(左)ドーム右手奥には狭山スキー場の緑色の屋根が見える。前面は足場などに覆われている。(右)西武第2球場越しに見た狭山スキー場。
狭山スキー場のホームページで「2019-2020シーズン営業休止のお知らせ」が告げられている。「メットライフドームエリア大規模改修工事に伴い、2019-2020シーズンは営業を休止し、フロア内とゲレンデ一部をリニューアルすることになりました。リニューアルオープンは2020年秋を予定しております」
再開するのが確実なので、このブログで取り上げるのもどうかと思うけれど、所用で西武沿線を訪れる機会があったので現地まで足をのばしてみた。西武球団ができて間もないころ、特に西武ファンというわけでもなかったけれど、所沢の奥にできた球場にも興味があって試合を見に行った。東尾が先発で、田淵が4番だったのを憶えている。西武球場前駅に降りるのはそれ以来のことになる。ちなみに訪問時はクライマックスシリーズの開始前である。
現在は、メットライフドームと呼ばれる。エリア全体の大規模改修工事ということなので、駅改札を出るとあちこちで工事が進められているのが見える。ドームの右手奥にある狭山スキー場も前面に足場などが組まれて、工事が進められているようだ。その奥にはスキー場斜面に架けられた緑色の屋根の傾斜が見える。
(左)駐車場入口にはsayamaの文字。(右)左・西武球場前駅。右・メットライフドーム。
「オールスキー場完全ガイド2000」(立風書房)には「リアルタイム造雪システムの室内人工スキー場。雪質はすごく細かいかき氷だが、天然の雪にかなり近い。全長320m、幅30m、標高差32mにリフト2本を備える」と紹介されている。最大斜度15度。ナイターやオールナイト営業もおこなわれている。
屋内ゲレンデとはいうものの、コースの麓や側面には壁がない半開放構造。側面はビニールカーテンで外部と仕切られていて、その外側にリフトがある。このため外気の影響を受けやすく、夏(5~10月頃)は営業をしていない。コース全長320m、コース幅30m。ザウスなどとと比べても規模は小さく、オンシーズンに向けての体慣らしや練習用途としても使われてきた。
最大15度というのは初級コース並みだけれど、屋内のせいか結構急斜面に感じるようだ。屋外スキー場が温暖化などにより営業期間が短くなる傾向なので、狭山がどんなリニューアルをされるのか注目に値すると思う。(現地訪問:2019年9月)
【続報】
2020年11月12日より、2021シーズンの営業を開始した。
新型コロナ・ウィルスについての対策を実施。リフトにかわりスノーエスカレーターを設置して、中間降り場からの滑走が可能に。そり・雪遊び専用エリア「キッズゲレンデ」を新設するなど、リニューアルされている。
私は細々とやっているスキー場をめぐるのが好きで、こちらのブログも参考にさせていただいておりました。
昔、山形県に「面白山(おもしろやま)スキー場」という、電車じゃないといけないゲレンデがあり冬になると電車の中をスキーブーツをはいたフル装備の客が乗っているのも珍しくなかったです。自分もそうやって通いました。
降りて改札を出たところからがゲレンデでしたので。
いろいろあってやめてしまいましたが、当初は再開するつもりがあったことと国有林を原状回復する資金がなかったため放置され、今でもゲレンデの跡がくっきり残っており、向かいの山のスキー場からリフトの支柱やコースが見えるのでさみしい気持ちで眺めています。