(左)入口の案内板。(右)ゲストハウス。かつてはスキー場のセンターハウス。
2006年以降、営業中止となった木曽駒高原スキー場。木曽駒ケ岳方面への登山口(コガラ登山口と呼ばれる)にあたるため、その関係でその後に何度か訪れたことがあった。周辺には何軒か、ペンションが残っていたが、寂しい雰囲気だった。ところが今回、木曽駒ケ岳登山のためにこの地を訪れたのだが、日曜日ということもあってか、オートキャンプ場として多くの人で賑わっていたので驚いた。
「木曽駒高原冷水公園(木曽駒ケ岳登山2合目入口)」という案内板を過ぎて進めば、かつてのスキー場のセンターハウスにはGUEST CENTERという看板。キャンプの人たちのため、きれいなトイレや売店・キッズスペースなどが用意されているようだ。その周辺にもオートキャンプの車やテント。さらに上がったペンション周辺から登山口周辺にかけて、両側には車やテントが所狭しと並んでいた。
(左)かつてのゲレンデ内の道の両側はキャンプサイト。(右)一角に登山者用駐車場。いっぱいでここにはとめられなかった。
「登山者駐車場」の一角もあったが、すでに車でいっぱい。少し下のスペースに駐車し、登山を開始した。それにしても、この変化はどういうわけなのだろう。ネットなどの情報によれば、365日24時間、無料で使える、管理者のいないキャンプ場として、人気が高まっているらしい。この土地を購入しようとする外国資本から水源を守るために「木曽駒冷水公園」をつくり、場内を整備していったらしい。
スタッフ不在とのことで利用者のマナーが問われるところだろうが、一見したところでは大きな問題はないように思えた。ちなみに翌、月曜日に下山した際には、人の姿はまばらで閑散としていた。かつてのスキー場がこのように変貌していることに驚くとともに、水源を守るための取り組みの重要さを感じた。(現地訪問:2023年9月)
(左)かつてのスキー場の中腹あたり。何箇所もキャンプサイトが整地されていた。(右)木曽駒ケ岳へのコガラ登山口。
こちらもご覧ください → 「木曽駒高原スキー場[その1]」