2021年10月17日

白馬さのさか(白馬村)[再開] エコーバレー(長和町)[2024も休業]

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(左)白馬さのさかスキー場。(右)エコーバレースキー場。

10月初めに、白馬さのさかとエコーバレーの今シーズン(2022シーズン)の営業休止が各ホームページで発表された。白馬さのさかは昨シーズン当初、営業休止が告げられたが、その後オープンのめどが立ったとして営業が行われた。一方、エコーバレーは昨シーズンに続いての営業休止。このまま存続できなくなるのではないかという危惧も抱かせる状況となっている。

両スキー場とも同一の経営主体によるもの。ホームページ上では、それぞれ以下のように営業休止の告知がなされている。

白馬さのさか
「弊社は2021-2022シーズンの白馬さのさかスキー場営業に向けて準備を進めてまいりましたが、昨今の社会情勢の中、コロナの影響及び運営内容の見直しが困難と考え、この度、白馬さのさかスキー場及びレイクビュー白馬の営業を休止する運びとなりました。(後略)」

エコーバレー
「弊社は2021-2022 シーズンのエコーバレースキー場営業再開に向けて準備を進めて参りましたが、昨今の社会情勢の中、コロナの影響及び運営内容の見直しが困難と考え、この度エコーバレースキー場の営業を休止する運びとなりました。(後略)」

なお、両スキー場については、昨シーズンにレポートをあげているので、そちらもご覧いただきたい。

白馬さのさか →http://old-skier.seesaa.net/article/478341984.html
エコーバレー →http://old-skier.seesaa.net/article/478819823.html

<追記 2022年12月>
白馬さのさかのホームページ上では「2022年12月23日(金)OPEN予定」と告げられている。経営主体が変更となり、今シーズンは開業にこぎつけた模様。

posted by 急行野沢 at 18:34| Comment(3) | 白馬山麓 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2019年02月24日

ヤナバスキー場前駅(大町市)

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(左)駅のホームの向こうに国道が走り、その先にゲレンデが広がっている。(右)駅舎入口にはロープが張られていて現在も立入はできない。

ヤナバスキー場(ヤナバスノーパーク)は2016シーズンを最後に営業を休止している。しかし、センターハウスやリフト施設などはそのままになっているのを見て、まだ再開の可能性はあるのではないかと思っていた。

ところが本年1月に以下のような新聞報道があった。「JR大糸線の臨時駅ヤナバスキー場前駅が、ことし3月で消滅する。ヤナバスキー場前駅は、1985(昭和60)年開業。最近の1日平均乗車人員は2~4人程度だった。(中略)JR側は『スキー場の営業が休止していることから廃止する』という」

白馬方面に出かけたついでにヤナバに寄ってみると、国道148号からゲレンデ下への道は除雪されている。リフト施設やセンターハウスは雪に埋もれているものの、撤去はされていない。センターハウスに登る階段下から国道の下をくぐると、駅舎の前に出る。

まさにゲレンデ目の前の駅なのだけれど、スキー場が営業していたとしても、鉄道を使ってスキーに来る人はまずいないだろう。駅舎周辺は除雪されず、入口にはロープが張られ立入できないようになっていた。スキー場が営業休止のいまは停車する列車はないはずだが、ホームは一部除雪されていた。

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(左)停車する列車はないはずだがホームの一部は除雪されていた。(右)センターハウスなどの建物は維持されているようす。

「駅の廃止」がどういうことを意味するのかわからない。まずはJRの登録上の話なのだろうが、いずれ駅舎とホームも撤去されてしまうのだろう。利用者が少なかったとはいえ、やはり寂しさを感じる。(現地訪問:2019年2月)

こちらもご覧ください → ヤナバスノーパーク(その1) ヤナバスノーパーク(その2)
posted by 急行野沢 at 09:00| Comment(1) | 白馬山麓 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

白馬みねかたスキー場(その3)(白馬村)

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ゲレンデ下部から見上げる。リフトやゲレンデ下にあった建物が撤去されていた。

白馬方面に出かけた帰路に峰方を経由してみた。白馬みねかたスキー場の跡地がどうなっているのか気になっていたから。また、スキー場の上部に後立山連峰の展望が素晴らしいスノーシューコースが開かれていて、いつか歩きたいと思っていたけれどそれがどうなったのかも知りたかった。

ゲレンデ下の駐車場は以前と同様に除雪されていた。見上げるとリフトが綺麗に撤去されていて、食堂ほかいくつかあった建物もまったくなくなっていて驚かされた。深く降り積もった雪にはスキーの跡とスノーシューのトレースもあった。展望のよいスキー場上部へのスノーハイクを楽しむ人も少しはいるようだ。かつてはスキー客でにぎわったと思われる周辺の宿泊施設も、疲れた感じで雪に埋もれるままになっていた。(現地訪問:2019年2月)

こちらもご覧ください → 白馬みねかたスキー場(その1) 白馬みねかたスキー場(その2)
posted by 急行野沢 at 22:13| Comment(1) | 白馬山麓 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

ヤナバスノーパーク(その2)(大町市)

