(左)前方木立あたりが斜面最上部。(右)リフト降場の跡地。
霧ヶ峰沢渡スキー場について、本ブログで取り上げたのはもう13年前のこと。そのときはリフトの残骸もしっかり残っていた。その後、軽い山歩きに霧ヶ峰には何回も訪れているが、いつの頃からかリフトが見えなくなっているような気がしていた。自信がなかったので、あらためて霧ヶ峰を訪問してみた。やはり、リフトは撤去され、スキー場の痕跡は感じられなくなっていた。
(左)リフト上部から見下ろす。(右)沢渡への登山道から。斜面を横から見る。
車山肩から西方向の緩やかな丘に登って行く。前方の木立の脇にリフト降場があったはずだが、撤去されて何もなくなっていた。見おろす斜面は適度な斜度の草地である。いまでも降雪さえあれば快適な滑走ができそうだ。車山肩から沢渡へ下る登山道に入れば、左手にゲレンデ斜面を横から眺めるかたちとなる。電柱が続いているあたりが、リフトが架けられていた場所だと見当がつく。
(左)斜面下部のユートピア山荘の横から。(右)下部から斜面を見上げる。
沢渡まで下り、草を掻き分けながら斜面の下部へと進む。「ユートピアハウス」という建物は、いまは使われているのかどうか、わからない。その近くにリフト乗場があったはず。しかし、リフト乗場もすべて撤去され、どこにあったかもよくわからない。見上げると快適な中斜面が広がっていた。夏休み中とあって、霧ヶ峰の広々とした景観の中、登山道を行きかうハイカーの姿も多かった。(現地訪問:2022年8月)
こちらもご覧ください → 「霧ヶ峰沢渡スキー場(2009年6月21日)」
最新の情報ありがとうございます。
2021年5月にはまだリフトがあったようです:
https://www.snowjapanhistory.com/nagano-suwa-kirigamine-sawagatari
いつか見たかった・・・
その時には原動や支柱の残骸はまだまだ当時の姿のまま残っており、私も夢中で写真など撮っていたところ
「かつてこのスキー場を建設した会社の者」と名乗る3名のご老人が偶然にも現れ、色々と昔話を聞かせてくれました。
その方曰く「生きてるうちに、自分たちの作った無用になってしまった物を自分たちで撤去し、自然に帰すのが我々の最後の責任だ。今後オーナーを説得する。」
と大義あるお話をされておったので、その後実現したのかな、とこちらのブログを拝見して大変感慨深くなりました。
長文失礼しました。