として経営体制を再構築し営業再開に向けて努めてまいります」という。2018年5月、経営不振から旅館のプロデュース業などを行う会社に筆頭株主が変わり、新たな経営体制を敷こうとしていた。同社はスキー場経営を行うのは初めてであった。
(左)駐車場とセンターハウスへの通路。(右)センターハウス。
収益の悪化はわかっていたはずだから、なぜいまさらといいたいところだけれど、諸々の事情があったのだろう。12月1日営業開始の予定を延期するといったんは発表され、早割パス購入者には払い戻しの案内がおこなわれていたので、今シーズンの営業は厳しいのではないかと憶測を呼んでいた。3月以降営業再開とのことだが、そこにスキーシーズンが含まれるのかもいまひとつわからない。
同スキー場について「ニッポンのデレンデ2013(実業之日本社)」では「御嶽山の北斜面に展開し、トップの標高は2000mオーバー。眺望はもちろん、雪の質・量ともに上々で、ゴンドラを使ってロングコースが3本もとれるとあって人気が高い」と紹介されている。ゴンドラ1基、ペアリフト2基(以前は3基)の施設があった。近年はスノーボーダーの比率が高いゲレンデという印象だった。
(左)第1リフト前。多くの車両があった。(右)第3リフト下。
岐阜方面への所用のついでに、12月中旬に現地を訪れてみる。アクセスはお世辞にもいいとはいえない。木曽路から国道361号で長峰峠を越えて岐阜県に入り、すぐの分岐を左に向かう。途中にあるチャオの案内板には、営業延期などの表示は見られなかった。チャオまではよい道が続く。広い駐車場の上にセンターハウスやゴンドラ乗場などが位置している。センターハウスの横には多くの車両がとめられていて、人が出入りしていた。営業再開に向けて進められている様子に、何となくほっとする。
見上げるゲレンデにはまだ雪が少ないけれど、人工降雪機や圧雪車も稼働せず手持ち無沙汰の様子。リフトは搬器を取り付けられた状態である。今シーズンがどうなるのか解らないけれど、遅くとも来シーズンには復活するのではないかと思っている。ゲレンデの向こうには、雲の中から御嶽山が姿を見せてくれた。(現地訪問:2018年12月)
【追記】
3月に入っても動きはなく、今シーズンはやはり冬季営業はしないように感じられる。(2019年3月8日)
【追記】
2020シーズンに向けてもスキー場営業の案内がおこなわれていない。2020シーズンも営業休止か。(2019年12月)
今回の営業延期は譲渡前の飛騨森林開発が電気代と水道代の滞納でスノーマシンが使えないためと聞いています。
コースも片斜面が多くて面白みに欠けること、高速からも遠く、志賀や八方方面に行くより時間がかかりアプローチが大変なため淘汰されるのは仕方がないかもしれません。
シーズン最後の四月から五月に雪が残っているので、奥只見のように春山スキー場として立ち居地を変えたほうがいいような気がします。
三月で周辺のスキー場がクローズしてから従業員が勤務地を移すのはそれほど難しいことではないので存続の可能性はあるような気がします。
ただ、アクセスが悪いですよね。
おんたけよりもだいぶ時間がかかる割りに
コースは普通でしたし。
景色は最高でもやっぱりアクセスは重要ですね。
休業って聞いてショックですね。
確かに高速降りてから結構アクセスに時間がかかりますが、それを補う魅力があると思います。
チャオに通う前はおんたけスキー場がホームでしたが、開田高原マイアスキー場にも行きましたが、ゲレ食でのマナーの悪さに辟易しチャオに通うようになったんですけどね。
3月に営業されるのなら行ってみたいですね。
3月でもチャオならまだまだ雪質はいいですからね。
高速おりてから遠い? そんなの当たり前のことじゃないですか。
街の中にあるわけではないでしょ。
我が家からは3時間半ぐらいだけど、そんなもんでしょ。
木曾福島スキー場超えてから1時間の雪道ですがそんなもんでしょ。
開田高原マイアにもいったけど、ほんとゲレ食のマナー悪いよ。
チャオの雪質はもう最高ですよ。。。
でも横手山とかもそうですが、このスキー場は周りのスキー場が終了し始める春からシーズンみたいな感じで、GW過ぎてもやっていたし、大丈夫なのかなと思っていましたが、横手山も倒産したしやはり厳しかったんですね。
行ったことはないスキー場でしたが厳しいと言われる木曽エリアで頑張っていたので残念です。
大阪から3~5月にはおんたけ方面に足を伸ばしてチャオにもよく来ていました。ガラガラということはなくそこそこ来客があったので経営不振だとは知りませんでした。大阪から白馬方面は日帰りはきついのでおんたけ地域のスキー場は貴重です。存続出来るものなら存続してほしいです。
あげくゴンドラが止まってしまうと山頂まで行くこともできない。
など悪い面もあったとは思いますが、御岳方面としてはGWまで滑走可能で雪質も良いゲレンデだっただけに残念です。
親和木曽駒、御岳ロープ、チャオとお気に入りだったゲレンデが次々と閉鎖になっていく・・・
ここの営業はJRからマックアースに移って優福屋という会社に移ったはずで、高山市も株主として入っているにもかかわらず、高山市がどうしてこのままの状態に黙認しているのか疑問です
今シーズンのように暖冬のシーズンはチャオの入込が多くなっていたはずと思うと関係者は悔しがってるでしょう
合流地点があまり無いのでぶっ飛ばし。
40代になると寒さに負けた。
国へ土地使用許可申請と、年間使用料609万円(借地代?)支払うようですね。
建物の売却標準価格は5540万、入札は4432万から可能。
マックアースさんも手放すわけですね。