11月10日付信濃毎日新聞でヤナバスノーパークの今冬の営業休止が報じられた。
「大町市平のスキー場『ヤナバスノーパーク』の運営会社ヤナバを傘下に収めて事業再生に取り組んでいるマックアース(兵庫県養父市)は今冬の同スキー場の営業を断念すると決めた」とのことである。

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(左)列車が通過していくヤナバスキー場前駅。再び列車が停車する日が来るのか。(右)大糸線・国道148号の向こうにゲレンデ。

同スキー場は経営難により2014シーズンに営業を休止(→「ヤナバスノーパーク(その1)」参照)。マックアースが支援に乗り出し、翌2015シーズンに営業再開。しかしながら2シーズン連続で赤字となり、再生は困難と判断。撤退を視野に入れ、ヤナバの譲渡先を探しているとのこと。2015シーズンはナイター営業の時間延長にもかかわらず客足は伸び悩み、2016シーズンは雪不足のためオープンが1月下旬にずれ込んだ。2016シーズンは40日間のみの営業で、売り上げは1300万円(目標6千万円)、利用者数はわずか7975人だったという。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「雪質には定評があり、緩やかな中緩斜面中心のゲレンデは家族連れにも人気がある。山頂から真下にある青木湖に飛び込む感じのダウンヒルは大きな売り物」と紹介されている。当時は、クワッド1基・ペア3基であったが、その後、ペア2基は使用休止となっている。最近はスノーボーダーが多かったのではないかと思う。ファミリー層の開拓はどうだったのだろうか。

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(左)センターハウス前からゲレンデを見上げる。(右)ゲレンデ最下部。圧雪車は置かれているが、開業準備の様子はない。

国道148号沿いに広い駐車場があり、ゲレンデ直下に大糸線の駅もありアクセスは便利。しかし、この先に白馬方面の大きなゲレンデが林立しているので通過してしまう人が多かったのか。また、白馬へのアクセスは長野経由の比重が大きくなっているのも影響しているのだろうか。

大町方面に出かけたついでに、あらためてヤナバを訪れる。ゲレンデ基部に圧雪車が置かれているものの、当然ながら開業準備の気配はない。国道沿いの案内表示はそのまま。対岸の青木湖スキー場も休業のまま。雪の季節を前に、青木湖の上には冷たい風が吹き渡っていた。(現地訪問:2016年11月)

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(左)国道沿いの案内板はそのまま。(右)青木湖対岸からゲレンデ全体を見る。

こちらもご覧ください→「ヤナバスノーパーク(その1)」 「ヤナバスキー場前駅」

2016年02月26日

白馬ハイランドスキー場(その2)(白馬村)

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(左)遠景から見た白馬ハイランドスキー場のゲレンデ跡。(右)第1リフトもすっかり撤去されている。

白馬に出かけたついでに、白馬ハイランドの跡地がどうなっているのか確かめたくて寄ってみた。ゲレンデ下にあるホテルは、周辺スキー場への送迎によってスキー客を確保して営業を続けている。ちょうどシャトルバスが何台かホテル前から出発していくところだった。周辺スキー場へのアクセスは充実しているようで、宿泊者も多いようすだった。

ホテル前に立って、かつての白馬ハイランドスキー場のゲレンデを見上げる。ゲレンデに向かって右手にあった第1リフトは機器や支柱も含めてきれいに撤去されていて、山林の切り開きがかつてリフトがあった痕跡として残っているだけ。少し遠景から眺めても、ゲレンデ上部にはリフト施設は見あたらない。左手を大きく迂回している下部のゲレンデは深い雪に覆われている。ただ今年は白馬といえども例年より積雪は少ないので、見上げると中腹の急斜面には草が出ているのがわかった。下部ゲレンデ左手に架かっていた第2リフトの痕跡もまったく残っていない。

「SKI GUIDE'86(山と溪谷社)」には、「グリーンクラブ白馬スキー場」の名前で掲載されている。「北アルプス白馬三山をはじめ、五竜、大黒、唐松等の雄峰を一望にする白馬山麓の北斜面13haにリフト4基がかかり、ユニークな8の字型にコースがレイアウトされている。森林に囲まれた落ち着いた環境の中に本格的なリゾートホテルがあり、ゆったりとした立地な雰囲気が味わえるスキーリゾート地として、とくに首都圏のスキーヤーには人気がある」と紹介されている。1986年当時はゲレンデ規模はほとんどかわらないものの、3本のシングルリフトと1本のTバーが架かっていた。スキー場開設は1972年。大糸線白馬駅から徒歩でも15分という立地である。

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(左)ゲレンデ下部から見上げる。(右)ゲレンデを少し上ったところから見おろす。

ゲレンデを少し上ったところから下部を見おろす。ホテルの向こうには八方尾根・岩岳をはじめとするゲレンデが見渡せる。そして白銀の後立山連峰が輝いている。この景観を眺めながら滑るのは贅沢なことだと思えるのだが、この規模のゲレンデではもう滑ろうという人はあまりいないということだろうか。(現地訪問:2016年2月)

こちらもご覧ください→「白馬ハイランドスキー場(その1)(2010年01月09日)」