(左)駅のホームの向こうに国道が走り、その先にゲレンデが広がっている。(右)駅舎入口にはロープが張られていて現在も立入はできない。
ヤナバスキー場(ヤナバスノーパーク)は2016シーズンを最後に営業を休止している。しかし、センターハウスやリフト施設などはそのままになっているのを見て、まだ再開の可能性はあるのではないかと思っていた。
ところが本年1月に以下のような新聞報道があった。「JR大糸線の臨時駅ヤナバスキー場前駅が、ことし3月で消滅する。ヤナバスキー場前駅は、1985(昭和60)年開業。最近の1日平均乗車人員は2~4人程度だった。(中略)JR側は『スキー場の営業が休止していることから廃止する』という」
白馬方面に出かけたついでにヤナバに寄ってみると、国道148号からゲレンデ下への道は除雪されている。リフト施設やセンターハウスは雪に埋もれているものの、撤去はされていない。センターハウスに登る階段下から国道の下をくぐると、駅舎の前に出る。
まさにゲレンデ目の前の駅なのだけれど、スキー場が営業していたとしても、鉄道を使ってスキーに来る人はまずいないだろう。駅舎周辺は除雪されず、入口にはロープが張られ立入できないようになっていた。スキー場が営業休止のいまは停車する列車はないはずだが、ホームは一部除雪されていた。
(左)停車する列車はないはずだがホームの一部は除雪されていた。(右)センターハウスなどの建物は維持されているようす。
「駅の廃止」がどういうことを意味するのかわからない。まずはJRの登録上の話なのだろうが、いずれ駅舎とホームも撤去されてしまうのだろう。利用者が少なかったとはいえ、やはり寂しさを感じる。(現地訪問:2019年2月)
こちらもご覧ください → ヤナバスノーパーク(その1) ヤナバスノーパーク(その2)
いつも拝見しております。
駅廃止は寡聞にして存じませんでしたが、昨年12月14日付のJR東日本長野支社のプレスリリースで言及があるのを確認しました。
駅のプラットホームは建築限界について特別の配慮があるようなので、廃駅となれば、ホームが後退するような処置がきっと行われるはずです。
一度、スキー靴を履いて電車でココに乗りつける、というのをやってみたかったのですが……。
ところで、ご存知かも知れませんが、今シーズンからさのさかやMt.乗鞍等を経営している会社が、ヤナバについても事業の準備をしているようです。ただ、今のところ目立った動きはありません。
http://www.bcm-co.jp/project/wellness/
ゆくゆくはゲレンデを潰して太陽光発電施設を作る目論見があるのでは、と、スキーヤーの間で噂になっています。