(左)やまぼうしリフトから乗鞍岳を見上げる。(右)休暇村ゲレンデは緩斜面が多い(2018年2月)。
休暇村・乗鞍高原のホームページで、2022シーズンの営業休止が告げられた。「Mt.乗鞍スノーリゾートの一画にある休暇村エリア(第一、第二リフト)については、2021-2022シーズンの営業を休止することとなりました。休暇村エリア以外の乗鞍エリアにつきましては、現在未定となっております。皆様にはご心配をおかけいたしますが公式の発表をお待ちください(2021/6/25)」
Mt.乗鞍スノーリゾート全体としては、従来の経営主体がスキー場の売却を検討していることが、ホームページ上で明らかにされている。「我々現地スタッフは、地元のりくら観光協会や松本市、長野県、環境省の方々と協力しながら、最後までお客様をお迎えする体制をとっていきたいと思っております」としているが、その動向によらず休暇村部分は来シーズンの休止を決めたことになる。
休暇村エリアはゲレンデトップに向かい左側に、メインゲレンデとはやや離れた位置にあった。私はやまぼうし駐車場に車をとめることが多かったので、休暇村エリアを滑るにはいったん三本滝レストハウスまで上る必要があった。ただ、目の前のゲレンデにすぐ滑り込める休暇村に宿泊してのスキーには便利だったと思う。緩斜面が多いので、家族連れやグループ練習などには適していたと思う。
(左)かもしかリフト沿いから見おろす。右手奥が休暇村エリア。(右)夢の平クワッドから。
「長野県民割」など平日はリフト券が割安だったこともあり、近年は何回も滑りに出かけた気がしていたが、調べてみると訪問は4回だけだった。そういわれれば、ゲレンデが混雑していた記憶はない。志賀高原や野沢温泉に外国人が目立つようになったときも、乗鞍には外国人の姿は少なかった。
乗鞍本体の動向も大いに気になるところ。老舗スキー場のひとつといっていいと思うし、雪質も良く、乗鞍岳を望む雄大な景観はなかなか他にはないものだと思う。気持ちの良い温泉も備えている。難をいえば、松本ICからの距離が少々遠いことか。そんなことにはならないことを願いたいが、乗鞍全体が営業休止になれば、歴史ある老舗スキー場を失うことになる。(特記以外の写真は2016年1月)
こちらもご覧ください → Mt.乗鞍スノーリゾート[休暇村エリア](その2) 2021年7月30日
<追記 2022年12月>
休暇村ゲレンデは2023シーズンも営業休止。また、鳥居尾根ゲレンデもクローズとなる。
ボードに対する受入れ対応がその後の各スキー場の盛衰に少なからず影響したのではと思います.